mimi's world * HOPE and DESIRE

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Myth. BLUE BELL - Act 9. Back Stage. 2 - 

Myth. BLUE BELL - Act.9 Back Stage.2







________ タッ・タッ・タッ・タッ・・・ッ・・・


社さんと最上さんと遅い夕食を取った後、ホテルの外を軽くジョギングしていた。



『 モー子さぁ~ん☆ 』

ホテルに着いて直ぐに最上さんが掛けた電話。琴南さんも起きていた、早々終わった撮影時間。
久々に会いたいとソワソワしていたから、食事は一緒じゃなくて構わないよ。と断ったのに・・・

『 それでは、食べないつもりですか? 』

と、聞かれれば・・・



     ・・・はい、そうです。



( そんな事を言ったら、怒られる・・・。)

なので部屋に帰る前に、そのままその階のカフェテリアに、最上さんと社さんに挟まれ、右にエレベーター左カフェテリア、方向転換許されないほどピッタリ二人に挟まれたまま、ゆっくり歩けばゆっくりとサカサカすればサカサカと、歩調も合わされ誘導されて行った。

最上さんチョイスの食事は、お腹に優しかったけれど・・・

さっさと終わらせた食事も、最上さんと琴南さんの時間の為もありの、自分もエクササイズしたかったのもあり。久々に汗をかいてホテルの庭から戻ってくると、エレべーターを降りた人物を発見。

声を掛けるには少し遠い、そのまま離れたところで近づきながら見ていたら、正面玄関のガラスの向こうにタクシーが止まっているのが見えた。数人のスタッフが待っているその中に、ガーっと自動ドアを開けて出て行った・・・


・・・貴島


( おっ!これで心おきなく、大丈夫。 )

タオルで汗を拭きながら、その姿をそっと見送る様に、エレベーターの方に向かった。


________ キンコーン


「 あっ。敦賀さん、ジョギングですか? 」


ガーっと開いたエレベーターから降りてきたのは、村雨だった。
村雨を囲む様に数人の あんちゃん役の俳優さん達も居て、Tragic Markerの頃から思っていたけど、意外にも人当たりがいい村雨。相変わらず他の俳優さん達と仲良しこよし、皆と共に、お疲れ様です。と頭を下げられた。


「 お疲れ、お休み。 」


そう言いながら入れ違いにエレベーターに乗り込んで、微笑みながら手を振っていたけれど、反対の手で誰も乗って来ないように、閉のボタンをずーっと押しっぱなしにしていた。

部屋に着いて携帯を手に取り、最上さんの電話に掛けた。

“ 台本持って、30分後ぐらいに来て ”

そうメッセージを残そうとしたけれど・・・


_____ もしもし


    ・・・・・直ぐに出た。



「 あれ? 琴南さんは? 」

_____ もう寝るって、さっき10分ぐらい前に帰りました

「 そうそれじゃぁ、台本持って、30分後でいい? 」

_____ 了解です。



プツっと切った電話を見ていた。


「 ふふっ・・・」


電話を切って思ったのは、電話の向こうで敬礼してるのかな?と、微笑んだままシャワーに向かった。



Myth. BLUE BELL - Act.9 In the Practice by mimi ™From far away beyond beautiful sea.'Myth.BLUE BELL'

Myth.BLUE BELL - Act.9 Back Stage.2


- Private after Shooting -






  ________ コンコン


シャワーを浴びて少し経った後、ドアをノックする音が聞こえたので、ドアスコープから覗いて見るとそこに少年が立っている。


(・・・誰?)

俯いた少年にそう思ったけれど、両手で胸の前に抱えている台本が見える。
よーく考えるとクオン君の様な覚えのある雰囲気に、急いでドアを開けてキャップで俯いたままの少年クオンを招き入れる。

ドアを閉めたらキャップを外した最上さんの手から、台本をスッと取った。


「 台詞の練習はしないから・・・」


台本はダミーのつもりだったけれど、男の子に変装してくるなら必要なかったかな?と言いながら、監督から受け取ったタブレットと交換する様に置き、タブレットを持ってソファの方に二人で行った。


「 さっきさ・・・自分でもう一度見てみたけど・・・」


そう言いながら、夕焼けと紅葉の中の村雨とのシーンを見せた。
暗いバスの中ではイマイチ色が良く見えなかったけれど、明るい部屋では、視聴者が家でテレビを見るのと同じ明るさ。

どんな風に見えるのか試していたけれど、ガゼボでの影像はどちらかというと、まだ日の光が当たっていて、瞳に赤が映っている事は無い様に見えた。


「 そう、ここはそんなでなく・・・でさ・・・」


少し早送りすると、自分と村雨のアップ。

村雨が顔を寄せて、電話を剣の耳につけたまま鈴音からの電話に返答しているシーン。

自分の表情は思い出しているようなまま、一点を見詰めたアップ。
どちらかというとカメラ目線のまま、その瞳が色濃く映っていた。


瞳の中に、舞い落ちる紅葉が映っていて・・・


でも、まだ夕日の色はどちらかというと明るいオレンジ色。


「 どぉ?これ・・・」


画面を止めて最上さんに見てもらう。


「 あぁ、兄さんの色じゃないから・・・」


弟クオンに言われながらも、画面と今の自分を何度も見比べられ、時々む~んと目を瞑って思い出している様子。
でも、第一声が・・・

“ 違う。”

その無意識の発言が、第一印象として正しいと思うので、大丈夫と微笑んだ。


「 これはさ、村雨と貴島くんのシーン。
  俺達には、関係ないけど・・・ 」


山中でのバイクとフェラーリのシーンなのだけれど、とても気になった台本&脚本の中。
この2人が見下ろす景色の中に・・・


実は・・・・


2人とも、お茶会の撮影前に気にしていた事が入っていた。


「 この方が重要?
  ・・・だったんじゃない? 」


もちろん、最上さんもウンウン頷いていた。


この・・・
・・・鐸杜も怜も、山の上から見下ろした景色。

燃える様な夕日に反映された鳴海家のお屋敷。それには、その先の方向に水平線が見える。

二人ソファに並んで、鐸杜目線の光景が映るタブレットを、じっくり画面の端まで見ていた。
だけどやっぱり、タブレットの画面が小さい・・・。
拡大して見てもバスの中で見たのと同じ大きさに、明るさはどうでもいい事だった。


「 じゃぁ、やっぱりテレビに繋げて見てみようか? 」


クオン君・・・いや、最上さん。今度はベッドの方に行ってて。と言いながら、壁に取り付けられて角度を変えられないテレビにコードを繋ぎ、村雨のシーンを始めから再生した。



Myth. BLUE BELL - Act.8 Back Falling leaves back stage by mimi ™From far away beyond beautiful sea.'Myth.BLUE BELL'



_____ じゃぁ、またな・・・


鐸杜はメットの中で言いながら、バ――・・・とバイクを走らせた。

ヘルメットのシールドに映っているのは、茶色の枯葉。ひらひらと舞い落ちていた枯葉の中を駆け抜けるバイクからは、枯葉は空中を止まっているかの様に、そして止まっている枯葉は鐸杜の脇をすり抜け吹き飛ばされる光景がそのヘルメットに映っている。


_____ ィ・・・ヤッホ ―――――


人生を考え直した自分の切欠は、自分にあった才能に気付かされた世界からの賞賛だった。
その才能は・・・

叫びたくても叫ぶ事も許されない立場を背負わされた、アイツと違う。



_____ がんばれよ・・・

    ま、オレには関係ない・・・ 鳴海の血・・・・・


ヘルメットの中で鐸杜がぼそっと言ったそのヘルメットに映っているのは、淦い夕日に映された枯葉の紅。

窯の中で燃える炎を思い出させる、その赤々と燃える様なその色は、血の色の様で・・・



__________ キッ・・・


バイクを停めた場所から、今までの道を振り返った鐸杜。
メットを外した鐸杜は、追い抜いた怜がまだ見えないのに愁いの表情を浮かべ、その瞳の中には夕日に染まった血の様に色濃い 吹き飛ばした紅の枯葉が舞い散っていた。

鐸杜の瞳は一瞬だけ血の色に染まると、そのまま目を閉じて向きを変えた。






「 ここじゃない? これ・・・カインの色だよね。 」


ベッドに座った最上さんに、画面横で立ったまま見ていた俺。
一瞬だけ映った村雨の瞳の色を指差してみるも、止めなければほんの一瞬。

この中で知っている人は、最上さんと村雨だけ。

村雨は実際、俺と向き合ってずっと演技していたから、カインの瞳を良く見ていたはず。
村雨が自分でこの影像をモニターチェックした時に、どう思ったのだろうと聞きたくても、聞けない立場。

ま、そんな事は聞こうが聞くまいが・・・・

関係ない。 ・・・そんな血の色・・・


なんて、村雨の台詞を真似してみたりした。






_____ ふ――ぅ・・・


鐸杜が息を吹きかけた思い思いに散らばり飛ばされた紅葉の先・・・

紅い葉が画面を多い尽くしていて、ふっと吹き飛ばされたその先に広がった、夕日の沈む瞬間の水平線。

水平線を右と左と隔てる様に真ん中に・・・

灯台が聳えている。



右の夕日の海は、熱く赤く燃える様に・・・

・・・果てしなく広くひろがり開けて

左の宵の始まる森は、深く青く冷やされた様に・・・

・・・たくさん無数の星が煌き始めて



燃える様な情熱も、消えそうな悲哀も、

どちらともが・・・

光を放ち、輝いている。




_____ チリン・・・


白銀の鈴の音だけがその中に響くと、バイクの黒に夕日を映した紅い光をその周りに輝かせて、鈴はずっと揺れ動いていた。

紅いその色は、どんどん血の様に濃く成り行き、それでも揺れ動いている _________





  Myth. BLUE BELL - Act.9 Back Stage.1 by mimi™From far away beyond beautiful sea.



「 どうだった? 」


画面を止めて、もう一度じっくり見たほうがいいのか・・・

40インチぐらいのテレビだけれど、俺の部屋の100インチテレビで見る人も世の中には居る事を考えていた。


実は・・・


ど真ん中に灯台が写っていた事。

この時間、二人で灯台の台座の上に居た事だった。


“ 目を瞑ると真っ直ぐに見ていたままの紅い光のラインが、瞼の裏に残っている ”


この鐸杜君のナレーションが・・・脚本の中にあった事が気に成っていた。
台本の中は台詞が殆んどだけれど、演出の参考は脚本。ストーリーが書いてある脚本にはそんな事が載っていたかも?とふと・・・

鈴音と剣の撮影が終わり 監督が"脚本"をパラパラし出した時、思い出していた。


自分も実際に見た、水平線が横一直線に紅く染まった景色。

最上さんを抱っこして、しかも、ベンチの上に立って見たものだから、脚本の中の表現が納得できるほど、実際に見てしまった その夕日が頭に鮮明に浮かんでいた。なので・・・

自分たちが映っていないか、ドキッとして・・・二人とも確かめたかった。

最上さんは目を瞑っていたから、イマイチ把握してなかったであろう、顎まで持ち上げちゃったキスの手前。


( その前は、抱き寄せたまま泣いていたし・・・。)

どうなんだろう?と、ドキドキしていた。

でも・・・
制限時間、スーパー・ギリッギリかも・・・と思った、“ ジュッと音が聞こえそう ” という事。
自分たちが見たのは、夕日が水平線に溶けた様に広がってラインに成っただけの瞬間。

ジュって表現が、太陽が水に浸かる。というイメージのまま、太陽が水平線に触れた時。


テレビで見ると、実は・・・

ベンチが、ちんまり映っている。


ゴマ粒大よりめちゃめちゃ小さい、コショウ粒大のベンチ。
そこに人影が見えるかといったら、はっきり言って・・・


「 もう一度、見たいです。 」

「 うん。そうしようか。 」


村雨がどうとかというより、村雨目線のカメラで取られた光景だけのシーンを、じっくり二人で画面の正面から見ていた。

ふ――ぅ・・・と村雨が紅葉を吹いた後、映された景色。

もう一度その場面を再生して見てみたけれど、何も映ってない。のは・・・


「 あぁ、たぶん、こうした時じゃない? 」


俺も並んでベッドに座っていた為、膝の上に肘を付いて、エアで茶道具をみるレクチャーを受けていた時のジェスチャーを、もう一度してみた。

その直ぐ後に、鈴のアップに成り、村雨が目を瞑るアップ。
村雨の表情は、清々しくも優しくも・・・そんないい表情だな~と思うのも他所に、夕日のラインを見ていた。


「 うん。大丈夫そうじゃない? 」


「 ですね。なんか、制限時間ギリギリ。
  体制もちょうど身を屈めてて、良かったみたい。
  貴島さんのシーンの方は、どうでした? 」


「 貴島くんの方はね・・・ほら・・・」


怜の方は、そこからの光景は同じだけれど、ずっと動いていた。
道なりに枯葉が舞い散っていて、紅色に輝く紅葉が画面いっぱいに散りばめられていた。


「 でもこっちの方がさ、
 黒ずくめに紅で、色的には・・・ カインなんだよね。 」


「 そうですね、貴島さんの役が敦賀さんだったら・・・
  ちょっと、あれ?って、思ったかもしれません。
  でも、表情が・・・ 全く違うから・・・ 」


最上さんの言うとおり、自分もそう思って見ていた。

怜の・・・ “ 綺麗だな ”と見る目元が優しく微笑んでいる。
でも口元は笑ってなくて、鐸杜との事を思い出して時に唇をかみ締めていたり、小さな表現が淋しげに微笑んでいる様に見せていた。


「 貴島さんも村雨さんも
  いい表情してますね・・・」


「 うん。俺も、そう思った・・・」


でもまぁ、最上さんの悪魔の家族大集合的な表情は・・・


「 でも、最上さんにしか出来ない表情あるよ。 」


えっ。ですか~・・・とテレテレしながら言っているので、先ほどの自分が驚いた・・


「 これ。最上さんにしか出来ないから、安心して。」

と・・・・


_____ キャァ・・グワッ、うふ・ハハ、フ・・くすっ、キャッキャ・・
      フフ・・キャ・ギャハー、うふふ、くすっ・・ガハ・ふ・クスクス・・
   ・・うふふふ・ふ・・・・


この部分を再生した。


「 ほんと、すごいよね。最上さん。 」


真面目な顔で画面を見ていたら、横からなんやら殺気を感じて、ゾッとした。
ビクッとして横を向くと、あぁ横が向けるという安心感。
本番の時は、この最上さんに引き込まれて、本当に動けなくなっていた俺だった。

なので、自分のワナワナしている表情は本物で、自分の演技力ではない。が・・・
とてもいい出来だと自分で満足できる。

強く演者を巻くタイプでもあり、強い者には、巻かれた方がいいとも思えるタイプの俺。

その辺が上手く出来る様に成ると、色々な演者さんと絡みやすく、最上さんの様に特定されない
様々な人物と絡まなければ成らない、“ 主役 ” が回ってくる様になるよ。

・・・なんて、言ってもいいものだろうか?

横から殺気を感じる彼女だったけれど、その殺気を必要としている監督がワンサカもりもり居る需要のある特技。殺してしまっては勿体無いな。と思い直して、じ――っと見詰めてしまった。


「 いいえ、敦賀さんの表情が、一番輝いてますよ。 」


にこっと急に微笑まれて首を傾げられると、さっきほら・・と、二人の間のタブレットを指差した。

シーンごとに分けられて表示されているタブレット画面。
指していたのは、Act.8 Scene 森・ガゼボ だったから、紅葉の舞い落ちる森の中の事だと思った。


「 あれ・・・鈴音・・・
  ・・・私の事を考えたら
 あの優しい表情に成ったんですよね? 」


「 あぁ、あれね・・・」




“ 君の事を本気で想って、演技するけどいい? ”

“ どうぞ、ご自由に。私を想ってください。 ”


その言葉通り、確かに最上さんの事・・・いや、キョーコちゃんを思い出していた自分。

キョーコちゃんから、大人に成って出会った君には、子供の頃とは違う感情が心に芽生えていた事。

それが恋だとも・・・意識をする様になってからどんどん加速する感情に、自分が順応しようとする事に精一杯で、それでも自分の心に追い着いて行かないほど、心は君を好きに成っている。

どうにも出来ない感情が、今の自分には渦巻いていて・・・

ジョギングに出かけたくなったのも、Act. 4の怜とのバルコニーでの夕日のシーンを見た後だった。



________ ポスッ



「 そう、君の事を考えてた。 」


キューティハニー・スマイルの彼女を、座っていたままベッドに押し倒し、上から はっきり言った。
ちっとも今の自分は、あんな優しい表情ではないと自分で言い切れるほど、怖い表情をしていると思う。


「 ねぇ・・・ 
  ・・・誰だと思ってる? 」


俺の表情に見覚えがあるのか・・・
最上さんは、フッと笑いながらその表情を変え、俺の頬を撫でた。


「 兄さん? 」


「 ・・・違うよ。
  じゃぁ・・・誰・・・? 」


頬を撫でていた手を頭に移し、白猫の鈴を撫でる様に髪を愛で、優しく微笑んだ彼女は・・・


「 鳴良さまかしら? 」


「 そう・・・剣がいいの? 
  じゃぁさ、俺が兄さんでなくて、どうなの? 
  剣が恋に落ちるのなら、恋に落ちてもいいと
  ・・・自分で・・・言ったんだよね? 」


髪を撫でていた手をピタッと止めた彼女が、口の中に篭った声で小さく・・・


“ 敦賀さん?・・・ ”


そう呼んだから・・・・・




同じ様に髪を撫でるとシャワーの後のシャンプーの香りがして、頬を撫でられたと同じ様に手を滑らせて、その手の親指で唇を伝い・・・


「 そうだね、正解。

  ・・・敦賀さん。
  役になんて、入ってない。 」


ふっと表情を緩めたのに、彼女は視線を外して横を向いたから、頬に触れていた手でもう一度 顔を向けた。



「 好きになっても、いいのだったら・・・
  
  ・・・夕日の中に思い出していた人を
  
  君は・・・忘れられるの? ・・・・」



ぎゅっと目を瞑った彼女の瞼が震えていて、今にも泣き出しそうな表情をしていたから・・・



「 2回キスしなければ、チャラだって言ったよね?
  
  ・・・だったら ・・・・いい? 」 



自分でも何を言っているのか分からないけれど、彼女には・・・


“ 嫌だ ” 


・・・って、言って欲しいと思っていた。




「 それとも、役をつけて・・・ 何度でも。

   ・・・それでも、構わないけど・・・ 」




Myth.BLUE BELL - Act.4 Back Stage.2






________ ガヤガヤ、ザワザワ

・・・あははは~、んでさ~・・・へぇ~そうなんですか~・・・



なんていう廊下の方で大人数の微かな声が急に聞こえてきていた。
その声は、聞き覚えのある良く通った発声練習されている声を筆頭に、敬語も混じっている一言ずつハッキリしている声。


_____ あっ。敦賀君も呼ぶ~?


・・・なんて声が聞こえてきて、ドキッとした。

ノックされると思っていたドアの前で、酔っ払いが結構な人数居ると思われる。

自分が下で会ったのは、貴島くんが数人のスタッフと居た事と、村雨が他の俳優さん達と出かけた事。
バッタリ同じ場所に行ったのか?と思う様な、都内と違う小さな町。

きっと一緒に飲んでて早々閉まった店に、貴島くんの広い部屋で皆で飲む?という事に成ったのか?と考えていた。



し―――・・・


彼女の唇に人差し指を当てて、ドアがノックされるか微動だにしないで待っていたけれど、ドアの向こうのガヤガヤは一向に治まらない。

早く、部屋に入ってくれ。と思う中、貴島くんと一緒だったスタッフであろう、いやいやここで。と言っている。

明日の撮影は、鈴音と剣が午前中で、他のキャストは午後からだった。

なので、呼ばない方がいいんじゃない?とスケジュールを把握しているスタッフも居て、でも酔っ払い。
なんだか、ずーっと廊下で話し始めてしまった。

スタッフが帰るまで、きっと廊下でこのままガヤガヤしているに違いないだろう・・・



・・・どうしよう。



午後から撮影の貴島くん&村雨たち俳優は、きっとのんびり隣の部屋でするのだろうと思える。

ちらっと二人で時計を見ると、もう確かに寝たいな。と思う時間。
自分達の撮影開始時間を考えると、彼らが全く居なくなるまで待っていたら、寝不足の顔に成ってしまいそう。

大勢が出たり入ったりしたりとか、大御所方が うるさいよ。と出て来たりとか、バッタリなんてしたら、社さんも居ないこの状況に、もう寝ているであろう社さんを呼ぶわけにも行かず、呼んだら呼んだで勘違いされるだろうし、なにせ・・・

何してたんだ?と聞かれたら・・・

“ カインヒールの様か確かめていました ” ・・・は、いいとして


何も知らない社さんにうっかり・・・


“ お前、外人みたいだな ”  

・・・って、

最上さんも引っ掛かっているかもしれない事を、ね~。なんて・・・
久遠を思い返していたと俺にははっきり分かる、クオン君に成って来た最上さんに同意を求めそうと思う。

・・・それは社さんも、テレビ局で会ったクオン君を思い出すだろう。


社さんは寝ている事も考慮して呼ばないほうがいいだろうと判断しつつ・・・

今の状況で、彼女がなんて言うか分からないけれど・・・・




「 ねぇ、どうする?
  ・・・このまま、泊まっていく? 」




耳元にそっと小声で囁くと、ひとまず貴島君たちには寝たふりをしようと、ベッドサイドに手を伸ばし部屋のライトを落とした。

タブレットの画面だけが光っていて、照明の落とされたロケバスの中の様だと思っていた。

見えるのは、最上さんと画面だけ・・・



怜との夕日のバルコニーシーン。

彼女が現場に来たのは、撮影もモニターチェックもOKが出た直後。

あのシーンを見なかった彼女に、見せてもいいのだろうか・・・



自分で見た限りでは、夕日の中に彼女が思い出した自分だと

きっとあの時の自分は、同じ色と同じ表情だったかもしれないって

自分でも、思えた、 から・・・__________________





前にも一緒のベッドで寝た事のある俺達は・・・

シャワーを浴びた後の俺達は・・・

兄と妹の役を付けていない俺達は・・・

夕日を思い出している俺達は・・・

キスをした事があるかと聞いた事も思い出している俺達は・・・・・



俺にも・・・


2度目だと分かるキスを・・・


・・して欲しい・・・・ 






役をつけていない俺との1回か、役を付けた俺と何度でもか・・・



・・・どちらが、いい __________ . . .  






外のガヤガヤは一向に静まる事無く、タブレットが眩しいから布団に繭の様に一緒に包まると・・・



「 ふふっ。兄さんの癖・・・」


役をつけ様と、がんばろうとしてる彼女が、直ぐ横にいて・・・



「 あぁ・・ ここの現場では、
  ・・兄さんじゃないから・・・」



布団の中で、囁けば・・・・・





次の撮影は、明日の朝。


そのシーンの台本は、部屋を入ったガヤガヤしているドアの傍に、そういえば 置きっぱなし. . .



   それまで・・・・・





At hotel room for Act.10 *Back Stage - BEFORE - by mimi ™ From far away beyond beautiful sea.
月夜の様な、部屋で・・・




でも、まぁ・・・


鈴音の屋敷で剣が帰れない状況と

最上さんが俺の部屋から帰れない状況と

次の撮影に似ているシチュエーションだから

・・・ん~


いいんじゃない? 









   それまで・・・・・



   ・・・どうしようか____________







.



Back Stageの中のImage Photosは、関連Act または、関連Back Stage ( in the practice含む )に繋がっています。
読んでないよ~。って方、覚えてないわ~・・・っとな お方は、どぉぞ~☆

(この続きにも、リンクしてあります)




下記は、そうだっけ?って思う方、どうぞ(^-^)♪

........ なんか、絵で見覚えがあるかと思います。そのActです☆



Myth. BLUE BELL - Act.4 by mimi ™ From far awy beyond beautiful sea.'Myth. BLUE BELL' 『 予感 』

Act.4 『 予感 』 



Myth. BLUE BELL - Act.4 Back Stage. 2  by mimi ™ From far awy beyond beautiful sea.'Myth. BLUE BELL'

Act.4 『 予感 』 - Back Stage.2



Myth. BLUE BELL - Act 9 by mimi ™ From far awy beyond beautiful sea.'Myth. BLUE BELL'


Myth. BLUE BELL - Act.9 『 瞬感 』 








*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・*・☆・* 

Story by mimi 美しい海の彼・方より mimi's world™ From far away beyond beutiful sea
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