mimi's world * HOPE and DESIRE

_______ BE-lie-VE * be-LIE ve * believe...the SHAMs for heart healing * mimi's world-7 _______

Valentine ... x x x x  

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BY mimi's world - 7* HOPE and DESIRE

FROM mimi's world - 1 * DEEP SEA
FROM mimi's world - 2 * WHITE NIGHT
FROM mimi's world - 3 * POLAR NIGHT
FROM mimi's world - 4 * BLACK SKY
FROM the DOOR* - mimi's SALOON from far away beyond beautyful sea


.


「 お疲れさま。 」


スタジオを後にして外に出ると・・・

・・・冷たい風が吹いた。この季節の冷たい空気は とても澄んでいて、上を見上げると降って来そうなほどの、たくさんの瞬く星が綺麗だといつも思う。


______ ピッ


車のドアを開けて、エンジンを掛け少し経ったらヒーターをつけようと思っていた。
両手をこすり合わせて、両手を口元に・・・

・・・はーぁ、っと、両手に息を吹きかけて、目を瞑ると思い出す。

目を開けて窓の外を見上げると、新月に近い今日の夜空に浮ぶ・・・たくさんの星の煌めき。
星の光に棘を思わせる・・・

・・・自分の心に存在していた、いろいろな想いが蘇る。



今日は・・・

特別なのかもしれない。



エンジンの温度が上がったのを確認すると、ヒーターをつけた。シートウォーマーのスイッチに手を伸ばし・・・ 思わず微笑んでしまう。

(ふふ。・・・助手席側も、つけとこう。)

右手を伸ばし、シートが温かく成ってゆくのを感じて、その手を握り締めた。

自分の夢の中に感じた・・・バラの棘

自分の右手に浮ぶ血は、苦しくなるほど切なかった心の中に負った傷の現われだったとは、自分でも思う。

白いバラは、何色にも変えられるけれど・・・

・・・色づいたバラは・・・

元に戻せない。 __________________




スタジオのある建物のドアから、光が漏れて・・・

その光の中から出てきた人を・・・今日は・・・待っていた。


少し離れたここから遠目で見ても、はぁーっと両手に息を吹きかけたのが見える。
寒く冷え込んだ空気の中に見えた・・・

・・・白い・・・君の吐息。


両手を胸の前で握り合わせて、きょろきょろ探していたけれど、直ぐに気付いて駆け寄ってきた。

ドアを開けて外に出て、手を振りながら近づいて・・・

その右手を伸ばせば、左手を自然に差し出してぎゅっと握ってくれる。
右手を温めていたのは、君の為に。冷たい君の手を包み込んで、握り返したら感じる。


お互いが感じた傷を負った手。だから・・・

・・・お互いの心の中まで癒し合える様な、この瞬間を待っていた。


自然に自分の両手に吹きかけた、白い息。
白い何色にも変わるバラの・・・恋の吐息は、“ 私は貴方に相応しい” と、・・・“ 約束を守る。”



二人の間の約束は・・・


敦賀さん・・・


最上さん・・・





・・・両手を包み合い、お互いに・・・


白い吐息を、ふーっと掛け合うと・・・


二人で見詰め合い・・・

・・・微笑み合い


その上に重ねた両手で、もっと・・・強く包んだら・・・

・・・二人は手を開く事無く

お互いに心で感じる・ ・ ・ ・




________ 今・・・何色・・・?




二人の心の中の傷を癒しあう為には、それぞれが・・・

自分で感じる・・・

・・・その手の中の、魔法の色


心で感じた今の色が・・・

・・・自分の、隠れた気持ちだと思えるから・・・


君の手の中の色も・・・

自分の手の中の色も・・・


・・・お互いに言い合わなくて


二人のそれぞれの心の中に秘めたまま・・・の・・・約束・・・



白いバラの純真な愛は・・・

・・・これから

赤いバラの真実の愛に・・・

・・・気付いたから


蒼い魔法の・・・変わらぬ愛で・・・

二人の心の傷が・・・

・・・埋まるといい


お互いがきっと・・・

知らないまま過ごしたあの日・・・

それぞれが意味を隠して・・・

・・・そっと、自分だけの秘密にしておいた・・・心の中




_______ 敦賀さん ・・・



「 ん? なぁに・・・」



_______ 最上さん ・・・



「 はい・・・ なんでしょう・・・」




星が降ってきそうに、瞬き輝く・・・

・・・新月に程近い、暗い夜



何も言わなくても、お互いが感じている・・・心の中の・・・

・・・色は・・・


同じであって欲しいと望むのも・・・

・・・二人の間では、解り合えるほど感じる想い




苦しくて、息が出来ないほどに・・・

切なくて、息を忘れるほどに・・・


・・・そして

愛しくて、涙を吸い取ってもらいたいほどに・・・


・・・両手に包んだお互いの魔法・・・



_______ でもね ・・・



二人ともが・・・心に刺さった棘の様なこの痛みを・・・感じていた事・・・


二人の間の、お互いが言葉に成らない・・・

・・・この想いを・・・当分 秘密と約束するまでも無く、暗黙の了解 

それほどに、お互いを解り合えるといい. . . _____________


君に触れる事が許される、その瞬間に・・・ドロドロとした汚い感情でいたくない

_____ 何より、自分のそんなエゴイズムで君を混乱させるのは、あまりに可哀そうで・・・



あの日・・・


君がカフェテリアから持ってきた・・・ワインゼリーと同じ色のスプーン。
その色は・・・


・ ・ ・ロゼカラー



スプーンを上に向けて、その左手で測ってたのは・・・なぜ・・・?


あの時は全く知る由も無かった謎の行動に、自分が選んでしまったバラの色。

きっと、君の頭の中で想像した事は、楽屋で貰ったワインゼリーのバラの花が二つと・・・

・・・その蕾をイメージしてくれていたんだよね。



“ 二つの咲いたバラの花、一つの蕾。”



この花言葉の意味に、当分秘密にしたかったのは・・・

・・・君からの・・・

君の人生の中で拒み続けてきた事へ、心を開いてくれたと思った・・・

・・・君からの・・・

赤いバラの、心からの真実の愛は、当分秘密にしたいと云う事だった・・・?



それに・・・
気付かないフリをして、赤で埋まったグラスから・・・


・・・一口 . . . _____________


「 美味しいね・・・どんどんいける・・・コレ。 」


君からの気持ちとして受け取って、“ ツルンで安直 ”に、受け取ってもいいのかなと思い始めたあの時・・・


・・・自分の心も開かされていたと、思った。


人を愛してはいけないと、心に決めて生きてきたはずだったから、自分の心に戒める様に言い聞かせて働かせた、学習能力。

でも・・・


_______ 私が美味しいと思うものは、・・・子供味だと思って・・・



その言葉に・・・


はっとした。



君が秘密にしたいと思っているならば、その気持ちも受け入れてあげたいと云う思いに、赤いバラの意味を綺麗に受け入れてあげたいと思い始めた事も・・・


赤いバラには・・・

咲いた花の・・・どうか、私を射止めて・・・

と・・・

君が加えたスプーンの蕾の・・・ 貴方に尽くします・・・


・・・その意味がある事を知っているよ。



だからね、赤いバラと白いバラが半分ずつなった様に見えた時に思った。

赤と白の二つのバラが合わさると、“ 温かい心で、和合します ”の意味に・・・

“ 希望ありだよ、貴方の幸運を祈ります ”のバラの葉にもある意味に・・・


______. . . ここで . . . もしかしたら、俺は、“ 特別 ”待遇なのかもしれない・・・
なんて、思うのは. . ._________


自分に揺るがない自信が欲しかったから、そう思ったからこそ・・・その言葉が頭をよぎった。


だから・・・君の気持ちが嬉しくて、君の気持ちを全部受け入れた時に残った・・・

透明になったクリスタルのバラ・・・


ガラスのバラなのに、何故・・・クリスタルと言ったのかに、気が付かなかったの・・・?

その意味に、たくさん込めた自分の気持ちだったんだけどな。

君が当分、秘密にしたいと思っている、想いだろうと・・・



白いバラの・・・

“ 約束を守る ” と・・・ 

“ 自分は、貴方に相応しい” に・・・

ガラスのように壊れやすく、簡単に割れてしまう様な気持ちでは無い事を、伝えたくて・・・

・・・透明になったクリスタルのバラには、クリスタルの・・・浄化・・・

自分の閉じた心を、開かされた瞬間だった。



だから、本当は・・・
口の中に残ったこの味を、一緒に味わって欲しかったんだけどな. . . ______


唇を重ねるのを躊躇ったのは、自分が言ってしまった事だから、どうしても出来なかった。
一瞬湧いた自分の欲・・・でもね、君がとても純粋なままの・・・

・・・子供の時の変わらない笑顔を俺に向けたから



ドロドロとした感情のままの俺を、君の中で、ただ一度の間違いにして欲しくなかった。


それほど、君に恋をしていたと・・・気が付かされた時だった。



_______ だって、だって、この器のこの状態っ・・・


クイーンローザ・・・みたいでしょ ――― ・・・!? 

だから私っ、敦賀さんにゼリー贈るなら、絶対コレ―――って・・・!!




そう言った君・・・



ここで. . . _________



アイツ・・・不破と同じ様に、俺にも・・・君は同じ様に話しかけてくれたよね。


それが・・・

・・・すごく嬉しくて




それに、クイーンローザはね・・・

悲しみの涙を吸って、咲いた・・・


深い悲しみの涙を、たくさん吸い取って、一つの喜びを産み出した凛と美しい大輪の・・・



・・・ピンクのバラ



他の何にも変えられない、自分の気持ちを贈ったつもりだった。

君に返されない様に仕組んだつもりで、どうしても受け取って欲しかった自分の気持ち。

・・・この恋の誓いを

二人の両手で包んで・・・

感じ合いたいと、その・・・ピンクの魔法に、願いを込めて 



蒼い魔法は、子供の頃の自分の涙と、君のたくさんの涙とを吸い取ってきて

その二人の悲しみの涙から・・・

新しく生まれて欲しい・・・

・ ・・二人の、ピンクの魔法・・・恋を誓い・・・愛が始まる様に


嬉しいのに切なくて・・・

楽しいのに辛くて・・・

幸せなのに苦しくて・・・


愛を知るとはこんなにも・・・心から痛みを感じ、棘が刺さって抜けない様な自らを自らで傷つけるかの様で、それでも、それでも・・・


止め処なく溢れ続け、苦しくて心に溜まった涙が溢れそうになる・・・

この涙が溢れたら、きっと・・・君が魔法で吸い取って、また・・・

凛と美しく大きな一つの愛が始まって欲しいと、願わずにはいられないから。



君が・・・

うんん・・・俺が・・・


君の心からも溢れそうな涙を・・・吸い取ってあげたい. . . _________


そう・・・
いつでも・・・

そして、いつか・・・


二人で、凛と美しく咲き誇る様な・・・大きな愛が始まると心からの涙と共に

・・・願わずにいられない


包み合った両手を引き寄せて・・・

この腕の中で、甘い時間で君を包んで・・・

二人ともが心を開いて許し合いながら、育てていく為に必要なのは・・・


・・・涙


もっと、もっと、もっと、苦しいほどに心を痛める様に、恋を感じ合って

心の底から止め処なく涙が溢れ続ける様な、純粋な心で

純粋な白がピンクに色づき始めたら、元にはもう戻れない・・・

もっと、もっと、もっと、恋のピンクが深まって、君がくれた赤になるまで

心の底から止め処なく溢れ続ける涙は、いずれ・・・

・・・枯れてひび割れた心の底を潤しながら、自分を見詰められる程に満たされ、自分を映し出す鏡の様な泉に成って、その泉の水をたくさん吸って大きく育つ一輪の・・・

ピンクのバラ・・・

・・・愛の始まりが・・・凛と美しく、涙の畔に咲きますように



_______ 私が美味しいと思うものでは、子供味だと・・・思って・・・



君が自分に合わせて、大人になろうと努力していたのを感じて

・・・いつでも、大人にしてあげる


ワインに浸けたままで、一晩を過ごし、新しい朝に二人で見たのは・・・

・・・真っ赤に染まった、バラだった


でもね・・・

大人の恋ほど、切なくて辛くて苦しいものだと、心の底から湧き出る涙と共に感じたのは、

・・・お互いに・・だったかも知れないね

二人の育てる気持ちは、まだ、これから


もっと・・・

もっと・・・

もっと・・・


心が締め付けられるほどの、切なさに目を瞑り・・・

息が出来ないほどの、苦しさに耐えて・・・

痛みを感じるほどの、辛さに涙が溢れて・・・


・・・でも、その涙が愛しくて、終わりの無い繰り返しが生み出す、本気の愛を


両手を包んで思う

ずっと、居よう・・・一緒に.・・・一緒に居たらきっと・・・


・・・この手がくれる勇気がもっと湧いて


そして・・・ ______________


二人の間の約束は・・・

当分、秘密の思いを兼ねて。



「 さむっ。」


そう言った君の両手に、はーっと息を吹きかけて・・・でも白い息は、少しだけで直ぐに見えなくなって消えた。

二人で見詰め合うと、心の中が温かくなってゆくのを感じる。


「 はいはい、じゃぁ早く入って。 」


ドアを開けて、温めておいた車の中に君を連れて行く。

座ったのを確認して、ドアを閉めて空を見上げたら・・・綺麗な星が、自分達を見ていてくれる。

今夜は、心に刺さる様な苦しい感情ではなくて・・・

仄かに温かい、ふわふわの浮き立つような夜になるといいな・・・と、見上げた星に願う。



_______ バタン ・・・


コポコポ・・・


「 今日のご飯、何? 」


ドアを閉めて、シートベルトを伸ばし下を向いたまま話しかけたら、その助手席の方から漂う、リンゴのような爽やかな香り・・・


「 はい、どうぞ。敦賀さん。 」


目の前に差し出されたのは、湯気の立つ水筒のフタ・・・
・・・中を覗くと、薄いオレンジ色のお茶が入っている。


「 お疲れさまです。
・・・お食事の前に、一息・・・入れませんか? 」


(ん・・・?)

自分が言いたかった誘い文句に驚いた。まぁ、確かにCMで全国放送されているのだから、彼女が知ってても、別に可笑しくは無い事で・・・


「 温まりますよ。 」


両手でそれを受け取って、微笑みながら香りと共に一口飲んだ。
くすっ。思わず笑みがこぼれる・・・


・・・カモミール・ティ


(メルヘン好きの彼女が見る夢の中には、いつも・・・この花を降らせる妖精がいるんだよな。)



_____________ バレンタインデーから始まった、新しい思い出。


二人の新しい気持ちの始まりに、思う。

二人のこれからが、どうか・・・何色にも染まりながら始まったけれど、凛と美しく咲き誇る様なものに成ってくれるとの想いを寄せて微笑んだ。


二人の恋が始まった、この日。二人の恋の誕生日の・・・


バレンタインデー xxxx

2月14日の、誕生花・・・ カミツレ

薄いオレンジ色の、カモミール・ティ。この花の仄かな爽やかな香りにも、想いを寄せて微笑む。

この花の意味にも期待を寄せて _______________


カミツレ、カモミール・・・ “ 親交を、深めたい・・・”



「 ありがとう・・・」

頬にキスでお返しすると、外の空気で冷たくなっていたと唇から感じた。だから・・・

そのまま唇にちゅっとすると・・・

・・・顔から火が出そうになるほど、熱くなる事もね、もう・・・知ってるから。


二人の関係は・・・

世間には、当分 秘密・・・


・・・二人の間の、約束だよ _______________


CM: --
TB: --
mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

the LOVE * LOVE in.. on.. AT oath 

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BY mimi's world - 4 * BLACK SKY

BY the DOOR * mimi's SALOON from far away beyond beautiful sea


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*彼の欲求*

mimi’s world* 4 Black Sky
黒い宇宙と蒼い空の狭間、その空間に居た頃の記憶・・・彼の男としての心と体が求める欲求(愛しかた)を・・・

HAPPY PRESENTs * LOVE on.. in.. AT oath

― 愛の誓いを、愛の誓いの中で、愛を誓う・・・贈り物


それでは、どうぞ _____________




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__________ 6:35pm



「 おはようございます。よろしくお願いします・・・敦賀蓮です。 」




「 おはようございます、敦賀さん。 」

声を揃えて言ってくれた、今日の特別番組の司会3人。

同じ事務所のブリッジロック、全員 石橋さん・・・だったと思うけど・・・。

その石橋さん達の楽屋に挨拶に行った時、打ち合わせに来ていたディレクター達。
失礼に当らぬよう、お名前をお聞きすると、ピコさん、セイさん、フウゲツさん。

女性スタッフが多い今回の番組のゲスト・・・



“ 抱かれたい男No.1の・・・めろきゅん ☆ HAPPY PRESENTS ”



( なるほどね~・・・)

タイトル通り、女性の為の女性による特別番組。こう云った女性に囲まれて仕事をするのは、もちろん・・・

男だったら、誰でも悪い気はしないよな。

(むしろ、楽しい。)


「 こんにちは。ピコさん、セイさん、フウゲツさん。敦賀蓮です、どうぞ宜しく。 」


あっ、敦賀さ~ん、ちょうどよかった~。と言われて一緒に石橋さん達の楽屋で打ち合わせを始めた。隣に座ったこの女性スタッフから、ふわっと漂う甘い香りに、ちらっと振り返る。

振り返った角度からドアを見ると、社さんは廊下で、石橋さん達の違う収録が終った・・・
ニワトリ君を捕まえて暇つぶしをしていた。


「 蓮、ごめん、ドア閉めとく。」


そう言って閉められたドア。
ドアが閉まりかけた時、ちらっと覗いたような気がしたニワトリ君に、横目でウインクした。首を少し傾けて・・・誰にも見えないように人差し指を口元に当て、音を立てないようにキスをニワトリ君に向けた。

もちろんそれは・・・社さんに、ニワトリ君との秘密の話が漏れぬようとの、口封じ。

あ~んな、テンテコ舞いだったり、恋をした事が無い・・・なんて、敦賀蓮に合っては成らない汚点を知る、この世でただ一羽の・・・いや、一人の人だよな。中身はね。


打ち合わせは簡単に、さらっと終ってくれた。

バレンタインの思い出を語ってほしいとの事。貰って嬉しいプレゼント、あげて喜ばれるプレゼント。その様なお話を・・・との事だった。


「 ふふっ、まかせてください。 」


女性の心をくすぐる事は、お手の物だけど・・・とは、自負できる程、自分の事をよく分かっている。

でも、本当は・・・

あのニワトリ君しか知らない、( いや、社さんもだな )俺が恋愛オンチだという事。

その恋愛オンチの俺の、思い出のバレンタイン。



「 本番が始まったら、どうぞ、ご自由に話を進めてくださいね。」


司会の3人、ただ今収録が終ったばかりの番組中にある、ネタマゴなるもの。

なんですか、それ?と出たこと無い俺には分からない、ネタマゴ?って何との疑問。

新しい日本語なのか… なんなのか… ニワトリ君に聞いてもいいものだろうか、考えた。

なぜなら、見れば体験すれば、分かるものの、そんなものは無いから・・・
自分で進めてください。と言われたら、ハイソウデスカ… としか、言いようが無い。

なにがしかのカタカナにも、頭の中は・・・テンテコ舞い。ってやつだった。




__________  7:59pm


「 どうぞ宜しく。 」

挨拶を交わしながらも、はいじゃぁ敦賀さんは、呼ばれたら出てください。と幕間に残され
ブリッジ、板付き~。とセンターに出て行った。

石橋さん達が出て行くと、きゃぁあ~と観客の声も聞える。


「 本番、はいりま~す、10秒前・・・・ 5、4、3、・ ・」



__________  8:00pm




「 こんばんは~、司会のブリッジロックです。」

「 今日は特別企画、めろきゅん ☆ ハッピープレゼンツ 」

「ゲストと共に、楽しんでくださいね~。」


はい、敦賀さん。次、出ま~す。と横のADに小声で言われ、よしと気合を入れる為に必ず
すること。

上を向き目を瞑り、息を大きく吸い込んで、手で腕時計を包む・・・

リックがいつも空で俺を見ていてくれる事を、思い返す一瞬。


______「ゲストは、抱かれたい男No.1 の・・この方・・・」


ふっと一気に息を吐いて、目を開けて歩き出す・・・

・・・ この瞬間も大好きな、煌びやかな照明の当てられた、輝く世界へ向かう自分。


きゃぁぁぁぁ~~~!と言われる歓声も、れ~ぇ~ん~!と名前を呼ばれる事も、

その全ては、また自分の自信に繋がる __________



黙って手を振って微笑むと、どこを見ている訳でもないんだけど、みんなこちらに手を振っていて・・・ 嬉しくなる。


「 こんばんは。」


「 敦賀さん、ようこそ。こちらへどうぞ~」


二人がけのソファにすわり、石橋さんたちは向かいあわせにセットされた3人がけのソファに座った。

たわいも無い最近の話をしながら進む番組。

へぇ~、そうなんや~・・・なんて返しに、そうですよ。と受け答えをしているうちに、誘導されたように本題に入っていた。さすが司会を数多くこなす・・・社長の見初めた同じ事務所の人気タレント… と思いつつも、聞かれたことにはきちんとお話したいと思う。


「 それじゃぁ、今までに何か気に成った贈り物ってあるんですか?」


ふっと思い出されるあの光景・・・

忘れもしない、自分の感情の入り乱れたあの瞬間。

止まって石橋さんたちを見てしまった時、目の前に・・・


_____ カチャ ・・・


ガラスのテーブルの上に置かれた、アイスコーヒー。手に取ってストローを自分のほうに向けた。観客席とカメラの位置を確認して、一度微笑み・・・


「 ありがとう・・・」


振り返って斜め後ろ横に立っている女性アシスタントに、お礼を言ったら・・・
また止まってしまった。

そこに居たのは・・・

深々とお辞儀をして顔は見えないけれど、お辞儀の顔を上げたのがやっぱり・・・

・・・最上さんだった。




「 さぁいよいよ、いい所ですが・・・」

「 いったん、CMで~す。」


CM 中の事だった・・・


「 最上さん・・・」


「 敦賀さん、こんばんは。お疲れ様です。 」


ADさんが、石橋さん達の方に向かって行ったのを見計らって、席を立って彼女のところに行った。

CM中だから、マイクが切れているのは分かっているけれど念の為・・・
胸のピンマイクに手を被せて、小声で話しかけた。


「 あのさ・・・ 話すけど・・・いい? 」


はい大丈夫です。と、笑顔で指でOKマークを作ってくれた彼女に、ふっと表情が緩んだ。

席に戻ろうと振り返ったら、背中で聞えた彼女の声。


「 あの・・・バラに蕾の意味も、分かってますよ。 」


下を向いて、微笑んだ・・・

やっぱり彼女は解っていたんだと思い、客席から見えない様に背中に手を回して、Good Job よく出来ました。の意味を込めて、親指をたてて合図した。


息を吐きながら、腕時計を握って思い返していた・・・

・・・あの時、アイツ不破がでっかい花束を持ってきた意味に、先を越された感が募った事。

自分の母国アメリカでは、バレンタインには、男から女の子にプレゼントをあげて告白する日だと・・・アイツの事を見てから、なんで思い出さなかったのかと、自分にも腹が立った。

不破はその事を、知ってて・・・わざわざ、バレンタインに来たのかとさえ、思っていた。


( リックだったら絶対に・・・ティナの事を忘れないよな。)

その思いも手伝って、CMが開けるまで、そのまま目を瞑っていた。



________ 8:20pm


「 は~い。お待たせしました~。 」

光さんが話し始めると、拍手も鳴り止み、全員の視線がこちらに集まっている。


「 それでは、先ほどのお話の続き・・・ お願いできますか? 」


なんやったけ~ぇ・・・そうそう、贈ったものだよな~。との石橋さん達の会話を断ち切るように言った。


「 はい、もちろんです。 ・・・あれは、バレンタインの事なんですけど・・・」


ここまで言ったとたんに、静まり返っていた客席から、ぎゃぁ~!っと雄叫びが上がったので、おっ!と、己の人気に喜びを感じる。

しからば、もう少し・・・そう思って、客席を見回して、し~っと人差し指を口元に持って行き、ウインクしながら首を傾けた。



「 そう、忘れられない あげた物がありまして、それは・・・まぁ、いわゆる・・・

・・・お礼、ですね。 」



そう、忘れられない あげた物。
それは・・・

・・・お礼 



お礼と称して思いついた花。

無意識に脳裏に、何をあげたいのか思い浮かんだのは、それしかなかった。


君の誕生日にも、同じ様にあげたよね・・・

不破に負けない言葉の意味が、どうしても欲しかったから、選んだ花は、バラ。

バラの花言葉を、そのままに・・・ 愛情です。と、いろいろな愛情の意味を含めて生けてもらったアレンジメント。

セットの中に潜めた意味も、愛の形の一つとして


・・・君を見ているよ


先輩俳優として、オレンジ色の・・・信頼を込めて

幼馴染が渡した物とタイミング、黄色の・・・嫉妬心を添えて

ピンクはね・・・

そして、赤はね・・・


ピンクも赤も黄色もオレンジも、たくさんのバラの種類を混ぜてもらった事は、自分の彼女への愛の形が複雑だと、言いたくて・・・


・・・でもね、その戸惑う自分の心の中に、こんな事が潜んでいたとは・・・

自分でも気が付かなかったんだよ。__________



目を瞑ったら蘇る、自分のその姿。


…………………………………………
…………. ☆*。…………





_______ だぁれ? この人・・・


闇の中に突然現れた、光の粒・・・

光の線と成って、急に明るくなった中に見えた人



心を痛めて苦しむ姿に、彼に恋をしてますよ・・・と、聞える自分の声・・・



バラの棘を握りしめ、血で染めた・・・ 白いバラ

あげたバラの中に、白・・・は、入っていないのにね


・・・ バラの棘・・・?


そうだね、痛みを感じていたのは、・・・ ここだった

・・・ 自分の、Heart 

第二の脳と呼ばれる程の、感じる感情は・・・全てここからのもの

その痛みはね・・・ _____________



…………. ☆*。…………
…………………………………………



ふわっと夢から覚めたその時


どういう事か考えていたら・・・




・・・眠れなくなっていた。


_______ だぁれ? この人・・・


闇の中に佇む自分の夢の中の人物は、敦賀蓮のままだった。

そうか、敦賀蓮が心を痛めて苦しむ姿に、彼に恋をしてますよ・・・と、
・・・遠くから聞える自分の声


バラの棘を握り締め、自分で自分の血で染めた・・・ 白いバラ

あげたバラの中に、白・・・は、入っていなかった。


ベッドから起き上がって、キッチンに向かって歩いていた。喉がすごく渇いていた。
廊下を歩きながら、考えていた自分の夢・・・


あれは、バラの棘・・・

棘で傷つけた自分の右手・・・


電気のスイッチを点けた、その右手をじっと見ていた。もちろん何も怪我はしていない。

( 右手ね・・・)

この手を彼女に握られた時に、感じていた温もり・・・

不意に与えられたその温もりに、心が震えて止まなかった湧き上がった新しい感情に気付いた自分。

あの時から感じていた彼女への・・・恋・・・



そうだね、痛みを感じていたのは、・・・ ここだった

・・・自分の、心。

第二の脳と呼ばれる程、頭で思う事柄とは別に、感情を記憶するのは、ここ・・・

彼女の事を考える度、彼女と会う事毎に、その記憶になった感情は変わる事無く感じる。

そして、今も・・・


痛いと感じることはない。ただ、痛みとして心が受けたダメージの象徴なんだろうな・・・と思っていた。


真っ暗な闇の中に、五角形の光の形。その五角形の光の粒が一線と成って、自分を分けているのだろうと思える。

闇に包んだままの自分と、今を生きている自分。

明るい中に見えた自分の姿を映し出した光の粒の形が、気に成っていた。


五角形は、“ 棘 ”を司る形であって、目に付き刺さる針を表す事。
悪意を込めた邪視から逃れる為に、魔よけの象徴である・・・☆星の光・・・

目を逸らす俺は、心に痛みを感じていた

その傷をこれからも、持って・・・生きてゆくのだろうか・・・



でも・・・



キッチンのカウンターに綺麗に洗って置かれた、ワインゼリーの入っていたバラのグラス。

そのグラスをみて、思わず・・・

・・・頬が緩んでしまう。


冷蔵庫から水のボトルを取って、キャビネットからグラスも取った。

ボトルとグラスを持って、もう一度貰ったこのグラスを見ていた。


(・・・バラの棘ね・・・)

花言葉と同じ様に、バラの棘は表現された言葉がある・・・

“ 不幸中の幸い ”

その棘の意味と、自分を傷つけていた夢を重ねて、寝室に戻った ___________


_______ だぁれ? この人・・・


闇の中に佇む自分の夢の中の人物は、敦賀蓮のままだった。

そうか、敦賀蓮が心を痛めて苦しむ姿に、彼に恋をしてますよ・・・と、
・・・遠くから聞える自分の声


バラの棘を握り締め、自分で自分の血で染めた・・・ 白いバラ

あげたバラの中に、白・・・は、入っていなかった。


ベッドから起き上がって、キッチンに向かって歩いていた。喉がすごく渇いていた。
廊下を歩きながら、考えていた自分の夢・・・


あれは、バラの棘・・・

棘で傷つけた自分の右手・・・


電気のスイッチを点けた、その右手をじっと見ていた。もちろん何も怪我はしていない。

( 右手ね・・・)

この手を彼女に握られた時に、感じていた温もり・・・

不意に与えられたその温もりに、心が震えて止まなかった湧き上がった新しい感情に気付いた自分。

あの時から感じていた彼女への・・・恋・・・



そうだね、痛みを感じていたのは、・・・ ここだった

・・・自分の、心。

第二の脳と呼ばれる程、頭で思う事柄とは別に、感情を記憶するのは、ここ・・・

彼女の事を考える度、彼女と会う事毎に、その記憶になった感情は変わる事無く感じる。

そして、今も・・・


痛いと感じることはない。ただ、痛みとして心が受けたダメージの象徴なんだろうな・・・と思っていた。


真っ暗な闇の中に、五角形の光の形。その五角形の光の粒が一線と成って、自分を分けているのだろうと思える。

闇に包んだままの自分と、今を生きている自分。

明るい中に見えた自分の姿を映し出した光の粒の形が、気に成っていた。


五角形は、“ 棘 ”を司る形であって、目に付き刺さる針を表す事。
悪意を込めた邪視から逃れる為に、魔よけの象徴である・・・☆星の光・・・

目を逸らす俺は、心に痛みを感じていた

その傷をこれからも、持って・・・生きてゆくのだろうか・・・



でも・・・



キッチンのカウンターに綺麗に洗って置かれた、ワインゼリーの入っていたバラのグラス。

そのグラスをみて、思わず・・・

・・・頬が緩んでしまう。


冷蔵庫から水のボトルを取って、キャビネットからグラスも取った。

ボトルとグラスを持って、もう一度貰ったこのグラスを見ていた。


(・・・バラの棘ね・・・)

花言葉と同じ様に、バラの棘は表現された言葉がある・・・

“ 不幸中の幸い ”

その棘の意味と、自分を傷つけていた夢を重ねて、寝室に戻った ___________





ベッドサイドのライトを点けて、ペットボトルの蓋を開けた。

持ってきたグラスに水を注いで、一口水を飲んで思う・・・



バラの棘なんだよな・・・



自分の夢の中に舞い散る白いバラ

白バラは・・・


“ 純真 ” そして、 ・・・

他にも2つほど



そう、あれは・・・不幸中の幸いのチャンスを握りしめている自分だった __________




「 ねぇ、喉、乾いてない?」



今ここ・・・ 自分のベッドに眠る人が薄っすらと目を開けたので、声をかけた。
持ってきた、2つのグラス。そのもう一つにお水を入れて その手に渡した。

まどろんでいるその瞳。

じーっと見詰めても、何処を見ているのか解らないほど・・・


「 ごめん・・・ I’m sorry. . . 」



部屋中に広がったバラの香りに君を包んだ。

あげたバラの花を持って帰るのに、送ってあげるつもりでいた。でも、君が言ってくれたこと。


______ 夜ご飯は、どうですか?


もちろん、断る理由は全く無い。むしろ、ものすごく嬉しい・・・バレンタイン・ディナー

突然降ってやってきたこの事に、不幸中の幸い。な~んてチャンスを掴んだ夢を見たんだろうと思える。

もぉ~嬉しくて堪らなかった。闇の中から、一気に明るい世界に出てきた瞬間を感じていた。



今キッチンのカウンターの上に置かれたままに成っていた、クリスタルのバラのグラスを思い返す。

グラスの中に生けた、一輪のピンクのバラ。

ご飯を食べて、一緒に片づけをしていた時から始まった・・・二人の関係に・・・

あげたバラのアレンジメントから、その一輪だけを取って、水を入れたバラのグラスに生けたのは、・・・君への告白だった。


ピンクのバラの花言葉の意味と共に・・・ “ 恋の誓い ”


君にずっと恋をしていたと、告げた時。

君に与えられた温もりから気付かされた・・・恋だったと

残りのバラと君を抱きかかえて、初めて重ねた唇。そのまま抱きかかえて運んだ寝室で・・・


「二度目はないよ。いいの・・・?」


そう聞いてから重ねた唇と、肌と肌・・・

ベッドの上の君とバラの花が、自分の入り乱れた感情のようだと思っていた。



黄色の、愛からの嫉妬・・・

オレンジの、愛情の信頼・・・

ピンクの、愛の始まり、恋の誓い・・・

そして・・・ 


・・・赤の、真実の愛 ______________. . .



重ねて握り合った、自分の右手と、君の左手に感じた傷は・・・

抜ける事の無い棘の様に、恋を気付かせてくれたその手と温もりを・・・

・・・二度と離さないと、心に刻んだ・・・傷だった ___________


それぞれの自分の感情をも受け入れてくれた君と、この部屋中に広がる それぞれの感情のようなバラの香りに・・・ 一緒に包まれた夜。



・・・ 心に、傷ついたまま離れない・・・ 

塗り替えてやれればいいと、思った・・・記憶を・・・

アイツとの事で、意識が占められる度・・・

俺の事を思い出さずには、いられなくなる様に __________ . . .

_________ 俺との. . . 事を. . . . .



・ ・ ・ 愛してる ______



_______ 言葉は、何も要らない・・・



繋いでいた手を引っ張って、胸に抱き寄せた。



両手で包んだ、この君の手にキスを・・・


この手で作ってくれる料理の数々に、俺への気持ちのワインゼリーも・・・

この手がくれる勇気に・・・

心を振り絞って伝えたい、本当の気持ちは・・・



君がくれた赤いバラの・・・
つるっとすんなり受け入れて欲しいと云う気持ちの・・・ワインゼリーだったから・・・


・・・俺からも・・・


同じ気持ちを返してもいいよな. . . _______________



手を開いたらその手の中に・・・

・・・ワインを吸って、ピンクに色づいたバラの花


純真なままだった愛はね・・・

君が赤く染めた愛をくれたから、つるっとすんなり受け入れて・・・今・・・

・・・ピンクの・・・ 君への恋を誓う

君にあげたピンクの涙の魔法を二人の手で包み、二人ともが勇気を貰って・・・




そうだね、居ようか・・・一緒に・・・



・・・ずっとこれからも、その魔法を信じたい


二人で交わす甘い時間が過ぎた頃に・・・

新しい朝が着た時に・・・


・・・ずっと・・・


ワインの中に浸けたピンクのバラ・・・恋の誓いは・・・

真っ赤に染まった・・・君と俺の心を映した様な、赤いバラ・・・真実の愛に


・ ・ ・成って欲しい . . . __________________



真っ白だったお互いの心

・・・ 純真な

ピンクに染められたお互いの心

・・・ 恋の誓いで



時間を掛けて・・・お互いに・・・


ずっと、一緒に居たら・・・




いつか・・・




お互いが染め合いながら・・・



・・・ 心からの真実の愛が・・・ 見えると・・・



君の手に包んだ俺からの魔法を・・・



・・・信じている ____________________


_______ だって、だって、この器のこの状態っ・・・

クイーンローザ・・・みたいでしょ ――― ・・・!? 

だから私っ、敦賀さんにゼリー贈るなら、絶対コレ―――って・・・!!




そう言った君・・・



ここで. . . _________



アイツ・・・不破と同じ様に、俺にも・・・君は同じ様に話しかけてくれたよね。


それが・・・

・・・すごく嬉しくて




それに、クイーンローザはね・・・

悲しみの涙を吸って、咲いた・・・


深い悲しみの涙を、たくさん吸い取って、一つの喜びを産み出した凛と美しい大輪の・・・



・・・ピンクのバラ



他の何にも変えられない、自分の気持ちを贈ったつもりだった。

君に返されない様に仕組んだつもりで、どうしても受け取って欲しかった自分の気持ち。

・・・この恋の誓いを

二人の両手で包んで・・・

感じ合いたいと、その・・・ピンクの魔法に、願いを込めて 



蒼い魔法は、子供の頃の自分の涙と、君のたくさんの涙とを吸い取ってきて

その二人の悲しみの涙から・・・

新しく生まれて欲しい・・・

・ ・・二人の、ピンクの魔法・・・恋を誓い・・・愛が始まる様に


嬉しいのに切なくて・・・

楽しいのに辛くて・・・

幸せなのに苦しくて・・・


愛を知るとはこんなにも・・・心から痛みを感じ、棘が刺さって抜けない様な自らを自らで傷つけるかの様で、それでも、それでも・・・


止め処なく溢れ続け、苦しくて心に溜まった涙が溢れそうになる・・・

この涙が溢れたら、きっと・・・君が魔法で吸い取って、また・・・

凛と美しく大きな一つの愛が始まって欲しいと、願わずにはいられないから。



君が・・・

うんん・・・俺が・・・


君の心からも溢れそうな涙を・・・吸い取ってあげたい. . . _________


そう・・・
いつでも・・・

そして、いつか・・・


二人で、凛と美しく咲き誇る様な・・・大きな愛が始まると心からの涙と共に

・・・願わずにいられない


包み合った両手を引き寄せて・・・

この腕の中で、甘い時間で君を包んで・・・

二人ともが心を開いて許し合いながら、育てていく為に必要なのは・・・


・・・涙


もっと、もっと、もっと、苦しいほどに心を痛める様に、恋を感じ合って

心の底から止め処なく涙が溢れ続ける様な、純粋な心で

純粋な白がピンクに色づき始めたら、元にはもう戻れない・・・

もっと、もっと、もっと、恋のピンクが深まって、君がくれた赤になるまで

心の底から止め処なく溢れ続ける涙は、いずれ・・・

・・・枯れてひび割れた心の底を潤しながら、自分を見詰められる程に満たされ、自分を映し出す鏡の様な泉に成って、その泉の水をたくさん吸って大きく育つ一輪の・・・

ピンクのバラ・・・

・・・愛の始まりが・・・凛と美しく、涙の畔に咲きますように



_______ 私が美味しいと思うものでは、子供味だと・・・思って・・・



君が自分に合わせて、大人になろうと努力していたのを感じて

・・・いつでも、大人にしてあげる


ワインに浸けたままで、一晩を過ごし、新しい朝に二人で見たのは・・・

・・・真っ赤に染まった、バラだった


でもね・・・

大人の恋ほど、切なくて辛くて苦しいものだと、心の底から湧き出る涙と共に感じたのは、

・・・お互いに・・だったかも知れないね

二人の育てる気持ちは、まだ、これから


もっと・・・

もっと・・・

もっと・・・


心が締め付けられるほどの、切なさに目を瞑り・・・

息が出来ないほどの、苦しさに耐えて・・・

痛みを感じるほどの、辛さに涙が溢れて・・・


・・・でも、その涙が愛しくて、終わりの無い繰り返しが生み出す、本気の愛を


両手を包んで思う

ずっと、居よう・・・一緒に.・・・一緒に居たらきっと・・・


・・・この手がくれる勇気がもっと湧いて


そして・・・ ______________




.
CM: --
TB: --
mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

the SYMPATHY * his and her blows... 

.


BY mimi's world - 3 * POLAR NIGHT

BY the DOOR * mimi's SALOON from far away beyond beautiful sea


.
*彼の深層心理*

mimi’s world* 3 Polar Night
極夜の世界で、眠りから覚めない心の中・・・無意識に見る夢から、彼の心理を感じて・・・

HAPPY PRESENTs * his and her blows...

― 二人で掛け合う、恋の吐息の贈り物



それでは、どうぞ・・・ ______________



.
__________ 6:35pm



「 おはようございます。よろしくお願いします・・・敦賀蓮です。 」




「 おはようございます、敦賀さん。 」

声を揃えて言ってくれた、今日の特別番組の司会3人。

同じ事務所のブリッジロック、全員 石橋さん・・・だったと思うけど・・・。

その石橋さん達の楽屋に挨拶に行った時、打ち合わせに来ていたディレクター達。
失礼に当らぬよう、お名前をお聞きすると、ピコさん、セイさん、フウゲツさん。

女性スタッフが多い今回の番組のゲスト・・・



“ 抱かれたい男No.1の・・・めろきゅん ☆ HAPPY PRESENTS ”



( なるほどね~・・・)

タイトル通り、女性の為の女性による特別番組。こう云った女性に囲まれて仕事をするのは、もちろん・・・

男だったら、誰でも悪い気はしないよな。

(むしろ、楽しい。)


「 こんにちは。ピコさん、セイさん、フウゲツさん。敦賀蓮です、どうぞ宜しく。 」


あっ、敦賀さ~ん、ちょうどよかった~。と言われて一緒に石橋さん達の楽屋で打ち合わせを始めた。隣に座ったこの女性スタッフから、ふわっと漂う甘い香りに、ちらっと振り返る。

振り返った角度からドアを見ると、社さんは廊下で、石橋さん達の違う収録が終った・・・
ニワトリ君を捕まえて暇つぶしをしていた。


「 蓮、ごめん、ドア閉めとく。」


そう言って閉められたドア。
ドアが閉まりかけた時、ちらっと覗いたような気がしたニワトリ君に、横目でウインクした。首を少し傾けて・・・誰にも見えないように人差し指を口元に当て、音を立てないようにキスをニワトリ君に向けた。

もちろんそれは・・・社さんに、ニワトリ君との秘密の話が漏れぬようとの、口封じ。

あ~んな、テンテコ舞いだったり、恋をした事が無い・・・なんて、敦賀蓮に合っては成らない汚点を知る、この世でただ一羽の・・・いや、一人の人だよな。中身はね。


打ち合わせは簡単に、さらっと終ってくれた。

バレンタインの思い出を語ってほしいとの事。貰って嬉しいプレゼント、あげて喜ばれるプレゼント。その様なお話を・・・との事だった。


「 ふふっ、まかせてください。 」


女性の心をくすぐる事は、お手の物だけど・・・とは、自負できる程、自分の事をよく分かっている。

でも、本当は・・・

あのニワトリ君しか知らない、( いや、社さんもだな )俺が恋愛オンチだという事。

その恋愛オンチの俺の、思い出のバレンタイン。



「 本番が始まったら、どうぞ、ご自由に話を進めてくださいね。」


司会の3人、ただ今収録が終ったばかりの番組中にある、ネタマゴなるもの。

なんですか、それ?と出たこと無い俺には分からない、ネタマゴ?って何との疑問。

新しい日本語なのか… なんなのか… ニワトリ君に聞いてもいいものだろうか、考えた。

なぜなら、見れば体験すれば、分かるものの、そんなものは無いから・・・
自分で進めてください。と言われたら、ハイソウデスカ… としか、言いようが無い。

なにがしかのカタカナにも、頭の中は・・・テンテコ舞い。ってやつだった。




__________  7:59pm


「 どうぞ宜しく。 」

挨拶を交わしながらも、はいじゃぁ敦賀さんは、呼ばれたら出てください。と幕間に残され
ブリッジ、板付き~。とセンターに出て行った。

石橋さん達が出て行くと、きゃぁあ~と観客の声も聞える。


「 本番、はいりま~す、10秒前・・・・ 5、4、3、・ ・」



__________  8:00pm




「 こんばんは~、司会のブリッジロックです。」

「 今日は特別企画、めろきゅん ☆ ハッピープレゼンツ 」

「ゲストと共に、楽しんでくださいね~。」


はい、敦賀さん。次、出ま~す。と横のADに小声で言われ、よしと気合を入れる為に必ず
すること。

上を向き目を瞑り、息を大きく吸い込んで、手で腕時計を包む・・・

リックがいつも空で俺を見ていてくれる事を、思い返す一瞬。


______「ゲストは、抱かれたい男No.1 の・・この方・・・」


ふっと一気に息を吐いて、目を開けて歩き出す・・・

・・・ この瞬間も大好きな、煌びやかな照明の当てられた、輝く世界へ向かう自分。


きゃぁぁぁぁ~~~!と言われる歓声も、れ~ぇ~ん~!と名前を呼ばれる事も、

その全ては、また自分の自信に繋がる __________



黙って手を振って微笑むと、どこを見ている訳でもないんだけど、みんなこちらに手を振っていて・・・ 嬉しくなる。


「 こんばんは。」


「 敦賀さん、ようこそ。こちらへどうぞ~」


二人がけのソファにすわり、石橋さんたちは向かいあわせにセットされた3人がけのソファに座った。

たわいも無い最近の話をしながら進む番組。

へぇ~、そうなんや~・・・なんて返しに、そうですよ。と受け答えをしているうちに、誘導されたように本題に入っていた。さすが司会を数多くこなす・・・社長の見初めた同じ事務所の人気タレント… と思いつつも、聞かれたことにはきちんとお話したいと思う。


「 それじゃぁ、今までに何か気に成った贈り物ってあるんですか?」


ふっと思い出されるあの光景・・・

忘れもしない、自分の感情の入り乱れたあの瞬間。

止まって石橋さんたちを見てしまった時、目の前に・・・


_____ カチャ ・・・


ガラスのテーブルの上に置かれた、アイスコーヒー。手に取ってストローを自分のほうに向けた。観客席とカメラの位置を確認して、一度微笑み・・・


「 ありがとう・・・」


振り返って斜め後ろ横に立っている女性アシスタントに、お礼を言ったら・・・
また止まってしまった。

そこに居たのは・・・

深々とお辞儀をして顔は見えないけれど、お辞儀の顔を上げたのがやっぱり・・・

・・・最上さんだった。


「 さぁいよいよ、いい所ですが・・・」

「 いったん、CMで~す。」


CM 中の事だった・・・


「 最上さん・・・」


「 敦賀さん、こんばんは。お疲れ様です。 」


ADさんが、石橋さん達の方に向かって行ったのを見計らって、席を立って彼女のところに行った。

CM中だから、マイクが切れているのは分かっているけれど念の為・・・
胸のピンマイクに手を被せて、小声で話しかけた。


「 あのさ・・・ 話すけど・・・いい? 」


はい大丈夫です。と、笑顔で指でOKマークを作ってくれた彼女に、ふっと表情が緩んだ。

席に戻ろうと振り返ったら、背中で聞えた彼女の声。


「 あの・・・バラに蕾の意味も、分かってますよ。 」


下を向いて、微笑んだ・・・

やっぱり彼女は解っていたんだと思い、客席から見えない様に背中に手を回して、Good Job よく出来ました。の意味を込めて、親指をたてて合図した。


息を吐きながら、腕時計を握って思い返していた・・・

・・・あの時、アイツ不破がでっかい花束を持ってきた意味に、先を越された感が募った事。

自分の母国アメリカでは、バレンタインには、男から女の子にプレゼントをあげて告白する日だと・・・アイツの事を見てから、なんで思い出さなかったのかと、自分にも腹が立った。

不破はその事を、知ってて・・・わざわざ、バレンタインに来たのかとさえ、思っていた。


( リックだったら絶対に・・・ティナの事を忘れないよな。)

その思いも手伝って、CMが開けるまで、そのまま目を瞑っていた。



________ 8:20pm


「 は~い。お待たせしました~。 」

光さんが話し始めると、拍手も鳴り止み、全員の視線がこちらに集まっている。


「 それでは、先ほどのお話の続き・・・ お願いできますか? 」


なんやったけ~ぇ・・・そうそう、贈ったものだよな~。との石橋さん達の会話を断ち切るように言った。


「 はい、もちろんです。 ・・・あれは、バレンタインの事なんですけど・・・」


ここまで言ったとたんに、静まり返っていた客席から、ぎゃぁ~!っと雄叫びが上がったので、おっ!と、己の人気に喜びを感じる。

しからば、もう少し・・・そう思って、客席を見回して、し~っと人差し指を口元に持って行き、ウインクしながら首を傾けた。



「 そう、忘れられない あげた物がありまして、それは・・・まぁ、いわゆる・・・

・・・お礼、ですね。 」


そう、忘れられない あげた物。
それは・・・

・・・お礼 



お礼と称して思いついた花。

無意識に脳裏に、何をあげたいのか思い浮かんだのは、それしかなかった。


君の誕生日にも、同じ様にあげたよね・・・

不破に負けない言葉の意味が、どうしても欲しかったから、選んだ花は、バラ。

バラの花言葉を、そのままに・・・ 愛情です。と、いろいろな愛情の意味を含めて生けてもらったアレンジメント。

セットの中に潜めた意味も、愛の形の一つとして


・・・君を見ているよ


先輩俳優として、オレンジ色の・・・信頼を込めて

幼馴染が渡した物とタイミング、黄色の・・・嫉妬心を添えて

ピンクはね・・・

そして、赤はね・・・


ピンクも赤も黄色もオレンジも、たくさんのバラの種類を混ぜてもらった事は、自分の彼女への愛の形が複雑だと、言いたくて・・・


・・・でもね、その戸惑う自分の心の中に、こんな事が潜んでいたとは・・・

自分でも気が付かなかったんだよ。__________



目を瞑ったら蘇る、自分のその姿。


…………………………………………
…………. ☆*。…………





_______ だぁれ? この人・・・


闇の中に突然現れた、光の粒・・・

光の線と成って、急に明るくなった中に見えた人



心を痛めて苦しむ姿に、彼に恋をしてますよ・・・と、聞える自分の声・・・



バラの棘を握りしめ、血で染めた・・・ 白いバラ

あげたバラの中に、白・・・は、入っていないのにね


・・・ バラの棘・・・?


そうだね、痛みを感じていたのは、・・・ ここだった

・・・ 自分の、Heart 

第二の脳と呼ばれる程の、感じる感情は・・・全てここからのもの

その痛みはね・・・ _____________



…………. ☆*。…………
…………………………………………



ふわっと夢から覚めたその時


どういう事か考えていたら・・・



・・・あれは、自分の声だった _________


自分の中の本心が、自分自身に語りかけた声を思い出しながら・・・

椅子の背もたれに脱ぎ捨てた、着ていた黒いシャツを見詰めていた。

抱きしめる事無く、頬にキスをした後に見詰めた瞳を思い出して・・・


・・・目を閉じた __________



・・・・・・・・・・・・・
・・☆*・・・・・




空も地上も、区別の付かない空間に漂って

目を開いても何も見えない、漆黒の世界

向うの方から仄かに香る・・・ バラの甘い誘いに、目を開ける事無く感じて



目を逸らしたかった光景に・・・

・・・自分の意識がそうさせた様に

脳裏に残った象徴なのか・・・



きらきらと光りながら周りを漂う光の粒は、五角形・・・

きらきら光る、黒い空に瞬く星を思い返させられる

眩しく光を放つその光は、光棘となって突き刺さる様に・・・

心を抑えていないと、苦しくて堪らない



目を閉じたままでも感じる、光棘・・・


・・・抜けない光棘・・・ 

白い天使が・・・

・・・そう歌う人から

貰っている、花束に・・・

・・・目を背けたくて

刺さったままの棘の様に、五角形の光の粒が周りを包み目を瞑ったまま





心に感じる痛みなのだと、思える自分の姿を明るく照らしだした、棘の光


真っ白な心の中に、

・・・心の痛みを押し殺し

真っ白のシャツに、

・・・手の中に握る自分で付けた傷痕を残し

真っ白なバラに、

・・・想いを寄せているのだろう . . . _____________




“ 貴方に相応しい ”


その意味が込められた、白いバラ



Prisoner 囚われの人・・・ ささったまま抜けない光の棘

それを歌う人に、自分の心も共感した

あの・・・ 真っ白な天使に・・・

相応しい純粋な心のまま、想いをよせる自分



天然記念物のように純粋で、真っ白の天使の彼女に・・・


また、かけた魔法だった



________ ありがとう、お礼だよ・・・


・・・見詰めた瞳に・・・

その言葉と・・・

・・・恋の吐息をかけながら



君にあげた本当のお礼は、自分へのプレゼント. . .



白いバラの3つの言葉を囁く声は、自分の声


・・・ 純粋で、貴方に相応しい、恋の吐息を. . .


君に、自分に・・・


君の心に、ほんの少しでも、後遺症が残ればいいのにと・・・

心の隅で願う俺は・・・やっぱり・・・

・・・悪い、男なのかな . . . _________________




君が・・・



バラの香りに包まれた部屋で・・・

・・・思い出してくれている




________ 私を、見ていてくれるという事...ですよね . . . . .





_______ 敦賀さん、あの後に・・・


. . . ._______ 私が見た、その夢は・・・


・・・冷たく凍てつく闇の中で・・・


全く見えないから、目を瞑って・・・

バラの香りのする方に一歩 足を出した時・・・

・・・背中を誰かに、ポンと押されたんです



はっとして、目を開けると・・・

・・・真っ白なバラの花園の中に居て

キラキラと光の粒が舞い散ってきて・・・


でも、光の粒を受け様と両手を差し出したら・・・

・・・ チクチクしていた


棘の様な傷が手に胸に、血を流していたんです


ポタッ、ポタッ・・・と、流れ落ちる自分の血が・・・

白いバラの花の上に落ちていて・・・

・・・足元を見ていたら

白いバラが赤いバラに変わっていました・・・



その赤いバラに変わっていった足元と、自分の手を見詰めていたら・・・


上からふわっと・・・

・・・その手の中に落ちてきた

蒼い・・・桔梗の花・・・



上を見上げると、花の妖精がたくさんの桔梗の花を降らしてくれていました


もっと花を受け様と手の平を上に向けて・・・

・・・でも

桔梗の花は、手の平の近くに落ちてくると・・・

くるくると踊るように回りだして、手から外れて・・・

赤いバラの上に・・・

白いバラの上に・・・


・・・降り積もるように、蒼い世界にしていきました


一輪の手の平の中に残った桔梗の花を・・・

飛んで行ってしまわない様に・・・

・・・両手を閉じました


上を向いて妖精が微笑む中に、妖精の向いている先は・・・

私の背中を押した人だと思って、振り返ると・・・


・・・光の中に佇む・・・


・・・蒼い魔法を掛けてくれた妖精がいました


その妖精は、大人になっていて・・・

・・・大きな羽を背中に持って、微笑んでいました



私の桔梗の花の入っている、両手を上から包み・・・

私の手に、ちゅっとキスをして・・・



ずっと、触れて・・・

・・・愛しい・・魔法・・・ 



そう聞えて、手に・・・

・・・ふっと息を掛けられるような感じがあって・・・

その顔を見たら・・・

・・・居なくなっていました



でも、両手の中を開いてみると、このコーンの石になっていて・・・

・・・顔を上げると

赤いバラと・・・

白いバラと・・・

光の棘と・・・


・・・そして

蒼い桔梗の花で埋め尽くされた中に立っていて・・・



5つの棘の様な光を放ち、舞い落ちてきた光が眩しくて


石を握り締めて目を瞑ったら・・・


・・・目が覚めていました ______________




敦賀さん・・・



最上さん・・・





・・・両手を包み合い、お互いに・・・


白い吐息を、ふーっと掛け合うと・・・


二人で見詰め合い・・・

・・・微笑み合い


その上に重ねた両手で、もっと・・・強く包んだら・・・

・・・二人は手を開く事無く

お互いに心で感じる・ ・ ・ ・




________ 今・・・何色・・・?




二人の心の中の傷を癒しあう為には、それぞれが・・・

自分で感じる・・・

・・・その手の中の、魔法の色


心で感じた今の色が・・・

・・・自分の、隠れた気持ちだと思えるから・・・


君の手の中の色も・・・

自分の手の中の色も・・・


・・・お互いに言い合わなくて


二人のそれぞれの心の中に秘めたまま・・・の・・・約束・・・



白いバラの純真な愛は・・・

・・・これから

赤いバラの真実の愛に・・・

・・・気付いたから


蒼い魔法の・・・変わらぬ愛で・・・

二人の心の傷が・・・

・・・埋まるといい


お互いがきっと・・・

知らないまま過ごしたあの日・・・

それぞれが意味を隠して・・・

・・・そっと、自分だけの秘密にしておいた・・・心の中




_______ 敦賀さん ・・・



「 ん? なぁに・・・」



_______ 最上さん ・・・



「 はい・・・ なんでしょう・・・」




星が降ってきそうに、瞬き輝く・・・

・・・新月に程近い、暗い夜



何も言わなくても、お互いが感じている・・・心の中の・・・

・・・色は・・・


同じであって欲しいと望むのも・・・

・・・二人の間では、解り合えるほど感じる想い




苦しくて、息が出来ないほどに・・・

切なくて、息を忘れるほどに・・・


・・・そして

愛しくて、涙を吸い取ってもらいたいほどに・・・


・・・両手に包んだお互いの魔法・・・



_______ でもね ・・・



二人ともが・・・心に刺さった棘の様なこの痛みを・・・感じていた事・・・


二人の間の、お互いが言葉に成らない・・・

・・・この想いを・・・当分 秘密と約束するまでも無く、暗黙の了解 

それほどに、お互いを解り合えるといい. . . _____________


・・・今は



手を繋いだままお互いに食器を持って、キッチンに向かう・・・

カウンターの上に置いたままの花瓶から、バラの香りが広がっていた。



・・・白いバラの香りに包まれるこの空間


大きく息を吸ったのは、自分だけじゃなかった・・・


ぎゅっと握られた手を・・・

・・・握り返す


甘い香りと・・・

・・・この甘い瞬間に・・・  目を閉じた


繋いでいた手をそっと引き寄せて・・・


・・・胸の中に閉じ込めたのは

感じた心の痛みを消してくれる・・・

・・・君からの魔法




君の夢の中で、この手にかけた魔法・・・


白いバラの・・・恋の吐息


きっと、この手の中に残った蒼い・・・変わらぬ愛と共に・・・

・・・ずっとこれからも、その魔法を信じたい


・・・君が信じ続けてくれる様に・・・ 



両手で君の手を包み込んで・・・

・・・同じ様に、キスをした



そして



・・・同じ様に、ふっと息を掛けた




_____ 大丈夫・・・目を開けてもね・・・


. . . 居なくならないよ 


ずっと . . .


. . . 触れていた . . .


この愛しい . . .


. . . 魔法に . . .


ずっとね ・ ・ ・ 触れていたい ・ ・ ・


. . . この愛しい魔法に


これからも. . .




両手を包んで目を瞑っているとね ・ ・ ・

. . . 勇気が湧いてくる魔法をくれたのは ・ ・ ・

君からだったよ . . .


. . . そのピンク色の魔法



_____ 同じ様に・・・その両手を開いて・・・


ピンクの・ ・ ・ 

. . . 恋の誓いを君の両手に閉じ込めて



_____ そうだね、居ようか・・・ 一緒に・・・



白いバラの純真な愛が・・・

・・・いつか

赤いバラの真実の愛に・・・

・・・なるまで


蒼い魔法の・・・変わらぬ愛と・・・


二人の心の傷が・・・


. . . 埋まるように . . .  ____________

CM: --
TB: --

the DREAM * 恋の予感 

.


BY mimi's world - 2 * WHITE NIGHT

BY the DOOR * mimi's SALOON from far away beyond beautiful sea


.

*彼の表の顔 お茶の間に流れる芸能人として*

mimi’s world * 2 White Night
白夜のように眠る事の無いテレビで放送され続ける、煌びやかな彼らを・・・夢を追い続ける彼らの活躍を・・・

HAPPY PRESENTs * 恋の予感

― 恋の予感の贈り物


それでは、どうぞ _____________



.
__________ 6:35pm



「 おはようございます。よろしくお願いします・・・敦賀蓮です。 」




「 おはようございます、敦賀さん。 」

声を揃えて言ってくれた、今日の特別番組の司会3人。

同じ事務所のブリッジロック、全員 石橋さん・・・だったと思うけど・・・。

その石橋さん達の楽屋に挨拶に行った時、打ち合わせに来ていたディレクター達。
失礼に当らぬよう、お名前をお聞きすると、ピコさん、セイさん、フウゲツさん。

女性スタッフが多い今回の番組のゲスト・・・



“ 抱かれたい男No.1の・・・めろきゅん ☆ HAPPY PRESENTS ”



( なるほどね~・・・)

タイトル通り、女性の為の女性による特別番組。こう云った女性に囲まれて仕事をするのは、もちろん・・・

男だったら、誰でも悪い気はしないよな。

(むしろ、楽しい。)


「 こんにちは。ピコさん、セイさん、フウゲツさん。敦賀蓮です、どうぞ宜しく。 」


あっ、敦賀さ~ん、ちょうどよかった~。と言われて一緒に石橋さん達の楽屋で打ち合わせを始めた。隣に座ったこの女性スタッフから、ふわっと漂う甘い香りに、ちらっと振り返る。

振り返った角度からドアを見ると、社さんは廊下で、石橋さん達の違う収録が終った・・・
ニワトリ君を捕まえて暇つぶしをしていた。


「 蓮、ごめん、ドア閉めとく。」


そう言って閉められたドア。
ドアが閉まりかけた時、ちらっと覗いたような気がしたニワトリ君に、横目でウインクした。首を少し傾けて・・・誰にも見えないように人差し指を口元に当て、音を立てないようにキスをニワトリ君に向けた。

もちろんそれは・・・社さんに、ニワトリ君との秘密の話が漏れぬようとの、口封じ。

あ~んな、テンテコ舞いだったり、恋をした事が無い・・・なんて、敦賀蓮に合っては成らない汚点を知る、この世でただ一羽の・・・いや、一人の人だよな。中身はね。


打ち合わせは簡単に、さらっと終ってくれた。

バレンタインの思い出を語ってほしいとの事。貰って嬉しいプレゼント、あげて喜ばれるプレゼント。その様なお話を・・・との事だった。


「 ふふっ、まかせてください。 」


女性の心をくすぐる事は、お手の物だけど・・・とは、自負できる程、自分の事をよく分かっている。

でも、本当は・・・

あのニワトリ君しか知らない、( いや、社さんもだな )俺が恋愛オンチだという事。

その恋愛オンチの俺の、思い出のバレンタイン。



「 本番が始まったら、どうぞ、ご自由に話を進めてくださいね。」


司会の3人、ただ今収録が終ったばかりの番組中にある、ネタマゴなるもの。

なんですか、それ?と出たこと無い俺には分からない、ネタマゴ?って何との疑問。

新しい日本語なのか… なんなのか… ニワトリ君に聞いてもいいものだろうか、考えた。

なぜなら、見れば体験すれば、分かるものの、そんなものは無いから・・・
自分で進めてください。と言われたら、ハイソウデスカ… としか、言いようが無い。

なにがしかのカタカナにも、頭の中は・・・テンテコ舞い。ってやつだった。




__________  7:59pm


「 どうぞ宜しく。 」

挨拶を交わしながらも、はいじゃぁ敦賀さんは、呼ばれたら出てください。と幕間に残され
ブリッジ、板付き~。とセンターに出て行った。

石橋さん達が出て行くと、きゃぁあ~と観客の声も聞える。


「 本番、はいりま~す、10秒前・・・・ 5、4、3、・ ・」



__________  8:00pm




「 こんばんは~、司会のブリッジロックです。」

「 今日は特別企画、めろきゅん ☆ ハッピープレゼンツ 」

「ゲストと共に、楽しんでくださいね~。」


はい、敦賀さん。次、出ま~す。と横のADに小声で言われ、よしと気合を入れる為に必ず
すること。

上を向き目を瞑り、息を大きく吸い込んで、手で腕時計を包む・・・

リックがいつも空で俺を見ていてくれる事を、思い返す一瞬。


______「ゲストは、抱かれたい男No.1 の・・この方・・・」


ふっと一気に息を吐いて、目を開けて歩き出す・・・

・・・ この瞬間も大好きな、煌びやかな照明の当てられた、輝く世界へ向かう自分。


きゃぁぁぁぁ~~~!と言われる歓声も、れ~ぇ~ん~!と名前を呼ばれる事も、

その全ては、また自分の自信に繋がる __________



黙って手を振って微笑むと、どこを見ている訳でもないんだけど、みんなこちらに手を振っていて・・・ 嬉しくなる。


「 こんばんは。」


「 敦賀さん、ようこそ。こちらへどうぞ~」


二人がけのソファにすわり、石橋さんたちは向かいあわせにセットされた3人がけのソファに座った。

たわいも無い最近の話をしながら進む番組。

へぇ~、そうなんや~・・・なんて返しに、そうですよ。と受け答えをしているうちに、誘導されたように本題に入っていた。さすが司会を数多くこなす・・・社長の見初めた同じ事務所の人気タレント… と思いつつも、聞かれたことにはきちんとお話したいと思う。


「 それじゃぁ、今までに何か気に成った贈り物ってあるんですか?」


ふっと思い出されるあの光景・・・

忘れもしない、自分の感情の入り乱れたあの瞬間。

止まって石橋さんたちを見てしまった時、目の前に・・・


_____ カチャ ・・・


ガラスのテーブルの上に置かれた、アイスコーヒー。手に取ってストローを自分のほうに向けた。観客席とカメラの位置を確認して、一度微笑み・・・


「 ありがとう・・・」


振り返って斜め後ろ横に立っている女性アシスタントに、お礼を言ったら・・・
また止まってしまった。

そこに居たのは・・・

深々とお辞儀をして顔は見えないけれど、お辞儀の顔を上げたのがやっぱり・・・

・・・最上さんだった。




「 さぁいよいよ、いい所ですが・・・」

「 いったん、CMで~す。」



・・・・・CM 中の事だった・・・


「 最上さん・・・」


「 敦賀さん、こんばんは。お疲れ様です。 」


ADさんが、石橋さん達の方に向かって行ったのを見計らって、席を立って彼女のところに行った。

CM中だから、マイクが切れているのは分かっているけれど念の為・・・
胸のピンマイクに手を被せて、小声で話しかけた。


「 あのさ・・・ 話すけど・・・いい? 」


はい大丈夫です。と、笑顔で指でOKマークを作ってくれた彼女に、ふっと表情が緩んだ。

席に戻ろうと振り返ったら、背中で聞えた彼女の声。


「 あの・・・バラに蕾の意味も、分かってますよ。 」


下を向いて、微笑んだ・・・

やっぱり彼女は解っていたんだと思い、客席から見えない様に背中に手を回して、Good Job よく出来ました。の意味を込めて、親指をたてて合図した。


息を吐きながら、腕時計を握って思い返していた・・・

・・・あの時、アイツ不破がでっかい花束を持ってきた意味に、先を越された感が募った事。

自分の母国アメリカでは、バレンタインには、男から女の子にプレゼントをあげて告白する日だと・・・アイツの事を見てから、なんで思い出さなかったのかと、自分にも腹が立った。

不破はその事を、知ってて・・・わざわざ、バレンタインに来たのかとさえ、思っていた。


( リックだったら絶対に・・・ティナの事を忘れないよな。)

その思いも手伝って、CMが開けるまで、そのまま目を瞑っていた。



________ 8:20pm


「 は~い。お待たせしました~。 」

光さんが話し始めると、拍手も鳴り止み、全員の視線がこちらに集まっている。


「 それでは、先ほどのお話の続き・・・ お願いできますか? 」


なんやったけ~ぇ・・・そうそう、贈ったものだよな~。との石橋さん達の会話を断ち切るように言った。


「 はい、もちろんです。 ・・・あれは、バレンタインの事なんですけど・・・」


ここまで言ったとたんに、静まり返っていた客席から、ぎゃぁ~!っと雄叫びが上がったので、おっ!と、己の人気に喜びを感じる。

しからば、もう少し・・・そう思って、客席を見回して、し~っと人差し指を口元に持って行き、ウインクしながら首を傾けた。



「 そう、忘れられない あげた物がありまして、それは・・・まぁ、いわゆる・・・

・・・お礼、ですね。 」


_______ 8:40pm



「 そう、忘れられない あげた物がありまして、それは・・・まぁ、いわゆる・・・
お礼、ですね。 ・・・ 
・・・仕事仲間への。・・・ですよ。 」



ちらっと最上さんの方を見ると、肩をすくめて、うふふっ。と微笑んでいた。



「 あの時、お礼として渡したプレゼントですけど・・・ バラの花です。

  オレンジのバラと、オニソガラムと云う白い花のアレンジメントです。 」



________ あの花束に込めた意味は・・・たくさんあった。

その前の会話の中に、意味を含めていたその事。
・・・ハグして、頬キス。その事に関しての、弁解と、実は本心。でも・・・先輩として、
後輩を見ていたいと云う意味も含めた事だった。


「 そうですね、サプライズで、あげました。
  ふふっ、撮影現場のセットの中に、置いておきました。 」


________ 不破に負けない・・・

花束を贈ろうと思い立ったのは、最上さんがお箸を落として取替えに席を立った時。

その後にくれた・・・ワインゼリーの、お返し。と称して、最上さんが楽屋を出た後に注文した物。


「 オレンジのバラは、信頼。と云う花言葉です。これからも、どうぞ宜しく。との意味であげました。 ・・・そう・・・ 」


口元に手を当てて振り返り、もう一度 最上さんを見て、いい?と、隠した口元で口パクで伝えた。
うふふっ。と微笑んだからには、いいのだろう・・・。

口元に置いた手を最上さんに向けて、彼女を指した。


「 ・・・そこにいる・・・女優の京子さんにです。
でも、深い意味はありません。同じ仕事仲間として、撮影時に渡したものですから。 」



________ あの時、はっきり彼女には言った事。

なぜなら、その前に彼女に言われた事が引っかかっていたから・・・
あの時最上さんは・・・

日本人は往々にして、そういう感情表現には慣れていない。人を見てリアクションして欲しいと・・・

だから、日本人相手なら、誰にだってする訳じゃない。って事。

・・・仕事仲間だけだって、言ったんだけど・・・

でもね・・・最上さん

その前の君が言った言葉には、嘘は付いていなかったよ。___________

“ 外国人相手なら・・・“

この君が言った言葉には、俺にとって深い意味があった。


君は、俺にとって・・・ 外国人の日本人なんだよね・・・

でも誰にでもする訳じゃない。に、仕事仲間だけ。と付け加えておいた、そう仕事仲間。

よき先輩として、これからも君に・・・


オレンジのバラ・・・ 信頼を持って欲しい事。

白いオニソガラム・・・ 潔白、その花言葉のままの、意味の無いキスだと言うこと。_____



「 共演してましたからね、あの時は。 」


「 やっぱ、花っていいものなのかなぁ・・・女性には 」


司会の石橋さんたちが促すので、花言葉を含めて贈られたらどうですか?とアドバイスをした。
それに・・・香りをプレゼントすると思えばいいんですよ。と、付け足す。


________ 花が生けてある部屋に仕事の後に帰った時・・・


甘いバラの香りで包んであげて、自分の事を思い出して、また・・・

電話してくれる事が、自分への何よりのプレゼントだから。



「 それでは、お時間がきたようです。敦賀さんありがとうございました~。」

「さようなら~~~」

カメラに向かって手を振りながら、ハイ、カット。の声を待っていた。




カットがかかって直ぐにマイクを外して、スタジオを出た。最上さんが、お疲れ様でした。と声をかける為にわざわざ走って追いかけて来てくれたけど、今は先輩としての愛情を・・・

彼女のこれからの未来の夢に・・・ Good Luck

俺に向けてくれる、信頼が今は一番、大事だよね。_________



でも、君がわかってくれた一つの事・・・


「 あの・・・バラに蕾の意味も、分かってますよ。 」

二つのバラの花に対して、一つの蕾の割合で生けてもらったアレンジメントの意味は・・・


“ 当分、秘密にしておこうね。”


あのキスは、当分、二人の秘密。

でも・・・ その当分。 

その当分って・・・ 意外にすぐ、二人の秘密にしなくてもいいような関係になれたらいいとの意味も含めて、もう一つ入っていた花の意味を・・・

心にほんの少し残ればいいのにと、心の隅で願った俺は、やっぱり・・・

悪い男なのかな ___________ . . .



もう一つの花、ブッドレア・・・ “ 恋の予感 ”



・ ・・・・



_________  当分秘密に・・・しておこうね・・・



当分秘密・・・
その本当の秘密の意味は、自分の隠した気持ちだった。


・・・恋の予感


( 自分の気持ちを、伝えてしまうだけなんだよな・・・)

たぶん、自分の中で不破に対しても、モヤモヤしているこの気持ちをスッキリさせる為には・・・



「 はぁ~~~・・・」



_______ コン、コン・・・


「 蓮、お疲れ・・って、どうした? なんか沈んでるけど・・・?」


楽屋で一人ため息をついていたら、ノックがしてドアが開いた。もちろん社さんの為に、ドアの隙間から見えるように開けておいたのだから、何も問題はなかった・・・

でも・・・


「 えっ、いえ・・・何でもないです。次の仕事は、何処ですか? 」


あぁ、次ね・・・。と、言ってパラパラ、スケジュール帳を見ている社さん。

遠い場所なら直ぐに出ねば、遅刻して先方を待たせるのは論外。
タレントとして真意を込めた仕事振りを見せないと、直ぐに消えてしまうこの業界。

そんな事は、百も承知。

荷物は纏まっているので、鞄を肩にかけて挨拶回りをしながら楽屋を出ようとしていた。


_______ コン、コン・・・


「 あぁ、今 開けます。 」

社さんがドアを閉めてくれていたのと、もう出るところで立っていたので直ぐにドアに向かって歩を進めた。


「 お疲れさまでした。敦賀さん・・・」

ドアを少し開けたら、もうすでに聞えた・・・女性の声 _______


「 あっ、セイさん、ピコさん、フウゲツさん。お疲れ様でした。 」


ディレクターの方々だった。失礼なので社さんに鞄を渡して、足をきちんと揃えて深々とお辞儀をした。


「 またの機会に、何かありましたら・・・どうぞよろしくお願いします。 」


こ~んな話で、めろきゅんしてくれたのかどうか、心配だった。色恋沙汰に遠のいている自分の現実。密かに心にしまい込んでいる想いなんて・・・

・・・敦賀蓮らしくないよな・・・と、思っていた。

敦賀さん、いい香り~。と言われながらも三名様と握手をして、いえいえ女性の甘い香りには、負けますよ・・・と返していた。

話しながら廊下に出て、もう一度・・・

「 いろいろと、ありがとうございました。 これからもどうぞ宜しく。」

挨拶をしてお辞儀で見送りながら、下を向いて見える自分の足元に、社さんの足も見えた。


「 じゃぁ、社さん・・・」


頭を上げて、次の仕事へ・・・と、社さんの方に振り向いたら、目に入ったオレンジのバラ。

ADさんが社さんの横に立っていて、お話に出ていたのでどうぞ。という事だった。急遽用意してくれたものらしい。

それでは・・・

と、ありがたく受け取ったものの・・・男一人の部屋に持って帰っても、それに、
“ 信頼 ”だしな・・・と、思いつつ、そのスタッフに笑顔を向けた。

(ん? 信頼・・・)


「それじゃぁ、本当に次の仕事に行かないと。」

廊下を歩きながら会った石橋さんたちにも、お疲れさま。と声をかけていた・・・でも、なにか物足りない気がする・・・

そう思ったのは、一番に挨拶に追いかけて来てくれた、最上さんがもうすでに居ない事だった。

信頼を持って彼女に接してきたつもりでいたけど・・・そうも思えど、彼女だって仕事があったらいつまでも自分の傍に居られない事ぐらい百も承知である。自分だって何はともあれ、仕事には、手を抜かず・・・誠意を持った姿勢を見せる為に、遅刻厳禁。

その姿を見せているから、俺の仕事振りにも信頼を持って学んでくれている。

と・・・自分の心を慰めようと思った。


( 淋しいけどな・・・)

駐車場に向かう途中、社さんは電話をしていたので、何も話しかけずに歩いていた。

じゃっ、よろしく~。と社さんが電話を切ったので、何処に向かえばいいんですか?と横を向いて話し始めた。何処とも言わず、仕事の内容を言い出した社さん。二人でエレベーターに乗って下に下りていった。


エレベーターの中で、社さんの後ろに張ってあるポスターに気が付いた。

“ やっぱ気まぐれロック。7:00pm放送 ”

石橋さん達、3人と・・・あの、ニワトリ君が写っていた。


(食いしん坊バンザイ。・・・? あの、ニワトリが作るのか?)

そんな疑問もあってか、テレビが見たくなる。時間があったら見て見たい。そう思っていたが、なにせ7:00pmだと言うので、仕方ない事。



_______ キンコーン・・・

番組中にいろいろな事があった・・・と思い出していながら、バラの花を反対の手に抱え直した。駐車場のある階に着いて、ドアが開くと・・・真っ先に目に入った・・・・


・・・ドピンク色。


「 敦賀さん、お疲れ様でした。」


お辞儀の顔を上げた彼女は、いつもの最上さん。ニコニコとして真っ直ぐこちらを見ていた。


「 あぁ、蓮・・・悪いけど・・・」

俺な、今日・・・用事があるから、ここまでだから。後は、代マネに引き継いだからな。んで・・社さんの話しは終わらないけれど右から左で聞いてないまま、最上さんを見ていた。


「 えっと・・・じゃぁ、最上さん・・・? 」


腕に抱えていたオレンジのバラ・・・彼女が両手を差し伸べて、待っている。

それを見て微笑んでしまった。

(ふふっ・・・じゃぁ、マネージャーに信頼をもってお任せします。)

差し伸べられた両手の中にバラの花束を渡したら、さっさと、行きますよ。と言いながら両腕で胸に抱きかかえて大きく香りをかいでいるその姿に・・・

・・・胸の中が締め付けられたけれど、温かかった。

(あれ!?)

テレビを点けたら・・・・先ほどエレベーターのポスターで見た、再放送の、やっぱ気まぐれロック。食いしん坊バンザイらしい。

じーっと画面を見てしまったその再放送・・・


_____ 『 今日のゲストの嫌いなもの・・・ 』


どうも、嫌いな物をニワトリ君が調理して、解らなくすると云うコーナーだった。
思い出した事があった。さっき、エレベーターで・・・
社さんが電話で話していた仕事の相手は、最上さんだったんだと気が付いた。

横にいる彼女を見詰め、リモコンを取ろうとする・・・その手を、ぎゅっと握っていた。

_____ 「 磯の香りのするもの~・・・」


目の前に並んだ3つのお皿。そのどれかはゲストの嫌いな磯の香り・・・貝類を使っている。


「 磯の香り、嫌いなの?」

「 はい、それと・・・貝類のジャリって云うのが偶にあるのが好きじゃなくて~」


目の前の1番のお皿。どうも見た目、ホワイトクリームの・・・クラムチャウダー。恐る恐るスプーン片手に、ぱくっと一口頬張ればジャガイモすらも蕩けて口の中で無くなった様子。


「 あれ? 何も無くなった。」

「 はいはい、じゃあ、2番どうぞ~。」


ニワトリ坊が、2番のお皿を持ってきて、目の前に置いたのは・・・ただのサラダ。一体どこに貝類が?と思わせる、何の変哲も無い、グリーンサラダ。
フォークでレタスとキュウリを食べるも、やっぱりレタスの中に入っているわけでもなし。
ドレッシングに粒マスタードが入っているけれど、貝か?と言われたら匂わない様子。


「 粒粒って、マスタードですよね? 」

「 へ~。そうなんや~。 」

「 ってか、俺達はこれから食べるもんな。 」


3番目のお皿には、ご飯もの。黄色いサフランライスとトマトが目に鮮やかな、絶対貝類が入っているであろう・・・パエリア。でも、お決まりのような、ムール貝やらアサリやらの殻は見えない。

目を瞑って食べてみれば・・・ライムの酸味と鳥の出汁と言っている。


「 あれ? 鳥ガラ・・・? チキンの味がする。」


横でニワトリ君が、ナニガシカ・・・ほくそえんでいる様に見えるのは、ただの想像のしすぎだろう・・・

・・・だって、着ぐるみ・・・



_____ 「 それじゃぁ、CMを挟んだ後で~! 」




__________ カチャ ・・・ 

「 今日は、雲行き・・・ 」

「 そうだな、怪しく・・・」



いきなりの自分のCMにビックリした。
テレビの中の自分を見てると、なんだか急に恥ずかしくなって視線を逸らしたら、思わず握っていた手に気が付いた。


君がずっと・・・
その手の中に持っていてくれた蒼い・・・変わらぬ愛と共に・・・

両手を握って掛けたピンクの・・・恋の誓いを・・・


・・・ずっとこれからも、その魔法を信じたい

そう・・・信頼・・・

君が信じ続けてくれる様に・・・その魔法に信頼を持って 


君に自分が込めた意味の、2つの咲いたバラに1つの蕾の・・・


・・・当分、秘密にしたい事はね・・・



蒼い魔法を掛けた妖精と、ピンクの魔法を掛けた自分が・・・同じ人だと云う答えに

いつか君は、自分で辿りつくと思えるから・・・今はまだ、秘密にしたい。




何も言わなくても・・・

気の合う同僚、・・・いや、後輩

兼、友達・・・いや、ガールフレンドには・・・


いつも心を見透かされて・・・  


いるか いないかは・・・


_________ 解らないな. . .



暗い夜空を眺めながら、星が降ってきそうな程のこの夜なのに・・・



それに関しての、雲行きは・・・


・・・怪しいかも


雲なんて無かった、自信はあったつもりだったのにな・・・



・・・君の後姿に、微笑みながらバイバイする・・・



ふと、自分のCMを思い出す・・・

( ふふっ。今度は・・・部下編、いや、後輩編だな。)


『 お疲れ。・・・食事行く前に、一息入れようか・・・?』



次の誘い文句も思い浮かんだ事だしね ・ ・ ・ ________


「 お疲れさま。 」


スタジオを後にして外に出ると・・・

・・・冷たい風が吹いた。この季節の冷たい空気は とても澄んでいて、上を見上げると降って来そうなほどの、たくさんの瞬く星が綺麗だといつも思う。


______ ピッ


車のドアを開けて、エンジンを掛け少し経ったらヒーターをつけようと思っていた。
両手をこすり合わせて、両手を口元に・・・

・・・はーぁ、っと、両手に息を吹きかけて、目を瞑ると思い出す。

目を開けて窓の外を見上げると、新月に近い今日の夜空に浮ぶ・・・たくさんの星の煌めき。
星の光に棘を思わせる・・・

・・・自分の心に存在していた、いろいろな想いが蘇る。



今日は・・・

特別なのかもしれない。



エンジンの温度が上がったのを確認すると、ヒーターをつけた。シートウォーマーのスイッチに手を伸ばし・・・ 思わず微笑んでしまう。

(ふふ。・・・助手席側も、つけとこう。)

右手を伸ばし、シートが温かく成ってゆくのを感じて、その手を握り締めた。

自分の夢の中に感じた・・・バラの棘

自分の右手に浮ぶ血は、苦しくなるほど切なかった心の中に負った傷の現われだったとは、自分でも思う。

白いバラは、何色にも変えられるけれど・・・

・・・色づいたバラは・・・

元に戻せない。 __________________




スタジオのある建物のドアから、光が漏れて・・・

その光の中から出てきた人を・・・今日は・・・待っていた。


少し離れたここから遠目で見ても、はぁーっと両手に息を吹きかけたのが見える。
寒く冷え込んだ空気の中に見えた・・・

・・・白い・・・君の吐息。


両手を胸の前で握り合わせて、きょろきょろ探していたけれど、直ぐに気付いて駆け寄ってきた。

ドアを開けて外に出て、手を振りながら近づいて・・・

その右手を伸ばせば、左手を自然に差し出してぎゅっと握ってくれる。
右手を温めていたのは、君の為に。冷たい君の手を包み込んで、握り返したら感じる。


お互いが感じた傷を負った手。だから・・・

・・・お互いの心の中まで癒し合える様な、この瞬間を待っていた。


自然に自分の両手に吹きかけた、白い息。
白い何色にも変わるバラの・・・恋の吐息は、“ 私は貴方に相応しい” と、・・・“ 約束を守る。”



二人の間の約束は・・・


当分、秘密の思いを兼ねて。



「 さむっ。」


そう言った君の両手に、はーっと息を吹きかけて・・・でも白い息は、少しだけで直ぐに見えなくなって消えた。

二人で見詰め合うと、心の中が温かくなってゆくのを感じる。


「 はいはい、じゃぁ早く入って。 」


ドアを開けて、温めておいた車の中に君を連れて行く。

座ったのを確認して、ドアを閉めて空を見上げたら・・・綺麗な星が、自分達を見ていてくれる。

今夜は、心に刺さる様な苦しい感情ではなくて・・・

仄かに温かい、ふわふわの浮き立つような夜になるといいな・・・と、見上げた星に願う。



_______ バタン ・・・


コポコポ・・・


「 今日のご飯、何? 」


ドアを閉めて、シートベルトを伸ばし下を向いたまま話しかけたら、その助手席の方から漂う、リンゴのような爽やかな香り・・・


「 はい、どうぞ。敦賀さん。 」


目の前に差し出されたのは、湯気の立つ水筒のフタ・・・
・・・中を覗くと、薄いオレンジ色のお茶が入っている。


「 お疲れさまです。
・・・お食事の前に、一息・・・入れませんか? 」


(ん・・・?)

自分が言いたかった誘い文句に驚いた。まぁ、確かにCMで全国放送されているのだから、彼女が知ってても、別に可笑しくは無い事で・・・


「 温まりますよ。 」


両手でそれを受け取って、微笑みながら香りと共に一口飲んだ。
くすっ。思わず笑みがこぼれる・・・


・・・カモミール・ティ


(メルヘン好きの彼女が見る夢の中には、いつも・・・この花を降らせる妖精がいるんだよな。)



_____________ バレンタインデーから始まった、新しい思い出。


二人の新しい気持ちの始まりに、思う。

二人のこれからが、どうか・・・何色にも染まりながら始まったけれど、凛と美しく咲き誇る様なものに成ってくれるとの想いを寄せて微笑んだ。


二人の恋が始まった、この日。二人の恋の誕生日の・・・


バレンタインデー xxxx

2月14日の、誕生花・・・ カミツレ

薄いオレンジ色の、カモミール・ティ。この花の仄かな爽やかな香りにも、想いを寄せて微笑む。

この花の意味にも期待を寄せて _______________


カミツレ、カモミール・・・ “ 親交を、深めたい・・・”



「 ありがとう・・・」

頬にキスでお返しすると、外の空気で冷たくなっていたと唇から感じた。だから・・・

そのまま唇にちゅっとすると・・・

・・・顔から火が出そうになるほど、熱くなる事もね、もう・・・知ってるから。


二人の関係は・・・

世間には、当分 秘密・・・


・・・二人の間の、約束だよ _______________


.

CM: --
TB: --

the HEART * expectation of love...start then continued 

.


BY mimi's world - 1 * DEEP SEA

BY the DOOR * mimi's SALOON from far away beyond beautiful sea


.


「 お疲れさま。 」


スタジオを後にして外に出ると・・・

・・・冷たい風が吹いた。この季節の冷たい空気は とても澄んでいて、上を見上げると降って来そうなほどの、たくさんの瞬く星が綺麗だといつも思う。


______ ピッ


車のドアを開けて、エンジンを掛け少し経ったらヒーターをつけようと思っていた。
両手をこすり合わせて、両手を口元に・・・

・・・はーぁ、っと、両手に息を吹きかけて、目を瞑ると思い出す。

目を開けて窓の外を見上げると、新月に近い今日の夜空に浮ぶ・・・たくさんの星の煌めき。
星の光に棘を思わせる・・・

・・・自分の心に存在していた、いろいろな想いが蘇る。



今日は・・・

特別なのかもしれない。



エンジンの温度が上がったのを確認すると、ヒーターをつけた。シートウォーマーのスイッチに手を伸ばし・・・ 思わず微笑んでしまう。

(ふふ。・・・助手席側も、つけとこう。)

右手を伸ばし、シートが温かく成ってゆくのを感じて、その手を握り締めた。

自分の夢の中に感じた・・・バラの棘

自分の右手に浮ぶ血は、苦しくなるほど切なかった心の中に負った傷の現われだったとは、自分でも思う。

白いバラは、何色にも変えられるけれど・・・

・・・色づいたバラは・・・

元に戻せない。 __________________




スタジオのある建物のドアから、光が漏れて・・・

その光の中から出てきた人を・・・今日は・・・待っていた。


少し離れたここから遠目で見ても、はぁーっと両手に息を吹きかけたのが見える。
寒く冷え込んだ空気の中に見えた・・・

・・・白い・・・君の吐息。


両手を胸の前で握り合わせて、きょろきょろ探していたけれど、直ぐに気付いて駆け寄ってきた。

ドアを開けて外に出て、手を振りながら近づいて・・・

その右手を伸ばせば、左手を自然に差し出してぎゅっと握ってくれる。
右手を温めていたのは、君の為に。冷たい君の手を包み込んで、握り返したら感じる。


お互いが感じた傷を負った手。だから・・・

・・・お互いの心の中まで癒し合える様な、この瞬間を待っていた。


自然に自分の両手に吹きかけた、白い息。
白い何色にも変わるバラの・・・恋の吐息は、“ 私は貴方に相応しい” と、・・・“ 約束を守る。”



二人の間の約束は・・・


君に触れる事が許される、その瞬間に・・・ドロドロとした汚い感情でいたくない

_____ 何より、自分のそんなエゴイズムで君を混乱させるのは、あまりに可哀そうで・・・



あの日・・・


君がカフェテリアから持ってきた・・・ワインゼリーと同じ色のスプーン。
その色は・・・


・ ・ ・ロゼカラー



スプーンを上に向けて、その左手で測ってたのは・・・なぜ・・・?


あの時は全く知る由も無かった謎の行動に、自分が選んでしまったバラの色。

きっと、君の頭の中で想像した事は、楽屋で貰ったワインゼリーのバラの花が二つと・・・

・・・その蕾をイメージしてくれていたんだよね。



“ 二つの咲いたバラの花、一つの蕾。”



この花言葉の意味に、当分秘密にしたかったのは・・・

・・・君からの・・・

君の人生の中で拒み続けてきた事へ、心を開いてくれたと思った・・・

・・・君からの・・・

赤いバラの、心からの真実の愛は、当分秘密にしたいと云う事だった・・・?



それに・・・
気付かないフリをして、赤で埋まったグラスから・・・


・・・一口 . . . _____________


「 美味しいね・・・どんどんいける・・・コレ。 」


君からの気持ちとして受け取って、“ ツルンで安直 ”に、受け取ってもいいのかなと思い始めたあの時・・・


・・・自分の心も開かされていたと、思った。


人を愛してはいけないと、心に決めて生きてきたはずだったから、自分の心に戒める様に言い聞かせて働かせた、学習能力。

でも・・・


_______ 私が美味しいと思うものは、・・・子供味だと思って・・・



その言葉に・・・


はっとした。



君が秘密にしたいと思っているならば、その気持ちも受け入れてあげたいと云う思いに、赤いバラの意味を綺麗に受け入れてあげたいと思い始めた事も・・・


赤いバラには・・・

咲いた花の・・・どうか、私を射止めて・・・

と・・・

君が加えたスプーンの蕾の・・・ 貴方に尽くします・・・


・・・その意味がある事を知っているよ。



だからね、赤いバラと白いバラが半分ずつなった様に見えた時に思った。

赤と白の二つのバラが合わさると、“ 温かい心で、和合します ”の意味に・・・

“ 希望ありだよ、貴方の幸運を祈ります ”のバラの葉にもある意味に・・・


______. . . ここで . . . もしかしたら、俺は、“ 特別 ”待遇なのかもしれない・・・
なんて、思うのは. . ._________


自分に揺るがない自信が欲しかったから、そう思ったからこそ・・・その言葉が頭をよぎった。


だから・・・君の気持ちが嬉しくて、君の気持ちを全部受け入れた時に残った・・・

透明になったクリスタルのバラ・・・


ガラスのバラなのに、何故・・・クリスタルと言ったのかに、気が付かなかったの・・・?

その意味に、たくさん込めた自分の気持ちだったんだけどな。

君が当分、秘密にしたいと思っている、想いだろうと・・・



白いバラの・・・

“ 約束を守る ” と・・・ 

“ 自分は、貴方に相応しい” に・・・

ガラスのように壊れやすく、簡単に割れてしまう様な気持ちでは無い事を、伝えたくて・・・

・・・透明になったクリスタルのバラには、クリスタルの・・・浄化・・・

自分の閉じた心を、開かされた瞬間だった。



だから、本当は・・・
口の中に残ったこの味を、一緒に味わって欲しかったんだけどな. . . ______


唇を重ねるのを躊躇ったのは、自分が言ってしまった事だから、どうしても出来なかった。
一瞬湧いた自分の欲・・・でもね、君がとても純粋なままの・・・

・・・子供の時の変わらない笑顔を俺に向けたから



ドロドロとした感情のままの俺を、君の中で、ただ一度の間違いにして欲しくなかった。


それほど、君に恋をしていたと・・・気が付かされた時だった。



_______ だって、だって、この器のこの状態っ・・・


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