mimi's world * HOPE and DESIRE

_______ BE-lie-VE * be-LIE ve * believe...the SHAMs for heart healing * mimi's world-7 _______

To be my Grace - XXIV * One More LOVE .I 



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To be my Grace

- One More Love -

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__________ ゴォ―――・・・・


飛行機の中に居た。


でもこれは、社長のプライベートジェットだった。

なんでかって言うと・・・




「 あのさ。飛行機の事だけどよ・・・」

そう話し出した社長の、2人にくれた休暇の話をしていた時の事。
社長が言ったのは、本当にそう思ってくれていたのか?それとも・・・


一目を避けて準備してくれたのか・・・


自分には後者のほうだと思っている__________


「 ファーストをこの景品としての時は用意していたんだけどな。

  実はよ。ファーストに乗ってて思うんだがよ・・・

  高っけー金だしてんのに? 時々まれに子供、特に赤ちゃんが ぎゃぁぎゃぁ泣いてんとさ・・・

  眠れねーし。って思うんだよな。

  仕方ないっちゃ、仕方ない。耳への圧迫が痛くて泣くんだもんな。

  だからよ・・・・」



そうは、言っていたものの、だからよ・・とニッと笑ったその後に、きっと言いたかったのは・・・


“ だからよ。注目を集めるだろ?”



きっとそういう事も考えてくれていると・・・

結婚も子供ももう、公にされたけれど
自分の久遠としての・・・まだまだ隠さなければならない素性を護る為だと思ってくれた社長だと、素直にそのご好意に甘える事にした。




「 ね、久遠。 」

「 ん? どうした? 」


離陸時にはやっぱり泣いちゃってたけれど、二人の他には社長のお付であるセバスチャンと、Ms Woodsが一緒に同行していた。

Ms Woodsに至っては・・・


_____ え~! 私もゼヒっ!


と、ビュンと手を上げて旅行気分ウキウキ同行。だって撮影ではないので途中で敦賀蓮に成らない方がいいかと思うと言ってみたものの・・・

じゃぁ、京子ちゃんの変装をっ!とまで・・・それに同行するのに・・・社長からしっかり敦賀蓮&京子の2人分のヘアメイクとしての給料+出張費手当てまで貰って居た。

でも自分たちには彼らは気にしないでいてくれる、自分の素性を知る数少ない人たちであって、何も心配はないという事は旅行先もとても楽しみに成っていた。


赤ちゃんが泣いてても、何も気にしないでいてくれるほど・・・・

・・・・って・・・

実は・・・



ものすごく広い機体だった。


いわゆる普通のジャンボジェットではあるが・・・

ホテルのスィートの様に個室に成っていて、シートベルトが要らない時は、ベッドも背の高い俺が普通に寝れるほど・・・いや、自分の部屋のものより大きなものだし、ソファもあればダイニングテーブルまで・・・。

赤ちゃんはフワフワのベッドに寝かし、キョーコが鼻を摘んでいた。


「 な、な、なにかな?それ? 」


摘んでいるのもなんだろ?と思っていたら、飛行機の空気圧力は鼻と耳が繋がらない様に、口で息をさせると軽減するらしいと・・・

どこかのトリビアなのだろうか?

試しに自分で自分の鼻を摘んでみたけれど、軽減してるのかどうか定かでは無かった。

息を止めて ふ~~んと、ゆっくり強くダイビングの時の様に耳から空気を抜けば治まるのは知っていた。



「 赤ちゃんもできるの? 耳抜き? 」


そうも聞けば、なに?耳抜きって? てなキョーコの答え。

確かに、京都には山はあれど海が無い。子供の頃に海に行ったらしなかった?と、一度や二度は海に行った事があるだろうと試しに聞いても、子供の時にダイビングなんてできるほど優雅じゃない。と怒られた。


「 こうやってね、鼻を摘んで、ふ~~んってゆっくり耳から息を吐き出すとさ・・・」


そんな事を言いながら、自分でやって見せたら直ぐ、赤ちゃんの鼻を摘んで手が塞がっているキョーコの鼻を摘んだ。


「 ハイ、吸って~・・・止めて。そうしたらさ、
口をぎゅって閉じたまま、耳から ふ~~んってゆっくり出してみて。 」


む~~~んと、顔を真っ赤にさせながら、耳から息を吐き出そうとがんばっている。


「 ぷは~ぁ・・・ン~、出来ないみたい。 」

「 そうだな、練習しないと初めは俺も出来なかったな。」


そういや・・・そうだった。と思い出すと自分が子供の頃だったと思う。
クーに鼻を摘ままれて練習させられたのは、ロードショー前のデモを確認するとクーが持って帰ってきて、家のシアターで見ていた映画だった。

クーの膝の上で自分が見ていた、クーの出ていた映画 ___________





________ ザバン !

ブクブク・・・・


ファン・ファン・ファン・・・
パーポー・パーポー・パーポー・・・

________ キーーーッ!!


『  Freeeze ! 』



・・・・・。


「 ・・・ No I don’ thin’ so. Dad ! you’ve gotta go ~~~! 」

「 Shyyyyyy . . . . Chuehone . . . . . 」


クーが悪い役でスパイなのだけれど、秘密丸秘情報チップを口の中に入れたら、大きく息を吸い込んでそのままイタリア・ベニス運河に飛び込んだ。


「  Dad ? 」

「 What’s that ? 」

「 You didn’ hard to hold yourself ? 」

「 What’s mean Chue J ? Si that not much long.
That’s mean hold my breath right ? 」

「 Ya, ya . . . So you don’ hurt thou arself . . . . ooookidoki
Dad go go …..move! just go foooor eeeette ~~~! 」



まだ時々残っていた イ と テ の間、そんな舌足らずの頃の自分が、父の映画を見ながら会話をしていた事を思い出していた。
映画をずーっと見たまま話し続けていて、自分はまだ2歳ぐらいだったのかそれとも大きかったのか、ただクーがこの映画の主役でないにしてもそのグループの一員で、一番かっこよくて、一番目立ってて、Oh my ga ! と思っていた自分だった。


「 ぼくもね、おおきくなったらDaddyみたいなヒーローになりたい。 」

「 ん?ヒーローじゃないぞ? パパはね悪いやつだよ、これ。 」


ふ~~~ん・・・・


かっこいい正義の味方ではない、カッコイイ悪役。

でも警察よりもスパイの彼らの方がもちろん主で、繰り広げられる。


「 ぼくもじゃぁおおきくなったら、パパのようになる。 」

「 そうか・・・俳優になりたいか? 」



うん・・・・



じゃぁ鼻を摘んで練習してみろ。と言われながら急に鼻をクーに摘まれて、映画の終わる頃には、耳抜きが出来ていた自分。


・・それから・・・・・



クーはこの映画で最優秀新人賞を獲得し、自分もレッドカーペットの場の一員に成っていた。
タキシードを着せられて、会場入りのカーペットをクーと歩いて、ジュリの手をエスコートする自分の姿を多くのカメラマンが撮っていた。


『 OHH What’s A so cuuute~~! 』


今日のNo 1プレイとして繰り返しテレビでも放送されていた、この時のニュース。


クーの初めての・・・ハリウッドで勝ち取った栄誉の瞬間。

その中に自分も初めて、表に姿を出した時。


小さい自分が美しい母を連れて、父親の晴れの舞台になるであろう父の初めてのノミネートで招待された授賞式。
自分の横にクーが居て、埋め尽くさんばかりの人の群れの中、全てのカメラの方に向けていた・・・

家で自分に向けてくれていた優しい父の笑顔と違うと感じていた、クーの心からの喜びの笑顔。

仕事用。

そう思えたのは、自分が数々のクーの影像を自宅のテレビやシアターで見た彼の画面の中のカッコイイ・・・

・・・ヒーローの笑顔



自分が生まれて初めて、カメラの前に姿を現した瞬間で、誘拐を気にしていた両親にとって、自分が公の場に顔を見せたのは・・・

父のハリウッドで功績が認められて、自分もこれから俳優としてデビューするのかと、幼い自分も思っていた時だった。


会場入りをしたヒーローと、広くも眩い世界が・・・

キラキラした世界の中に広がっていた。


賞を勝ち取った時のインタビュー。
会場シアターの広い客席に中にノミネートされた5人に注目されている中・・・



_____  『 COO・HIZURI ―――― !』



父の名が呼ばれて驚いた。

神妙な顔をしていた父と母に挟まれて、何か分からなく二人を見ていた自分にとって、父の名が呼ばれた瞬間のクーの歓喜と驚きの表情が忘れられない。


スーパー・・・ヒーロー・・・


父がヒーローから、スーパー・ヒーローに成った瞬間の、もっともっとカッコイイ笑顔で・・・


急にクーが立ち上がり、全ての人に手を360度周りの全ての人に振っていた。


スポットライトが当てられたクーの横で、見上げたまま歓喜の表情のクーが光っているのが忘れられない。自分が生まれてアメリカに移った、クーの初めての栄誉。

ジュリは・・・

自分に抱きついて、涙を流しながら、クーを見ていた。

ガッツポーズに、両手を一度だけ合わせてパンと大きな音を出し、合わせた手のまま胸にその両手を重ね合わせ、舞台に登ると観客席の方に振り返り目を閉じていた。

頭を少しだけ下げ、遠くを見詰める様に大きく上を向きながら顔をゆっくりと上げ開けた瞼。

その時のクーの表情が、心から喜んでいると自分でも感じたほどの・・・


・・・スーパーヒーローの笑顔に成っていて・・・


舞台に1人で上がったクーをずっと目で追っていて、挨拶をし像を貰っているスーパーヒーローの姿。


『 Mommy . . . ? 』


自分を抱きしめたまま、ジュリは・・・


『 Chue J . . . Your Dad just mede his DREAM 』


・・・父が夢を叶えた瞬間だと教えてくれた _________



成長して後に成ってから自分で分かる。

あの時のジュリが自分に言った・・・

“ あなたのパパは、夢を叶えたのよ ”

その言葉に、自分が生まれる事に成って、日本で残した功績も栄誉も全て消し去り捨てて渡った人生の転機の事。
大人に成るにつれ自分が分かった・・・
自分がこの世に誕生する事は、クーの人生を不安だらけにしたのだろうと。



授賞式の終わった後のインタビュー。
スーパー・ヒーローと成ったクーに、抱っこされた自分。


クーの貰った・・・

父の初めての栄誉と夢の実現の象徴の像を、自分の手に持たされていた。



無数のカメラマンの向けるシャッター音の中、ニコニコ笑っていた自分。


『 Coo Here 』『 This side too ! 』『 . . . there please ! 』『 here COO ! 』

. . . . . HERE ・・HERE・ HERE・・・ ________


________ パシャ、パシャ・パシャ・パシャ



フラッシュが煌く世界をさらに眩しくしていて・・・


こっちに、こっちを、ここ、こちら・・・そう呼ばれる全てのカメラの方に、自分も

スーパーヒーローの真似をして、カメラに向けた初めての・・・


仕事用の笑顔。



俳優としての心が初めて芽生えた瞬間で、煌く世界を目の当たりにした中に
自分の手に持たされた・・・

スーパー・ヒーローの栄誉と歓喜の世界を胸に刻んだ。



その自分に・・・

クーが父の笑顔をして・・・

自分の鼻を摘んで微笑んでいたので、自分もクーの鼻を摘んだ。


『 Yeah !!!Dad !  』


そう言って摘んでいた手を離し、クーとHigh Touchをした。



________ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ



全てのゴシップ誌はもちろん、新聞もファッション誌も、ニュースももちろん。

鼻を摘んだ写真とハイタッチしている写真が一面表紙を飾っていたって覚えている。


あまりのクーのプライベートの優しい表情が堪らないと、ファンが急増したのも1つの栄誉。


“ その横の美しき若きマダム。
少女のままの様でも母と成って落ち着いて
大人っぽく深みのある輝きに磨かれた、宝石。”


生きた宝石スーパー・モデルのジュリの事ももちろん、書かれていた。

そして自分の事も少しだけ・・・


“ Coo . J   クー・ジェイ 
クー・ヒズリのジュニア 
甘いマスクの可愛い新人誕生か ? ”



自分が産まれて初めて、人前にでた瞬間。

自分の人生にも光が当てられた瞬間だった __________





自分は・・・・・


この子が自分で俳優に成りたいと願った時、自分がこの子にこんな経験をさせてあげられるのか・・・?



そんな事を鼻を摘んでいたまま、思っていた。



「 痛いよ、久遠、久遠・・・ん~~、じゃぁ、れん ! 敦賀さん! 」


キョーコのその言葉に はっとして・・・



「 がんばるよ。パパ・・・」


ぎゅーっと奥さんのキョーコと赤ちゃんの2人を抱きしめていた。

自分も彼女達にこんな瞬間を与えてあげたいと思う。


自分がこの子にとって、ヒーローに成る瞬間を、自分で創り出そうと心の中で思っていた。


(・・・・って、京子の方にもしも賞が先にいったりして・・・。)

なんて・・・
ハリウッドに移り住んだら、そこも先輩としてのプライドが湧き上がるので、負けないぞ、フン。と思っていた。ひょんなことで、実力を発揮し認められ続けてきたこの後輩は、わずか一年足らずで主役をもぎ取っている実績が、実は気に掛かっていた。


( うん。It’s infinitively possible )


あの頃は、自分が・・・

IT

Ee・ttee

イットって言えてなかったな。と思い出して・・・


“ イッツ・インフィニティヴリー・ポッシボー  可能性は無限だ。”


無限の可能性を信じて。 と・・・


Chue J  クージュニアのままの自分に成りきって、スーパーヒーローの父に言った

あの言葉が頭を過ぎった __________




知らぬ間のデビューを果たしたこの子。


それでも・・・


自分が俳優の道を選んだ子供の頃の姿のまま・・・


久遠ヒズリとして、Chue J


Chuehone Jr 通称、クー・ジェィ。 

クーのジュニアとして期待を込められて・・・


そう世間に書かれて呼ばれたあの頃の名前で、スポットライトをこの子にもデビューの瞬間として浴びせさせてあげたいと思う。


この子にとって自分がクーの様に

スーパー・ヒーローに成りたいと、心の底から願っていた。








「 じゃぁ、LAに行くまでに、できる様にしていおいて。いい?課題。 」


キョーコの摘んでいた鼻をピンと引っ張って離した。


「 なんで~? もしやダイビングでもするつもり? 」

「 うん。まぁね・・・」


そうだな~・・・

もし直ぐできるようになったら、アレキサンドリアの海の中に観光ダイビングって確かあるかも?なんて、わずか10m足らずの海に沈んだクレオパトラのプトレマイオス朝を見に行けるかも?と話していた。


「 見たくない? 自分がCG掛けられた本物の場所。 」


そう言うと、うん、確かに。と乗り気になったキョーコ。

彼女にエンジンが掛かると、走り出したら止まらなくなる事は、昔から知っている。
それは・・・

子供の頃の絶望にいた自分。

少し大きくなってから、俳優としてCoo Jとして働き始めたのに、煌きの世界は甘くなく、クーが勝ち取った栄誉の瞬間の裏の闇の中で、もがいていた自分。

その絶望の淵まで彷徨い始めた自分と出逢った、キョーコとの出会い。

京都の河原で・・・

もっと愛が欲しいと泣き叫ぶ声が、心から発せられている様に、自分の心に届いた声。


親からの愛には うざったい程、飽き辟易していた自分にとって、

あの時 求めていたのは、世間からの評価という世間の人が自分に恋をする様に愛して欲しいと望む自分。

彼女と自分の求める愛の種類は違っていたけれど、それでも愛を乞う気持ちは同じだと感じて、悲しくも流す涙を堪えればその涙が糧となって心の中に種と成る様なものを芽吹かせるかもしれない。

そのエンジンを掛ける様に・・・

彼女の心に、何かの切欠として気付かせてあげたいと思った。

渡した蒼い石は、自分との出会いを思い出すことで・・・



“ いつも一から。必ず何かが始まるから・・・
その始まったと云う気持ちを大切に。 ”



新たに何かを始める瞬間を、作り続けてきてあげられたと

再会に、そしてその結果を、知って嬉しくなった。



( さぁて・・・その結果・・・。)


これからが、自分のヒーローに成る為の瞬間で、今回久遠ヒズリの姿で出れた映画には、世間の反応を少し知ることができるかな。と思う事も・・・

彼女があの時求めていた、“ 家族愛 ” これも、自分が与えてあげられる事にも

未来の想像をクリエイトする近衛監督の様に

自分で未来を想像してクリエイト出来たらいいと思っていた。




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One More LOVE .II
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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