mimi's world * HOPE and DESIRE

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Myth. BLUE BELL - Act.6 * Back Stage. 5 

__________ From mimi's Act.6

mimi's SceneImage music * Eliza's Aria with wild swan by Cillout cinematic Symphony



ねぇ・・・

もしも君がこのシーンの撮影を一番初めに見ることに成っていたら、ごめんね。 ここはね・・・

Act 6 * 行方 の撮影5番目のシーン

一番始めに撮影したのは・・・

このエピソードの一日の時間経過を考えてもらえると、分かり易いかな?
今回はAct 6のタイトル通り、撮影風景の行方をどうぞ、捜してね。

あぁ、でもさ・・・Back Stage .4から来た君は、その続き。それとも順番通りでなくてもいいならば、どうぞ。

俺達の撮影風景も見てください . . .




Myth. Blue Bell - Act 6 * Back Stage .5 ・・・

Scene  鳴海別宅 * りんどうの部屋









「 鈴音お嬢様。お客様ですよ・・・ 」


鈴音にはっとしたまま時を止められたかの様に立ちすくんだままの剣は、鈴音がこちらを向いた時にやっと気が付いてもらえたと、安著の微笑みを彼女に向けていた。


「 さぁ、たくと様。どうぞ・・・」


俺の名は、タクトではない。それに・・・タクト・・・?

聞き覚えのあるその名前に剣は凍りついた。
乳母は剣の背後にいる、背の高い男の為に自ら壁の方に身を引いた。



_____ ごめ~ん。カット、カット。



ふぅ・・・。


息を止めたように止まったまま、凍りつく演技って意外に難しい。
本当に、はっ!とした時の表情をする時は、本当に、はっ!としたいと思うのは、最上さんが俺の演技に引き込まれた時だな。と、新開監督のコレに思い出す。


「 どうしました? 」
 

「 いや~、ごめん。カメラの位置と、指示した立ち位置が合ってなかった。 」


すみませ~ん。ちょっと動かないで~。とADさんが言いながら寄って来て、監督~どうですか?と、カメラを自分で覗いている監督に声を掛ける。

_____ ん~~、瑠璃をもう少し手前。

は~い。じゃ、瑠璃子ちゃんは、もう少し・・・とADさんもい言いながら瑠璃の肩を持って1歩ほど手前に動かしている。

_____ それで、左、もう少し左。

このへんっすか~?の言葉に、カメラに顔を向けたまま、OKサインだけ手で出した。

_____ そんで、さぁ。ここ・・・


暗幕の掛かったカメラの小さいモニターから、顔を出した監督。


「 ごめん。蓮がもう少し後ろ。 」

「 こっちですか? 」


いいよ いいよ。その辺で・・・そう言う監督は、もう一度暗幕の中に顔を入れていた。
カメラの位置は引きで窓際の最上さんも入る様にされているから、動かせなかった。


「 泰来がさ、蓮の影で映ってなかったんだよ。ごめんな~。 」


( はぁ、でかくてすみません。 )

そう思うけれど、Take 2で、本当にハッと出来るかの自信が、実は無い。

このシーンの撮影、それは・・・
その前の森の中のシーンは もうすでにCMを創る時で、最初のクランクインの時に撮り終っていた。

今回のAct. 6は森のシーン撮影無し。この乳母の入って来るところからの撮影だった。


最上さんと村雨は、屋敷での撮影が無かった為、野点シーンの最中に移動していた。

なので、ハッ!と自分がしたかった為に、ここに来てから着付けだけ~。の髪とメイクは済んでいた・・・
おかしな姿の最上さんしか、朝から見ていなかった。

屋敷内をウロウロ見学していた最上さんは、顔だけ見ると日本的な長い黒髪に着物用の髪飾り、なのに私服のジーパン姿だった為、階段に座って電話を掛けたりもしていた。



ハッ!としたかった理由として、リハでは彼女を見ない様にしていた。

前の撮影が終わってこちらに来る時は、瑠璃と遅れて入った為、俺無しでの3人のリハ中。

俺はリハ無しで大丈夫です。と、もう一度と彼らにリハの指示を出しそうだった監督に、お断りをしていた。

なので、Takeに入るまで、最上さんから目を背け、入りま~す。と言われた時も、下を向いて目を瞑っていた自分だった。

カチッとの音と共にTake に入って、パッと目を開けた俺。



おもわず、その姿に・・・



「 あぁ、ごめん。もう1つ。 」


監督が人差し指を立てて自分の方を向いていた。なので、えっ、俺ですか?と自分で自分に指を向けていた。


「 そう、蓮。悪いけど・・・ 」


蓮の表情はバッチリだったんだけど、その前・・・その指摘には、自分が演技ではなく自然に出たものだった。


「 鈴音が振り返った時、剣は微笑まないの方で、演じてみてくれるか?蓮。 」


( ん~、そうか、俺、微笑んだかも。 )

あまりに綺麗な最上さんを見て、思わず緩んで微笑んでしまっていたらしい。
目を瞑って自分の事を思い出すと、そうだったかも知れないと反省する。



_____ オーライ。じゃ、Take 2よろしく。


よーい・・・



「 鈴音、お嬢様。お客様ですよ・・・」


そして始まったTake 2。
彼女が振り返っても、微笑まない様にがんばっていた。



でも・・・


「 鈴音。 」


カツカツ・・

________ チリ・チリ・チリ・チリ・・・



バイクのキーに付けている鈴を、ズボンの後ろポケットから出したまま、タクトは早足で鈴音の方に真っ直ぐ歩いて行った。

________ チリ チリ・リ・リ・・・

剣の方を向いたままの鈴音の肩に手を置いて、耳元に寄り何か囁いた タクトだった。

________ チリ チリ・リ・リ

鈴音はタクトが急に顔を近づけたので、身体を強張らせ顔を背けた。

________ チリ チリ・リ・リ・・チリチ・リ・・・・





_____ カット、カット。



ん~。と片手で額の脇を揉みながら、何か考えている監督。


( 俺の演技が、不味かったのか? )

そう思ったので、俺ですか?と言いながら監督の傍に寄った。


「 いや。蓮はOKよ。ただな・・・ 」



後ろポケットに入れさせた鈴が、うるさ過ぎる。
音は消せても、揺れているのが映る。


「 この2点。どうしよう。 」


ん~~と、ピースを俺に向けたまま目を瞑って考え出した監督に、ごめん。ちょっと休憩。と考えながら監督が去って行った・・・。
ピースは・・・意味が逆だよな。Yeah ~!でVictory~!だよな。と思っていた。


「 あぁ、それから・・・」


くるっと急に振り返った監督が、手招きを俺に向けていた。


「 蓮。悪い。ちょっと来て。 」 


( ん?また俺? )


なんだ、俺じゃん。やっぱし・・・・そう思いながら監督の方に向かって行った。

あのさ・・・と、俺の傍に顔を近づけて、小声で喋る様に監督が伝えてきたのは・・・


“ 矯正して。 ”


・・・だった。


( はぁ、何をです? )

なんだかわからぬままだったので、はぁ、誰で何をですか?と、こちらも小声に成って小声で伝えてきた監督に同じ様にこそっと返した。


「 あの子。 」


監督が指したのは、最上さんと村雨が居る窓辺の方。


( どっちだ? )

そう思っていると、監督はまた小声に成って話し出した。


「 京子ちゃん。 ・・・ちょっとさ、なんか今までのあの子のダークなイメージと、
 蓮が前に本気で演技したの見たからキャスティングしたけど・・・
 そうそう、鈴音にはとっても合っているんだけどね。 だけど・・・」


そこからの話だと、さずがラブミーを全身で掲げるだけある。


“ 男慣れしてない。 ”


監督の言いたかったのは、タクトが突然顔を寄せた時、ドキっとして顔を背けた。

でも監督が欲しい画は・・・
背けるのではなく、一緒に成ってガンを飛ばしあうぐらいにして欲しい。だった。


( ん~~~彼女にセツカが憑けばいいんだが・・・)

そうは思うも言えません。
俺だと後ろから抱きしめようが手を繋ごうが、大丈夫なんだけどな。とは思うとそれってどーなんだろ?とかって思ってしまう。キスもしたことあるけど・・・

でも妖精との幻のキスである。

そう思うと・・・


( なるほど。なるほど。監督の言うのは彼女をリアルな大人にして欲しいって事だな。)

・・・と理解した。


( んじゃ、ま。公認されたとして、カイン兄ちゃんが妹にしてやろう。 )

ちょうど、村雨の奴もいることだし。そう思うと楽しくなってきた。
いいですよ。と伝えると、他の事を考えたい監督は、じゃ、よろしく。と後ろ手を振って去って行った。

はいは~い。とこちらは瑠璃と違って気の進む矯正に、お気楽な気持ちでがんばります。と心の中で思いつつ、後ろ手がピースだったそのピースで目頭を押さえた監督の後姿を見送った。

って、俺が監督にピースを向けたいぐらい・・・

・・・心の中でピースしていた。


瑠璃はというと、はぁ~やっと休憩だ~~~と確かにずっと撮影ばかりの日。
それにTakeも多かったのと、着物の着替えもあったから、疲れたのだろう。休憩所にさっさと向かって行った。


「 社さん。 」


端に居た社さんの方に向かっていき、脚本下さい。と手を出した。
ん?台本じゃないのか?と聞かれるも、ハイ、大本の設定です。と、漢字表記にしてみたら “ だいほん ” と “ おおもと ” で、漢字の間違いですか?と思われそうだな。と、英語の頭の中で日本語を思い浮かべつつ脚本を受け取った。


台本前に貰っていた脚本の中で、彼らの設定をとある思い付きで読み始めた。



両腕に抱えるほどの野に咲くりんどうの花を摘んで持ってきたタクトの、鈴音を想いながら森の中で摘んでいたと思わせる彼の深い愛。

それを受け取った鈴音の気持ちは、その花を全て違う花器と違う表現の生け花で部屋中所狭しと飾る。という監督の表現も、様々な彼への愛の形がいつも居る部屋に飾る事で、鈴音のゆがんだ愛の形に乳母も理解している。


うん、うん。やっぱり・・・

・・・それ・・・


( 正に、カインとセツの歪んだ愛みたい。 )

それじゃぁ・・・

そのお得意のイメージと共に、心の中でピースの指をポキッ、ポキッと鳴らしていた。



ひとまずの第一弾かな?とは、自分の演技についても自分をこの世界の中に引き込んで欲しいと思うから。

村雨が朝一の貴島の撮影中、モニター前で最上さんの横に移動してきた時も、気に食わないでした。

あれ・・・


俺だと警戒心も無しに部屋に来る事は、普段のマンションもカインとして一緒の部屋に居た事もあるから。
うっかり抱きとめたりしても大丈夫な俺には、彼女が俺をどう思っているのかは知っているし、抱きしめ慣れもカインでOKモードのまま。

この2点。

に~っと10歳の彼女がやったクオン君の様に心の中で笑いつつ、もう一度ピースの方も心の中で数えながら指を立てていた。

昨日部屋を訪れに来てくれた貴島もだし、このコイツにも目の前で教えてやりたい。
2人まとめて出来る事が嬉しくなっていた。

________ チリ・チリ・チリ・チリ


休憩に行く?と最上さんを誘っている村雨の下に、はぁ・・・と俯いたまま距離を保って歩き出した2人を部屋から出てくるドア口で待っていた。

確かに村雨がポケットに入れたままのキーの鈴が、良く鳴る。って意味にも、監督の指定の鈴は音が綺麗だった。



「 Hey guys . . .

________ チリ・チリ・チリ・・・・・


村雨の持っている鈴の音と合わせて、小声で話しかけた。

ドア口手前で言ったので、それに気付いた村雨はキョロキョロしているし、最上さんに至っては、ピキッっと俺のオーラを感じたのだろう、俯いていた顔をピッと上げた。


「 くすっ。ねぇ・・・休憩、どうする? 」


彼らの方に少し進みながら、最上さんを見つめていた。


( そう、この目。見て・・・セツ。 )

俺から目が離せなくなった最上さんにすっと片腕を伸ばすと、村雨を追い越してぎゅっと手を握ってくれる。俺も握り返すと二人ともが歩み寄った。


「 あぁ、敦賀さん。お疲れ様です。 」


俺に気付いて頭を下げながら、休憩はどこでも・・・なんて言ってくれている村雨を無視して最上さんの瞳だけを見続けていると、最上さんも無視して俺の瞳を見続けていた。


「 俺から離れるな。・・・って言ったよな。 」


この口調に聞き覚えのある2人には・・・

村雨の方は、えっ・・・と顔を上げ・・・はっ?とハテナな顔をしている・・


(・・・ソイツニミセテヤレ、セツ。 )

目でそう訴えると、フフフと笑いながら俺の顔を下から覗き込む様に、最上さんは顔を寄せてきた。


「 ねぇ、妬いてるの? 」


唇を寄せながらそう囁いてくれる彼女には、ふっとその唇に息を吹きかけた。


「 ちょっと話がある。 」


この唇への囁きは、村雨にも聞こえる様に少し大きめの囁きだった。
何も言わずに、繋いだ手の指を絡めてきた彼女には、絡め返しながら、じゃぁ行こう。と腕を引っ張って歩き出した。


「 どこ・・・行くの・・?」


彼女のその言葉には、村雨の方に振り返り・・・


「 俺の控え室。 」


ふふふ。いいわ。もちろん・・・よ・・・・


そう言いながら寄り添って来た最上さんにだけ、今度は耳元に顔を寄せて囁いた。




兄さん・・って言うんじゃない。 



ごめん、兄さん・・・



あ、言った。普通に言葉をそう返しながら

繋いでいた手を離し首に巻きつけ、頭をグイっと俺の胸に寄り添わせた。



「 話って何? 」


そう胸の中で聞く彼女には・・・

・・・実際、もう必要ないと思えていた。



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Beautiful Sea - Heart Blue Bell 3





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