mimi's world * HOPE and DESIRE

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To be my Grace - OTHER WORLD. III 

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( う~ん、素敵ぃ~~~敦賀さん・・・)


そのセピアな画面全体の色と、イギリス紳士の様にウエストコートと言われる襟付きベスト、淡い色合いのツィードなんて普通に着たらゴタゴタ分厚い生地の重なりに、淡い色で太って野暮ったく見える三つ揃えや、大叔父様やら足長おじさんとのイメージ高しシルクシフォンのアスコットタイを、すらっとビシッとシュッとスマートにクールに着こなす優しき紳士の敦賀さんのCMに、ほけーっと・・・そうなのか~・・・と、我を忘れて見入っていた。

自分のデビューCMでもあった、きゅらら。
そのきゅららにも想いが重なるカインドー・ドリンコだった。


うわっ、ハッ!


お待たせしました~!っと、光さんの画面に成って、我に返り床を見る。
早くとりあえず、拾い集めよう。とさっさと集めていた。

床にうずくまってから、以外に時間が経っていた。

とりあえず敦賀さんが到着するまでに、コレを終わらせてしまおうと思って椅子に座り直し、テレビはただ・・・点けただけ~にしといて集中した。


( あ~・・・腰痛い・・・)

ずっと蹲っていたせいか、腰が痛くなってトントン叩きながら、書類も揃えてテーブルにトントンして考えていた事があった。

敦賀さんの電話を切る直前の言葉が気になっていたのは・・・


お迎えに来てるのに?

うん、大丈夫・・・じゃ・・・ない? 


(なんだろ?多分てな言い方・・・)

・・・って、信用できない運転手でも社長が送って寄こしたのだろうか? って事だった。
何はともあれ、無事を祈りたい・・・。


私にとって敦賀さんは・・・とても、大事な存在に成っていた。




トントン。パチ。

トントン。パチ。

________トン、トン・・・

トントン。パチ。


トン・・


( ん?あれ? 一つトントンが違ったかも・・・)

トントンとテーブルに書類をした音とちょっと違ったかもしれないと思いつつ、叩いていたテーブルを撫でていたら、京子ちゃ~ん。いい?っと社さんの声がドアの外から聞こえてきた。


「 はい、今 開けます。 」


( やっぱし、違う音だった。 )

立ち上がろうとしたけれど、ナニセ・・・まだものの10分しか経っていない。時計を二度見している合間に、鍵が開いているなら入るよ~。っとの声と同時にドアが開いた。


「 ごめんね、遅れて。 」


「 早過ぎないですか? 」


そんなに飛ばしてきたのだろうか・・・と心配になると、社さんは、あれ?知らないの?と平気な顔で言ってきた。


「 屋上にヘリポートあるの。セバスチャンがヘリで来てくれたからね。 」


( なるほど、飛ばしてきた・・ってワケね・・・。)

・・・違う意味の飛び方だった。


まぁまぁ、座って座って。と立ち上がりかけた私に、手を差し出して座れと促す社さん。
それで、私のもう一人の待ち人は・・・?と、開いたドアを閉めかけている社さんに聞いた。


「 あの~、敦賀さんは? 」


「 あぁ、蓮ね・・・最上階ついで。なんて言ってたけど・・・
アイツ屋上でさ・・・大きく息を吸って、ふっと一気に息を吐いてね。
社長の所に報告しに行って来る。って・・・」


俺に先にラブミー部に行っててくれって残してぇ、さっさと社長室に向って行ったよ~。っとキャッキャとはしゃぐ社さん。


「 あれ?京子ちゃん、もしかして・・・聞いてない? 」


おかしいな?って顔で私の顔を覗き込んだ社さんの言葉・・・
窓の外、今 飛んできた人が居た、その空に顔を向けて社さんの視線を外した。



「 蓮。結婚するって・・・」



日の光が眩しくて、目を瞑ったら涙が ぽろっと一つ落ちた。


「 そうなんですか。まだ・・・知りませんでした。 」


目を瞑ったまま、そう答えると・・・涙がまた・・・ぽろっと落ちて、反対の目からも涙が落ちて・・・止め処なく溢れそうだった涙を、京子ちゃん、はい。大丈夫?と傍にあったティッシュ・ボックスを差し出してくれる社さん。

ぱぱっとティッシュを取って、涙を拭いて・・・

窓の外に見える蒼い空と、窓ガラスに映っているテレビの画面の両方を見ていた。


そのまま社さんに顔を向けられなくなっていて、少しの間 窓を見詰めたまま、社さんが話す事も右から左で・・・っと、思っていたら、近衛監督には遅れる旨を伝えてあるからとの仕事の話にいつの間にか成っていた。


________ チーン・・・


鼻をかみながら涙も治まり、仕事の話を聞いていたけれど・・・

トントン。パチ。

トントン。パチ。

トントン。パチ。

トントン。パチ・・・っと社さんがいつの間にか、私の仕事をしてくれていた。


あぁ~!すみませ~ん。ホッチキス下さい。と手を差し出すと、聞いた事のある音楽が流れていて、思わずそちらを見てしまった。


トントン。パチ。

トントン。パチ。

トントン。パチ。


「 ね~・・・これ、蓮ってすごいよな・・・。」

流れているCMは、また敦賀さんのものだったけれど、それを知っているのは私と社さん、それに ごく一部の上の方だけ。


そのCM ・・・



近衛監督の映画 『 Tragic Marker 』 最近公開になったばかり。

でも、もう違う作品に急いで撮影に入ってくれた監督。
私達のスケジュールに合わせて撮影スケジュールを少し早めてくれていた。






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To be my Grace - OTHER WORLD. IV
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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