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Myth. BLUE BELL -Act 8- Back Stage. Red Leaves  

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Myth.BLUE BELL - Act 8 - FROM Scene Red Maple leaf


Myth. BLUE BELL - Act. 8 - During shooting in the afternoon
心彩 』 
Scene * 灯台の場所と鈴鐸の森


case * 敦賀蓮 & 村雨泰来  in the Scene 2








________ ヒュ ――― ・・・

・・・チリ・チリ・チリ・チリ・・・・・


海からの横殴りの突風に、髪が目に入らない様に無意識に目を閉じて、剣は顔を横に背けていた。
風が弱まり髪を片手でかき分け目を開けると、直ぐ目の前に男が立っていて はっとしたが、顔色を変えない様にその男を見下ろした。

“ 鐸杜 ”

その名前を見て・・・


  『 もぅ、たくと の提案だからね・・・』


紅色の唇が、さっき・・・そうこの男を呼んでいた事を、脳裏に甦らせていた。

鐸杜と名前の付いた作業着を、この男はさっき着てはいなかったと剣は思い出し、もう一度目を瞑り胸ポケットに入ったりんどうの花に片手を当てた。

剣の表情は、思い出すと胸が苦しくなるほど切なくて、仄かに香るりんどうの香華がまた、たくと と呼んだ紅色の唇が動いているのを脳裏に浮かばせていた。



「 おい、なんか隠してんのか? 」


鐸杜は剣にガンを飛ばす様に、剣の胸倉に顔を寄せた。
剣は目を開けて思い出していた場所からの、礼を言おうと目を開けた。


「 さっき・・・ここまで送ってきてくれて、ありがとう。 」


「 あぁ・・・どうしても必要だからな。で・・・?
  なんか、隠してんのかって、聞いてんだろ? あぁん?」


剣は目の前に視線を自分に浴びせてくる鐸杜の目が届かない内に、片手をポケットに忍ばせて、ポケットの中でゆれて微かな音を立てていた鈴を握り締めた。





________ カット。


「 う~~~ん・・・」


カットの声が途中でかかり、俺も村雨もフッと戻された。

お互いに少し離れて監督の方を見ると、監督は腕を組んで片手をこめかみに当てて、なんか む~んと考え中である。


「 あれ? なんか拙かった? 」

「 さぁ、俺はいいと思いましたけど・・・?」


・・・だよね。と言いながら、蓮も泰来もちょっと来て。と手招きで監督に呼ばれたのは、モニター前。
モニターを見詰めて、監督、台本どうぞ。とアシスタントが差し出したページの開かれた台本を受け取っている監督の傍に、2人で向かった。


_____ さっき・・・ここまで・・・ありがとう


_____ あぁ・・・ ・・で? ・・・だろ?あぁん?



自分達の演技をモニターで確認しながら、2人で挟んだ真ん中の台本を見詰めている監督に、ちらっと視線を送っていた村雨と俺。


( なんだろ? 一応台本通りだったけど・・・?)

村雨も台詞を変えてはいないし、演出通りに出来ていると思いながら自分の演技を見ていた。

お互いにカットが掛かった瞬間に、フッと元に戻された様な感覚まで表情で確認できた位、役に入っていたと思っていた。ら・・・


丸めた台本を片手にポンポン叩きながら、もう一度見せて。とアシスタントに言う監督。


「 ん~・・蓮も泰来も演技はいいんだけど・・・」


ボソッと言いながらモニターを見ている監督だったけれど、何だか納得行かないらしい。
もう一度、戻して。とカメラワークさんに言っている。


_____ さっき・・・ここまで・・・

_____ あぁ・・・ ・・で? ・・・ですけど?あぁん?


ん~・・・と、そこでやっぱり唸る監督は・・・


「 ちょっと台詞 変えようか? 」


はい、いいですよ。と即返で、台詞を変えたくなった監督を微笑んで見た時、一緒にモニターを覗いていた周りの他の共演者達は無言だった。
でもその中で、村雨の横で見ていた貴島がモニターを指して、監督?と言った。


モニターを指して貴島が言うには、鐸杜が強すぎて剣が鈴音を思い出すのはいいけれど、ガンを飛ばしていた嫌なヤツのイメージには、そこで目を瞑ったら・・・


「 なんか、やられそう・・・って、思いません?普通? 」


なんかこう、ブスッって・・・って事だった。

もう少し警戒心を剣に持たせて強めに敦賀君が挑戦まで行かなくても、鈴を隠し持っている事と合わせて強めに出て、鐸杜が剣に対してなんか隠している相手には、脅しも含めても社長としての謙虚さも出さないと、この後のシーンに上手く繋がらない気がする。 


・・・と、全ての演者を見て演技を考え、演者の想像しているバックグラウンドまで見透かす様に、とても演技に関して真っ直ぐな性格の仕事真面目な先輩。
周り全体を見れ、演者のみならずストーリーも含めて全体的に。ができる貴島の意見だった。


「 そうなんだよ。 でもな・・・」


「 でもこの後、剣を連れて行くってところ。急に態度が変わるのは・・・」



監督の悩みも貴島の意見も、この2人のやり取りには自分でもとても頷ける。
村雨のヤンキー的な態度でも、隠し持っている相手には下から出る必要があるかも?と自分で思うのは・・・

・・・自分の実際。日本に来る直前のリアルな俺を思い出す。


その髪も瞳も、容姿はお前が自分で手に入れたものではない。

クーとジュリの七光りだけのお前が。


その言葉に腹を立てるのは、尊敬する俳優でありモデルである自分の両親だけの力で生きてんじゃねぇよ。と言われる事。自分を見てくれない誰も彼もが嫌で堪らなかったのは、自分の両親も含めてどうして俺を産んだんだとなイライラに、はたまた自分のせいで両親が侮辱される事にも腹が立つ事。
まぁ、それ以外は謙虚にしても、謙虚にすればするほど相手が調子に乗ってくる事。

・・・そんな事を思い出す。

なので、自分は下から出てくる相手には ちょっと調子に乗った方が自然かも?という、相手の心理を知っている経験上、貴島の意見に無言でウンウンと頷いていた。


「 そうですね・・・ 
  胸に入っているりんどうの花の香りを、鐸杜が気付いた。
  そこで、鈴音の事を思い返して、それまでは気を抜かない。
  その方が、鈴音の屋敷であった事にも、まだ鐸杜を警戒する・・の剣が
  俺もいいと思うかも知れませんね。 監督? 」


「 花の香りに りんどう って気付くから
  作業着の漢字を聞いて、同じ名だよ。って事を・・・
  そうだな・・・ 
  りんどうの花に俺の役も、敦賀さんの役も思い出すのは鈴音の事で
  俺はりんどうの花を、たくさん摘んで持って行った時・・・
  鈴音の事を考えて摘んだ。って事で考えていました。
  剣も思わず摘んだのは鈴音の事を考えていたと、気付いたからで
  だから森の中に連れて行こうと思うと、想像していたけれど・・・ 」


「 そうそう、隠している物に気付いたから、他にも隠している。という事。
 ・・・それ。台詞をそんなに変える必要は無くとも、ちょっと下出に出るかな?
  そんな感じに、二人で口調を変えつつやり直しましょうか? 監督? 」


俺と村雨の意見が合ったので、じゃぁ同じ意味の台詞のまま任せてみるか。と、Take2に成った。

打ち合わせと演技合わせ、必要か?と監督が聞くけれど・・・


「 いいえ。大丈夫です。 」

「 俺も、大丈夫です。 」


2人で声が揃って言ってしまったのは・・・

もうイメージが2人とも固まっているから。


俺はカインヒールの時、村雨には全てぶっつけ本番だった事を思い出し、彼の演技力と負けない根性には・・・

信用を置ける俳優だと、知っている。

自分がきっぱり先に断った言葉に、負けん気の強い村雨が速攻返事した事も、彼のイメージが出来ている自信だと思えた。


俺の横でモニターをじーーっと見ていた最上さんには、肘でツンツンと突付いたら、モニターを見詰めたままフッっと鼻で笑った。

その彼女も、村雨の本気モードをご存知の役者であり・・・



じゃぁ・・・・






「 君の事を考えて、本気で演技するけど・・・

  ・・・いいかな? 」



すっと顔を覗き込んで、頬の傍でそう言っても・・・

村雨の顔を避けた、監督いわくの男慣れしていない。って最上さんが不適な笑みのまま、顔を俺には逸らす事無く、俺の耳元に・・・


「 どうぞ。ご自由に、私を想って下さい。 」


最上さんのセツカモードでの、その言葉に・・・


じゃぁ、リアルでも。そう思いながらもその耳元に、負けん気の強い俺であって、最上さんに返された様に真似までしつつ フッと鼻で笑って、鼻で笑われた仕返しをする。

 ・・・ちっとも大人じゃないな。俺。


そう思いながら、プイと振り返り村雨の後を追った俺だった。
村雨の本気モードには、自分も本気で掛からないと、役を殺されてしまうから・・・とは、最上さんも知っている。

だから、本気で彼女を心から想い出しても良いかと、断ってみたけれど・・・





じゃぁ、今夜

撮影が終わったら・・・

楽しみにしているよ。最上さん。




この前の続きの練習をしたいと思う俺。
最上さんの携帯の相手は、もうすぐここに来るけれど・・・

仲良しの琴南さんは、“ 美容の為 ” そう言ってきっと夕食も無しに早寝してしまうんだろうな~・・・なんて、食事はしっかり取る最上さんの事だって十分承知しています。

そうだな・・・

今夜か、明日の朝・・・



『 どうぞ、ご自由に、私を想ってください。 』


じゃぁ・・・

・・・そうさせて・・・もらいます。


彼女が、鈴音の容姿のまま、紅色の唇を動かして、そう言ってくれた表情を目に焼き付けて・・・
皆の前ではっきり言ってくれた最上さんを、実際の想いを込めての演技は、NGなんて出るわけ無いという自信すら自分にある為、本気モードの俺と村雨の長いシーンも、すんなりその後撮影が終わったのには・・・

ご機嫌の表情を浮かべた監督に、はい、そのままご機嫌麗しゅう、最後までダメ出し無しでトントンサクサク撮影を終わらせて~、今日は早めに上がりましょうね。とニコニコ微笑みの裏に隠していた俺だった。


だって、この・・・

Act.8 Just started shooting at Lunch time


_____ じゃぁ、ガゼボで夕日待ち~、よろしく~~~



とってもご機嫌な監督の休憩コールに、よしっ。と心の中でガッツポーズ。

うぃ~す。とスタッフが言いながら、工房のヤンキー兄さん方を演じている俳優さん達と村雨には、バイクシーンの練習 入りま~す。と連れて行ってしまったし、蝶子演じる瑠璃も、屋敷に戻って大御所俳優の夫人や夫人のお友達マダムとの掛け合いで、とっくにこの場には居なかった。

傍に居たのは、本日1シーンだけだった京子だけ。

彼女は夜の撮影まで何も予定は無かったし、茶道の先生も、京子さんには必要なし。と最上さんの練習どころか屋敷の瑠璃の方に行ってしまっていた。

貴島くん・・・いや、貴島先輩は・・・


「 おぉ~・・・殆んどペーパードライバーだよ俺。
 最近忙しくて、車の運転をしてないんだけど・・・」


森の中に村雨と撮影隊とで入る前には、バイバイ、敦賀く~ん。左ハンドルに手こずったら電話する~。と不安な顔をした・・いや、されたまま・・・森には入らず、ロケの為の道路封鎖時間がある為、山の中に先に練習に行ってしまっていた。



なので・・・

・・・ただ今、最上さんと2人だった。



この夕方時間の夕日待ち、この撮影までの時間もね・・・

ムダにはしたくないな。と思いつつ、この後村雨も貴島と同じ山の中に行ってしまうし。なんて、最上さんとの2人のシーンを誰にも邪魔されず時間一杯まで過ごしたい事も、自分を本気にさせた理由。

村雨の演技には本気でかかって来られたら返せる自信はあるけれど、最上さんには どうだか?自分に自信が無いと思えたのには・・・

彼女の事は本気だと自分に・・・演技は・・・いや、心の中は・・・
・・・まぁ、そちらは自信あり。のよく分からない自分だった。


人生初めて恋をしたと意識する様に成ってからというもの、彼女の友達すら俺のライバルと思う自分にとって今日の最後の撮影は、彼女と2人だけで・・・
皆、待たずに先にホテルに帰るだろうと考えるだけでも、楽しかったりする。

昼間は他の撮影で着物を着ていた最上さんだったけれど、お昼の後に終わっていた。
振袖を脱いで茶道の紋付に着替える前の、かつらも取って ふ~・・と一息ついた普段着の最上さんと、森の中のガゼボに居た。

この休憩時間は短いし、灯台の方に行くには、村雨達がバイクを乗り回しているので危ないかもね。と、振袖だったお昼とは違い 普段着で動き易く成り、今ならチャンス!と言っていた最上さんを言い包めてのガゼボまで。

ガゼボからも見える灯台下の村雨達は、普段からのバイク好き。

俳優という職業上、事故の多いバイクに乗る事を禁止されている俳優さんも居て、村雨もその中の一人だろう。気兼ねなく いぇ~い、ひゅ~ぅ~と言って乗り回して遊んでいた。

そんな光景を見た最上さんも・・・


「 うん、危ないかも。 」


そう言いながらガゼボ付近にて、2人で森の中を歩く事にした。

ガゼボの向こう側にガードレールがあって、その先に海の音が聞こえていたので、あっち行ってみようかと誘ってみたのは、ガゼボの中に社さんが居た事もあったから。

いいですよ。と横に並んだ最上さんと歩き出して・・・
秋の風景真っ只中の森は、夏の日の青々とした森と違うけれど、その先に河原がありそうだと錯覚してしまう様な懐かしい思い出が心に蘇っていた自分。

腕を胸の前で組んで無言で歩いていた俺に、すっと顔を寄せて傍に来た最上さん。

どうした?と立ち止まる事無く、声を掛けると・・・


「 懐かしい、・・さんの匂いがする・・・」


小声でぼそっと言った最上さんの言葉に良く聞こえなかったけれど、嗅いだ俺の匂いは今の撮影で吸ったタバコの匂いなんだろう。
自分の着ているシャツの匂いを嗅ぐと確かに・・・

カインの時の俺の香り。

( だから大きな声で言えなかったのか・・・)


「 セツ・・・ 」


そう言って手を差し出せば、お昼と違い躊躇う事無く、手を重ねて握り合ってくれるから・・・

本当は、すぐそこのガードレールの所に。と思って歩いていたけれど、もっとずっと一緒に居たくて、この手を繋いだまま、ガゼボからも灯台からも見えない方に歩いて行った。



「 ちょっと、兄さん。どこ行くの? 」


・・・とは、スタコラ歩きながら そんな事を言われた記憶も蘇る。


「 来れば分かる。 」


そう言いつつも、どこに出るのか分からない初めての森だったりして・・・・

ま、どこかに出るだろ。とスタスタ歩いて、波の音のする方とは反対に向かっていた。



そっ。思い出して急に気分が変わったからだった。



その後の夕日の撮影は・・・

鈴音からの電話のパートの続き。
沙夜からの電話に、鐸杜が走って行くだけだったけれど・・・ _________


                    Awaiting Sunset ™From far away beyond beautiful sea. IN THE PRACTICE for Act 9

_____ じゃぁ、山に移動な~。

うぃ~す。とスタッフが撤収を始める さくっと終わった村雨との夕焼けの中の撮影。


ふふっ・・・


「 どうしました?敦賀さん? 」


モニターチェックも直ぐに終わり、そのまま横にずっといる最上さんには、いや、なんでもないよ。と言いつつも、夕日待ちだったほんの少し前の様に、もう一度2人で歩いて行くのは・・・・


夜までの時間が空いた俺達2人。

村雨と貴島それにスタッフも、全員山に行ってしまったこの2人きりの時間。


(・・・思ったとおり )

この時間を楽しみにしていた自分だったりしていて、モニターチェックからずっと頬笑んでいた。



「 じゃぁ、次。暗くなったら灯台の撮影だから・・・
  今度こそ、2人でゆっくり散歩しに行く? 」


そう、それまで・・・

少し薄暗くなった灯台下に、彼女も心きなく気軽な服装で散歩に行ける。

・・・と、お昼の時間にも、先程の短い休憩にも、ガードレールのところから海を見せずに、実はずーっと企んでいた事だった。



     「 おいで・・・」


             ・・・・・手を差し出すと、もちろん __________





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Myth. BLUE BELL - Act 8 -


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