mimi's world * HOPE and DESIRE

_______ BE-lie-VE * be-LIE ve * believe...the SHAMs for heart healing * mimi's world-7 _______

I wish I could be. . . there - Arrived - 

.









My wish is just one thing

I wish I could be with you always from now and then

Even we've got married

Because my heartfelt of love is sure to feel forever.......

久遠





I wish Icould be with you





I wish I could be with you. And you as well

― 君の傍に居たくて。 そして、もちろん君とも ―









________ ゴォ ――― ・・・



空港を降り立った自分・・・



LAXに着くとそこはもちろん、朝。


( かな~り、寝ぼけております。 )

昨日の夜まで、仕事は目一杯詰め込まれていた為、というか、成田に行くまでもちょ~ぎりっぎり間際まで、仕事だった。空港には京子ちゃんも送りに来てくれていて、誰かのモノだと分かっていても、フェミニストの俺は、女の子を前にすると気を抜く事も出来ないまま、出国ゲートをくぐって行った。

まぁ、飛行機の中で寝ればいいや・・・

そう思っていたものの、ラブリーなCAさん達が揃っていた。それに・・・

『 失礼いたします。 』

なんだろ?と思っているとすっと古風的な感じに、渡された電話番号。
おぉ~と驚いていると、次から次から、CAさんがこそっと呼びに来たりして

『 貴島さんのファンなんです~ 』

・・・だったり、

『 あの・・・LAでは、一泊こちらのホテルに泊まっております。 』

・・・だったり、

『 ファーストクラスが一席空いておりますが、そちらで専属CAとして・・・』

・・・だったりで、ファーストに乗って来た。


フルラットもいいとこ。
眠い時は、お布団の準備を。とか、パジャマはこちらです。とか、殆んど個室状態だったけれど、初めてのファーストでウキウキし過ぎて、逆に寝れないで居た俺だった。


手荷物の中には、京子ちゃんから預かってきた、敦賀君・・・いや、ヒズリ君への、託った小箱が入っている。
呼びなれない・・・

“ ヒズリ君 ”

への・・・



・・・一体俺は、彼をどう呼べばいいのだろう? 


そんな事を考えていたら、着いてしまったLAX

Immigration も Custom も、ファーストだったおかげで、混雑する前に通れたし、エコノミーの人たちが来る前には、スーツケースも・・・ドン。と一番乗りでやってきた。

テクテクそのまま道なり通路を歩いて行くと、International Terminalの出口。
その先に、ベンチがずらーっと並んでいるのも見えるし、待ち合わせしている人だかりもたくさん居るし、もちろんInternational Terminalなので、無国籍に人が居る。


「 あぁ、貴島君。久しぶり。 」


たくさんの人だかりの中、大きく手を振ってくれていた、背の高い敦賀君・・・

( なんだよな?あれ・・・)


日本語ペラペラ・・・とうか、普通に喋れる変な外人。
日本語堪能な、金髪の翠の瞳の人物が・・・・

黒いスーツをばりっと来た・・・

( 誰・・・? SP? )

黒いスーツをばりっと着たSPらしき人をつれているし・・・

( いや? その横は誰?・・・)

かなりラフな格好のわりに、体格のいい、背の高さも敦賀君とほぼ変わらず・・・

でもど真ん中の、日本語ふっつ~に喋る外人が一番キラキラ輝かせているそのオーラの雰囲気には、見覚えがあった。


「 敦賀君・・だよね。 」

「 うん、そうだよ。久しぶり。 」


元気だった?と聞かれながら、スーツをバリッと着たSPらしき、元軍人らしき・・・その人物が、俺のスーツケースにすっと手を差し伸べて運んでくれていた。


「 SP付けてんの? 」


こそっと敦賀君の耳元で言いつつ、スーツのガタイのいい方を目線で指す。
スーツの方に指を指して、とりゃっと投げ飛ばされたらな。と思って視線で見ていたら、あはは、そっち?とラフな格好のでっかい方を指差した。


「 こちらがSP。 そんなスーツ着ていたら、動きにくいよ。
  こっち、スーツの方は、ドライバーだよ。 」


あはは。だよね~。映画だと黒スーツのボディガードな感じだけど、プレジデントじゃあるまいし、普通ボディガードはもっと見た目が分からない様に、普通の格好しているとの説明を受けながら、荷物を持ってくれるドライバーと。 この・・・友達ですか?といった雰囲気のボディガードに挟まれて、そこに居た日本人観光客の誰も俺達に寄れない雰囲気のまま空港を出た。
  
車の中で・・・


「 あぁ、俺。普段一人で暮らしているし、SPもドライバーも付けてないよ。
  今日は、空港に行くなら・・・って、クーが寄こして来たからさ・・・ 」


でもおかげで、空港で人に囲まれなかったから良かったよ。と微笑みながら話しているも、その微笑みが敦賀蓮だった頃と違いまろやかに成ったと思うのは、きっと・・・

毎日メールを送られて、毎日電話でしゃべって、フェイスタイムにスカイプに顔を見て話している京子ちゃんも、変わって来たと感じていた自分のこの半年。

この2人は結婚すると決めてから、何かが吹っ切れたのか、何か心にゆとりがでたのか、2人ともが心静かに微笑みが優しくなったと感じながら、敦賀くんと喋っていていつの間にか、高速は渋滞に巻き込まれる場所に入っていた。




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「 浮気? ・・・なにそれ? 」


貴島君に言われる意味がよく分からなかった。

え~!敦賀君ほどの人が!? モテない訳がない。と言われても、浮気をする様な気が起きた事がないのは確かな事。


「 だって、俺さ・・・敦賀君が日本を発ってから、抱かれたい男No.1に成ったけど
 寄ってくる子がすごく増えたのは確かだし・・・それに・・・
 その立場にず~っとず~っっと居た敦賀君って、どうだったのかな?って思ったんだけど? 」


「 あぁ、そうだな・・・
 居たかもしれなかったけど、どっちかって言うと
 気付かなかった。の方が正しいかも。 」


俺にとって、キョーコしか見えていなかったし、キョーコが子供の頃の キョーコちゃんだったって知った時から・・・

もう彼女がLMEに入って間もない頃から、彼女の事しか自分は気にしていなかったのが事実かも。

でもまぁ、そんな事を言っても、貴島君にはそんな・・・

“ 幼馴染み & 偶然の運命の出会い ”

そう感じる事ができるのは、この地球上で数少ない人なのかもしれないと思うから、言っても分からないかと考えていた。



その間も、Downtownの中を抜けるFreewayは、時間に関係なくほぼいつも混んでいる。
その渋滞を抜けそうになった頃405とI-10の手前、どうする?寄ってみたい?と声を掛けた。

どこに?との返事に、たぶん日本から来た人はいつも行ってみたいと言う場所。

Hollywoodの看板が見える下。

もちろん、Hollywood BLVD

Chinese Theater のスターの手形に、道に刻まれた有名人・著名人の名前。
このアメリカエンターテイメントの第一人者として、人気と名前、それに顔を知られて・・・
世界に誇る歴史を刻んできた、もしくは刻み続けている人の功績を讃える場所。


「 どうする? 行きたい? 」


・・って、言っても普段生活していると、買い物だろうがそんな観光客の多い場所だろうが、用が無いのと混んでいるのと、代わり映えもしないので、行く時とは・・・

レッドカーペットに呼ばれた時Only

Academy のOscarに、 Emmyの時。そんな大きな世界が必ず注目する有名どころは、実はまだEmmyですら出た事はない。映画のOscarは夢のまた夢で、ドラマのEmmyですらこちらでは大変な事。 
行った事があるのは、クーが招待を受けた時に、ジュリが仕事でパリに出かけてしまったから、付き添いもう1名と決まっているその中に、息子ですとの紹介がてら連れて行ってもらった事があっただけ。

俺が自力で呼ばれたレッドカーペットとは・・・


「 この前ね。やっと初めてだった 
  映画試写会のレッドカーペットぐらい。」


しかもまだ・・・ “ 敦賀蓮 as 久遠ヒズリ ” この名前。

日本を発ってから敦賀蓮としての名前はまぁまぁ、そこそこ知られていて、それでも現地に住む日本人の人達にはまだまだ。長年住んでいる人達には、日本の番組に対して興味が薄くなる。
ドラマも映画も、日本の物は続きが見れるかどうか分からないから、見ない。って人が多くて、それでもまぁ、敦賀蓮は売れていた方だったから、10年経たず5年以上前に日本を出た人なんかには、知られていない名前だった。

それにも増して、敦賀蓮の方が、久遠ヒズリとしてのアメリカの新人よりは、まだ知られていた。

なので、敦賀蓮としてのオファーが日系の監督から来ただけで、後はほぼ毎日・・・

オーディションの日々。

クー・ヒズリの息子というだけで、オファーが来る時代は終わったのと、親の七光りの様な者は直ぐに忘れ去られるのと、実力が無ければ世界を代表するアメリカンエンターテイメントの世界に入る事は許されない、夢を追いかけてくる外国人だってこの国に集まる、人口の多さといったら・・・半端無く厳しい世界だった。

その中で、クーが築き上げた功績は、自分でも本当に尊敬する憧れのスター。

自分は親の七光りのように、クーの名前を利用するつもりは全く無い。けれど・・・

クーから才能を、ジュリから容姿を、貰って生まれて来た事だけが、今の自分にとって自信に成っているだけ。


「 そうなんだよ。まだ、敦賀蓮としての映画で・・・
  結局、行った時は敦賀蓮の容姿に戻して出たんだけどね。 」


何も隠す必要も無いし、何も飾る必要もない、自分の人生。

今は、これでも・・・

がんばってるからね。

自分の力で人を一人ほど、まずはキョーコ一人に何不自由なく過ごしてもらえる様に、彼女を養えるだけの活躍が出来る様に成らないと、結婚はできないかな?と思って、日本にキョーコを残してきた。


「 そうそう、レッドカーペットって聞こえはいいけど、
  アメリカじゃ、まぁまぁあるかな?
  俳優が有名シアターで舞台挨拶に出る時とか、いつもだし。 」


月1、2回あるかな?チャイニーズシアターならカーペット引かれるよ。と言っている間に、Which one is better for you?とドライバーに聞かれたので、I guess La Brea is not much busier than Hollywood right?と、車が通り易い大通りで普通の道である方から入る様に伝えた。

ショッピングモールの地下駐車場に停めると、エスカレーターのところに必ず置いてある、パンフレットを取った。


「 はい。これ。 」


貴島君が貴重品を持っていそうなので、ちょっと今のうちにボディガードに渡しておいて。と言った。
車に置いても、自分で持っていてもスリに強盗、もちろん盗難。
このあたりの治安が悪いのと観光客が多いので、悪いヤツラはたくさんいる事もほのめかしておかないと・・・
うっかりどこか見ている油断もすきも与えない様にしておかないと・・・これから先の観光どころではなくなると自然に注意を促しておこうと思った。


「 そうそう、そういえば浮気ね・・・」


気に成るといったら、彼女が日本で売れた事だろうな。と、自分よりも彼女にまとわり付く方が心配だった。


「 悪いけど、信用して無いと、遠距離恋愛どころか
  遠距離婚約なんて、出来ないから。 」


「 信用か・・・
  ふ~ん。気が変わるわけないって自信ね。 」


「 そう。なんで婚約してアメリカに戻ってきたか? 」


この意味が、自分にとって、もう一度始めからやり直す気合の為だった。

この国では、契約社会。

必ず、契約が終わったら、どんな有名な俳優でもモデルでも、ダンサーでも、アートディレクターに至るまで、次の仕事はまた始めから。
オーディションを受けに行く事から始まる場合も殆んど。
誰もかれも、どんなスターであっても、オーディションに向かうものだった。 この国で、地位を築くという事は・・・

日本での成功なんて比ではないと、自分でも、子供の頃から知っているから。

ただ、日本での自力での一からは、自分自身に自信が付いた。
クーがくれた才能も、ジュリがくれた容姿も、全て、認められる範囲だと自分の心にだけ自信が持てた事が、自分にとって日本に行った事は人生選択の間違いではなかったと、思えるただ一つの事だった。


「 キョーコから、聞いてる?
  俺達、幼馴染み同士だって? 」


「 えっ?そうなの? 」


「 あぁ、知らなかった? だからね・・・
 彼女との再会は、運命だったって強く感じられる。 」


「 そこが、信用のポイント? 」


「 そうでもないけど・・・ そうだな・・・
 心が変わらない。っていう、自信かな?
 お互い心が変わる事は無いと、自信があるから離れてても大丈夫って・・・
 今する事は、2人の今後の為に。を考えてなんだけど
 自分の事を精一杯する事が、2人が家族になったらに、繋がってるから。 」
  

芸能人であることを考えたら、アメリカ映画の世界では、10000人居たとしたら、9999人はどん底に落ちている事だと知っている世界。

ドラッグやアルコールの力を借りて、人として落ちたヤツラの溜まり場で、生きる為には・・・

勝ち残る。

それ以外何も他に・・・
人として生きる事ができなくなる程、昔の栄誉にすがり付き自分が落ちた事を受け入れられずに、現実逃避の為にドラッグ中毒やアルコールい依存症の溜まるヤツの所・・・

アメリカのエンターテイナーの現実の世界には、自分の大切な人を迎え入れる事は出来ないと思っているから・・・


「 そうそう、誰のスター 星型が見たい?
  俺が覚えているのは、1箇所しかないけど・・・」


Beetles と Elvis この2人は、La Brea側のシルバーガゼボの下にある事だけ、覚えている。

この街道で一番栄誉とされた場所に名を刻まれたこの歌手達でさえも

暗殺に自殺に・・・

底を見てこの世から去っている事も、考えるとこの世界の厳しさが本当に、居ていいのだろうかと疑問に思ってしまうけれど、自分が憧れて入った世界。どう転ぶかは、自分の力だけだと・・・

クーを子供の頃から見ていれば、自然と習って来た事だった。



「 あぁ、ごめん。ちょっと電話かけていい? 」


時間を見るとお昼ちょっと過ぎ。

________ トゥルルル・・・トゥルルル・・・


「 もしもし、キョーコ。起きた?おはよう。 」


今日はロケで朝早いって、昨日寝る前に言っていたから・・・

こうして毎日、お互い起こしあうのも、日課に成っていた。


「 キョーコちゃん? 」


「 うん、起きたみたい。
 今日は早いって言われてたからね。 」



そうだな、日本に居るキョーコの方が、今は俺より忙しいからね。とも、貴島になら見得も貼る必要は無いだろう。
時間に余裕がある事は、日本に居た頃の詰め込みスケジュールと違い、自分自身を考えたり練習したり体作りを思うまで出来る事も幸せで、それも今後の自分の為だと思うと彼女を早く迎えたいって考える余裕も出来る様になった。


「 あぁ、もう少し先まで行くとチャイニーズシアターね。
 で、その先ホテルがあるから、その先に行くとさ・・・ 」


ごった返している人の中で、誰にも見向きもされないこの生活は、いつかこの国でも他の外国人観光客でも、日本に居た頃の様に握手を求めて追いかけられる様にと思う、そうやって自分にやる気をくれる気がする。


「 ほら、左側・・・」


「 おぉ~っ!あれじゃん!? 」


「 そうそう、皆、喜ぶよね。あれ。 」


ホテルの影から出てきたのは、山肌。
今は冬なので枯れ木に成っている山も、誰が飾るのか、あの部分だけは、クリスマスツリーが毎年飾られている。

今年は12月頭に天気がよくなかった事もあったし、場所により土砂崩れになるほどの嵐だった。

それでもやっぱりあの部分だけは、必ずライトアップも飾りつけもされていて・・・
この場所に来る人たちに、ここを目指せと、追いかけてきた夢の場の名を掲げている。


“ HOLLYWOOD “


聖なる森・・・


元々、不動産屋の看板だったそれが、自分には生まれた時から、夢の場所の名前に成っていた。


「 まぁ、貴島君は前から思っていたけど、
  どっちかって言ったら、夢より現実? 
  リアリストだよね。・・・女の子にも? 」


「 まぁ、観光的な観光よりも、夜の観光がいいかな? 」


「 あ~。やっぱ、そうだと思った。 
  仕事に対しても、そうだよな。 」


で、どこに泊まってるの?とホテルを聞けば、撮影隊が来るまでは決まってないと言っている。


「 じゃぁ、家に来る?構わないよ。 」


「 やった~! でもホテルでもいいけど・・・」


「 あぁ、ホテルならピンからキリまで揃ってるけど、
 どうせ泊まるなら、リゾート感溢れるゴルフ場付きか、ビーチ沿いか・・・ 
 マリブはちょっと遠いから・・・
 Redondo Beachとかだったら、Pireがあって、クルーザー置いてあるよ。 」


あっでも、クーのだから。とも付け足しておくのは、ここでの俺の暮らしは以外に地味だった。


「 じゃぁ、今夜は家に泊まって・・・
 そうだな、仕事見に来る? 今はSony Studio Parkだったら
 Warnerは、契約が無いし撮影も無いから入れないけど・・・」



そっか、夜ね・・・・


そう思うのは、Disney Landの Anaheim や、 6 Flagsのある Valenciaだったり、 Nuts Berry Farm のHuntington Beachは近いけれど、お子様もいいとこ小さなお子様向け。
そんな遊園地に 夢と希望を男2人で求めに行ってもつまんないだろうと、遠い事も考えて行きたいといわれたら、めんどーだな。と思っていた。


「 夜さ、Hollywood Park 行く? 」


「 なにそれ?公園? 」


絶対誰もがそう聞く、その名。でもそこは大人のLight & Magicの世界


「 あぁ、カジノだよ。 」


バーやクラブに女の子も来るしセキュリティがもちろんいいから、その辺のクラブとかより安心なので、
女の子との出会いがあったほうが、英語もがんばるかな?とも考えた。


でも、今夜はちょっと遅くなるけど・・・


習い事のある日だった。

なので、着いていきなりだけど、面倒なのでRodeo Driveも近いことで、買い物を済ませて自分の家に連れて行くことになった。


「 習い事の後で、約束している人と夕食だから、夕食は3人でいい? 」


「 へぇ~・・・だれ? 」


「 あぁ、俺の彼女。 」


・・・・。


( ん?あれ? )

無言の貴島くんは・・・ なんか勘違いしてる?と、くすっと笑って買い物に向かった。






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「 そういやさ、どこに住んでいるの?敦賀君? 」


Gucciの中で色々見ている時だった。

ん~、彼女に何かあげるとしたら、Pradaいや、Balenciaga…まだ歳がな、どうしよう・・・シックな物より、Vivienne Westwood ….いや、Anna Sui いや・・・ Marc Jacobsぐらいにした方が、もう少し経っても使えるか・・・・
Dior やMax Maraだと、彼女の親友の雰囲気だしな・・・

なんて、考えていたので、結局自分の物を見ていた。


「 ん?ごめん、良く聞こえなかった。 」


・・・と言いつつ、貴島の腕を引っ張って、店内の端の方に行った。


「 あのさ、Rodeo Driveのお店は、日本人店員さんが居るし
  俺の事、敦賀蓮だって分かっているし・・・
  貴島君の事に気付いている日本人客も居るから・・・ほら・・・」


ちらっと目線を店内に向けると、本当に日本人が多い場所だと思う。
そんな場所で、うっかり、どこだよ。と自分の住んでいる場所を明かしたくは無かった。

以外に皆どのスターも変装なんかしない、ここLA
気付いていても、声を掛けるのはとても稀。気さくなアメリカ人だけれど、その辺は勝手に写真を取ったりしたらPaparazzi に思われて、訴えられたくないので皆静かだった。

そんな生活を普通にしていると、日本と違ってとても楽な生活になった俺だった。


「 そうだ。ごめん、一人で買い物できるよね。ここならさ・・・
 英語に困ったら、日本人の店員、殆んどの店にいるから。 」


ふと思い立って、にっこり貴島に微笑んだ。


「 先生に見て貰いたい物があるから、Williams Sonoma 行って来る。 」


「 何?先生って・・・」


そんな事を言われても、自分の習い事の先生である。


「 習い事の先生だけどさ・・・
 今、あちらが都合が良かったら、相談したいから。 」


電話を出して掛け始めながら、1時間半ぐらいでいい?と小声で伝え、店内を出た。


「 あぁ、先生? 今、大丈夫? 」


電話をフェイスタイムに変えて、Williams Sonomaのお店に入って行った。



“ 1時間半・・ぐらい・・・” 

・・か・・・・


自分が分刻みスケジュールをこなしていた時は、“ ぐらい ”なんて、社さんに言われなかった。
蓮、88分で終わらせて来い。だったり・・・

そんな自分が“ ぐらい ”と、時間に余裕のある事を言える様にも成ったのは、結婚を期に戻ろうと決めた時から、心にも余裕が持てる様に成ったからだと思っていた。





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________ キンコーン・・・



エレベーターのドアが開いて、自分の住んでいるCondoに向かった。

クーとジュリが住んでいる自宅は、Beverly Hillsの中でも、山の上。
自分が住んでいるのは同じくBeverly Hillsだけれど、ゲートの中のゲートコミュニティで、さらに自宅のゲートがあるほど、厳重なセキュリティの掛かった家ではなく、Condoのビルの入り口にセキュリティとベルが居る、まぁまぁセキュリティは効いている安心して暮らせる場所。

もちろんアメリカでは、さっさと独り立ちしなさい。と追い出されるぐらい、独り暮らしを自宅近所でしている人がたくさん居る事も、この国の特徴と行ったら特徴かもしれない。

夫婦の生活を、子供にすら邪魔されたくないと望むほど、Loveに関してOpenな人種だったりする。




「 どうぞ。狭いけど・・・」


とは言っても、日本よりは広いだろう。

Beverly Hillsのクーとジュリの家からみたらであって、自分の今住んでいる所は、日本で住んでいたマンションよりも広さだけは広かった。
でも東京のマンションと違うのは、最上階ではないしワンフロア全部でもないし、自分の部屋にジムも無い。一部屋一部屋は広いのとオープンに開けているスペースだらけなのは、日本と違うかもな~・・・と思ったけど、セキュリティを考えて結局ここにしたのだった。




「 ゲストルームは、こっちね。 」


________ ガチャ


「 で、バスルームももちろん、
 この部屋の奥にあるから。どうぞご自由に。 」


「 おぉ~!この部屋だけでも、
 俺のマンションの広さぐらいじゃん? 」


「 日本からみたら、そうかもね。
 ゲストの居間があるほど、広くないけど。 」


ごめんね、ベッドルームだけの場所で。と言うと、悪いな~・・・と言うのは・・・


「 だって、京子ちゃんが来たら、
  この部屋使うんだろ? 」


俺が使ってもいいのか?と聞かれても、そんな事はありませんので・・・


「 あぁ、キョーコ? 
 彼女は、ゲストじゃないからね。
 夫婦になるから、もちろん俺の・・・
 いや、二人の部屋だよ。
 だから、気にしないで。 」


だよな。という貴島が急にごそごそ荷物を開けはじめていた。どうした?と思いドア口で立っていた。


「 そうそう。その京子ちゃんから、
 言付かっていた物あったっけ。 」



はい。


貴島に差し出されたのは、いかにもキョーコらしい、男の心をきちんと捕らえている貴島が持っていても違和感のない大人の男向けのシックな包み。それでいて可愛さもほんのり乗せたラッピングだった。


「 あぁ、ありがとう。 」


受け取ると、ものすごく軽い。

その軽さと片手に乗るサイズに、ふふっ・・・と 微笑んでしまった。


「 なんだろ、それ。
 ずいぶん軽いな~とは、思ったけどね。 」


「 たぶん、あれだと思うんだけど・・・
  まぁ、後で見せてあげるよ。 」


どうぞ、シャワーでも。タオル類は、バスルームのリネンクローゼットね。ウォークインは何も入ってないから勝手に使って。と、まぁ時間が掛かる様に薦めて、自分はこれからお稽古事の為の準備に掛かろうと、部屋を後にした。





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「 じゃぁ、気兼ねなく~!」 


ウキウキしながら、高層も高層。敦賀君のゲストルームの窓からの景色は、LAのダウンタウンの方に向いていた。

曇っていない、今日の天気はめちゃめちゃ良かったはずだけど、ビルのすぐ上の方は、雲がかかっている様な靄の様な、霧の様に霞んでいる。

そのまま、その景色を見ていた。

さっき買い物の帰りには えぇ冬なのに・・・?と言いながらも笑って寄ってくれた Venice Beach に、Santa Monica
なんだかやっぱり行かないと・・・と思うのと、撮影スタッフが着いたらどこに行くべきなのか?と考えてるけど・・とも伝えておいたら、じゃぁ、有名な観光スポットかな・・・となんだかんだ言って、いろいろドライバーに伝えて案内してくれていた。

その・・・ Venice Beachの方をみると、空にそんな靄は掛かっていなくて・・・

でも星は、このLAで見る事が出来ないのか?と思った時に気が付いた。



スモッグ?じゃ・・・


年がら年中+一日中 あれだけ渋滞していれば、Down Townの町の上だけに霧が掛かっているのは当たり前なのかもしれない。

ここLAに来て、夕日が目の前に差し込んでも、全く眩しくなかった事も思い返していた。

東京なんか比べ物にならないほど、空気が汚れている事に気付いたのも・・・



ハックション


くしゃみついでに鼻をかんだ、買い物帰り。
えらい驚くほど、真っ黒の鼻水が出て、鼻血?と一人頭を捻りながら、敦賀君がいるWilliams Sonomaを探していた時を思い出していた。


「 おぉ~・・・なんか、さっさとシャワー浴びよ。 」


突然汚染されている気に成ったので、シャワーを借りる事にした。

この場所に来た時、なんで、最上階から2つ下?敦賀君だったら、最上階じゃ?と思っていたエレベーターの中。
敦賀君が言うには・・・


『 最上階は、共有スペースの室内プールとフィットネス・ジム 
  もし行くなら、Pass Card Keyが必要だから、部屋に着いたら・・・』


そう言われていて、プールで泳いでから~!なんて思っていたシャワーだけど、なんだか綺麗に清めたく成っていた。

( 日本から出てきたまま、シャワーも浴びてないし・・・ )

そういえば何時間経っているだろうと、時計を見ながら日本時間は・・と考えて、言われたとおりのバスルームというか、そのオープンスペース全体がバスルームなのだろう、そこのリネンクローゼットの上下を開けて驚いていた。

( コレは・・・ 本当に、“ どうぞ、ご自由に ” ・・・だな。 )

敦賀君が残した言葉を頭の中で反芻してしまった。




・・・くんくん


「 いい香り。センスいいな。 」


自分の腕の香りを嗅いでいたのは、敦賀君のゲストルームにあったアメニティの数々。

シャンプーからボディソープから、石鹸から、ボディローションからトナーから・・・
綿棒やらなんやら・・・何から何まで、さっすが抱かれたい男No.1殿堂入りして日本を発った男。

好みに合わせて何種類か置いてあったので、その中の種類も迷うほど、どれもセンスがよかった。


( 後でもう一回、今度はお風呂に浸かろ~! )


バスソルトもバスバブルも試したいぞ。と綺麗にどじ~ゃっとキャビネットの中に並べられた、全部同じガラス瓶に詰め替えて色順に並べられていたその中身を、いろいろ見つつ、いろいろ嗅ぎつつ、ジャグジー付きのバスタブの傍で考えていた。



From mimi's world




ゲストルームを出ると敦賀君の声が聞こえていた。

電話かな?と思いながら、静かに声のする方に行ってみると、オープンなスペースに敦賀君は居た。


「 じゃぁ、これは? 」


_____ それはね・・・


( ん? )

なんだか聞き覚えのある声が、敦賀君の声に混じって部屋中に響いて聞こえてきていた。


( 京子ちゃん? )

えっ?居るの?と思ったものの、そのオープンスペースに見えるのは、敦賀君だけだった。


「 あぁ、貴島君来た。
 ちょっと待って、先生。 」


そう言って敦賀君が立っていたキッチンアイランドに立ててあった、iPadをこちらに向けた。


_____ 貴島さ~ん。


京子ちゃんが画面の向こうで手を振って声も、壁からのスピーカーにここに居る様な感じにされていた。
あぁ、京子ちゃ~ん。なんて・・・こちらも思わず振り返してしまう。


「 敦賀くん、習い事って・・・先生って・・・」


「 ふふっ。週に何日か、時間が合う時は、
 一緒に、同じメニューを教えてもらってる。 」



( なんだ~。京子ちゃん。ちゃんと食事しているか気にしていたけど、大丈夫じゃん。 )


画面と敦賀君を同時に見ていると、スカイプの向こう側で京子ちゃんもこちらの敦賀君も、全く同じ調理道具に材料に調味料が、全く同じ様に並んでいた。


「 どの鍋? 」

画面を見せながら同じ物を取り上げて・・・


「 なに切りだって? 」


こうしてこうよ。とトントンと向こう側の京子ちゃんがお手本を見せている。 


「 塩は・・・どれ? 何色? 」

_____ Alder Smokeの黒と透明の混ざったので・・・

「 ・・で、スプーン1杯のスプーンは、どれ? 」

_____ そっちは2人分だから、右から2番目の2ccね。で・・・


ハイ、入れま~す。混ぜま~す。で、直ぐ蓋。と言われていると、同じ動作で敦賀君も、ばしっと蓋を閉める。


_____ その間、次。

「 はいはい。 」

_____ ハイ。は、1回で。


敦賀君が怒られているけれど、こんなに敦賀君を扱えるのは京子ちゃんだけなんだろうな。と思いながら見ていた。

ギャルソンがする様な黒い腰から下だけのエプロンに、シャツの袖を捲くり、バータオルを肩に掛けて、唯一京子ちゃんの画面と違う物がこちら側にある。


( うぉっ! ボージョレーじゃん!? )

ワインに関しては京子ちゃんは飲めないので、敦賀君サイドは、自分の好みのワインなんだろなと、傍に置いてあるステムレスのグラスを時に取り飲みながら、ゆったり料理教室を満喫している様だった。


「 あぁ、貴島君も飲む?それとも何がいい?ビール? 」


とりあえず、ミネラルウォーターかスパークリングがいいか。と言いながら、まずは水を飲むよう日本と違って脱水症状を起こさない様にと、グラスにさっと注がれさっとバーテンダーの如し出されていた。


「 もう直ぐ終わるから、3人でご飯食べよう。 」


________ カチ・・・


ボージョレーの入ったグラスを渡されつつ、乾杯もされつつ・・・

ぐいっと飲みながら向こう側の京子ちゃんにも、きちんと、


「 乾杯、キョーコ。 」

・・・と、微笑む敦賀君。


_____ まだ。もう少し後でね。

・・・と、微笑む京子ちゃんもそこに居て ________ . . .



「 料理を作ってる間はさ、温度を気にせず飲める
  赤ワインか、スコッチがいいんだよね。 」


・・・なんて、ついでにおつまみとしてと、先に何か京子ちゃんが教えたのだろう。
もう出来ている直ぐに摘めるものが乗ったお皿を、どうぞ。と手で指して薦めてくれた。


「 彼女と3人で。 この意味分かった? 」


だよな・・・・。

京子ちゃん以外に居そうもない、お堅いこの男。やっぱりそうだった。



________ トク・トク・トク・トク・・・


「 今度は、デキャンタしたほうも、どうぞ。 」


香りが変わるよね~。なんてギャルソンの格好で、グラスも形と大きさを変えてくれていた。

本当のギャルソンみたい・・


「 そうそう、あのバレンタイン時のグラスに、
 キョーコが飲める歳に成る時、
 俺が、ワインゼリー作ってあげるよ。 」
  

_____ うふふっ。楽しみにしてるよ。
   その時、一緒に居れるかなぁ・・・


「 そうだね・・・
 キョーコが大人に成ってからかな? 
 ・・・結婚は・・・ 」




・・・そ~んな事、言ってないで


( も~~~、早く結婚しちゃいなよ! )

この2人のやり取りに、さっさと一緒にいたらどう?と、酔ってないのにラブ光線に目眩がして、目のやり場に困っていた。

目のやり場が、向かっていた・・・

ワインと共にすっと出された、京子ちゃんレシピで敦賀君作のおつまみをパクッと摘んだ。


( おぉ~! なんだ? 食べたことないっ! )

・・・料理の出来る、センスいい、 いい香りの、この抱かれたい男。

おつまみにまで香りで刺激されるようにと、食用アロマのミントとラベンダーの香りに、ハーブの利いたスパイス。
お風呂のいい香りといい、摘んだ指まで心癒される香りに包まれて、秋に出された限定のボージョレーの1杯目とデキャンタ後の口から鼻に抜けた香りにも・・・

(・・やばい・・・ 堪らない。 )

今日のメニューもどこのレストラン?と思えるほどのプロ級の料理が出来る様になったこの料理教室には・・・


( 俺も結婚する前に習いたい。 )

だって、奥さんがお疲れでも、いいよ。俺が作るよ。なんてワイン飲みながら言ってみた~い。と亭主関白の欠片もこっぱ微塵のアメリカンなご夫婦に、いい~俺も同意見!と思っていた。


「 貴島くん、どうぞ。 」


敦賀君がダイニングテーブルに並べて、エプロンを取ると捲くっていたシャツの袖を伸ばしながら、席に着いた。


( さすが、俳優。 なんだその男前・・・)

普通の事なんだろうけれど、今さらながらに、敦賀君と容姿の同じで同じじゃないアメリカ人俳優に、映画のシーンですか?と思ってしまった。

テーブルの真ん中に、画面の中の京子ちゃんも居て、彼女の前にも同じメニューが同じ盛り付けで同じお皿に乗り、テーブルの上にも同じ様に並べられていた。


「 いただきます。キョーコ。
  今日もありがとう。 」


「 うふっ。頂きます、久遠。
  今日も良く出来ました。 」


じゃぁ、アペタイザーはどれからにする?なんて、2人でコレにしようか~?なんて・・・
どれでもいいだろ。と思うも、ラブラブな2人の中にツッコミを入れる事は許されなさそうだった。


_____ ん?あれ? ちょっとしょっぱくない? どぉ、久遠は・・・


「 うん、そうかも。じゃぁ、1つ小さいスプーンかな、次は。 」


なんて・・・・

“ 一つまみ ” や “ 少々 ”なんて量りでは、一つまみの手の大きさも、パラパラ出方も違う事を考えてなのか、計量スプーンで量って全く同じ味にするなのだろうと思っていた。
京子ちゃんも食べている京子ちゃんレシピ。
しょっぱいと二人が言う同じ舌に合わなくとも、俺には、上手い!と初めてで驚いていた。

まぁ、この2人が結婚して家族になっても、同じ味が作れるのだったら、食事に関して文句も喧嘩も一生無いのだろうと思っていた。



「 そういえば何時?京子ちゃん仕事は? 」


モグモグ食べながら敦賀君に聞くと、時差があるから4時ごろの夕飯なんだよね。こちらは11時だけど・・・との、時々2人の時間が合う時にだけ行われる料理教室は、時に朝食であったり、ランチであったり様々で、それでも2,3日に必ず1度は、こうして一緒に食事をしていると二人とも微笑んでいた。


「 一昨日は、朝と夜の2回、一緒だったよね。 」

_____ ね~。



( も~ぉ~ぉ・・本当に早く、なんで結婚しないっ! )

2人ともがそれぞれ自分の人生があるのだとは、自分でも同じ職種として、気持ちはよ~ぉく分かる。
でもこんなに・・・

・・・オープンな・・・


( えっ!? )


「 そうそう、これから貴島君とカジノに行くけどいい? 」


・・・なんて、そこまで聞く必要は無いだろうと思っていたほど・・・

( こりゃまた、馬鹿正直な旦那サマで・・・ )



_____ うふふ。飲みに行くだけなら、きちんとドライバー付きでね。


「 うん、運転は大丈夫。バーとクラブだけかな? 」


思いっきり、女の子居ますよ。と言っている様なものだけど、それに関しても別に京子ちゃんは何も思って居なさそうだった。


信用ってそう云う事なんだろうな・・・


遠距離婚約をしている人の気持ちは、心ががっちり既に結ばれているものだと感じていた。

浮気の心配なんてお互いの頭の中に無いほど、好きとか愛してるとか、ただの恋愛感情よりも、2人で見詰めているのは目の前の事ではなく、2人が一緒に成ったらの未来の事で・・・

目の前で現時点で起こる事への感情は、その先を考える事で超越しているんだと思っていた。


「 そうそう、コレ買っておいたよ。 」


さっきRodeo Driveで会った時は敦賀君のSPが持っていた、たくさんの紙袋。
やっぱり全部敦賀君の買い物だったと、今さらながらに思っちゃった、それらをガサガサっと開け始めてお披露目していた。

Williams Sonomaの方から出てきたのは、調理道具。

敦賀君が立ち上がって自分のキッチンに向かうと、引き出しから取り出したのは、全く同じ物。


「 コレが言われてた、チーズピーラーで、こっちがスライサー。 
 で、これはエッグ・ディバイダーね。でね、ネットの布巾に・・・」


コレ、日本に無かった?と聞きながら、形が似ていてもちょっと違う手持ちのレモン絞りや、卵白と卵黄を分ける何だか分からない、コイルがグルグルしているスプーンの様なんだけどスプーンとしての役割は全く無い物とか、見た事のないおろし金のチーズ専用物や、ガーリックピーラー&チョッパーらしい・・・会話を聞かないと何だろな?と思うものばかりだった。


「 そうそう・・・」


そう言いながら敦賀君が、冷蔵庫を開け・・・


「 貴島君、カマンベールとブリーどっちが好き? 」


どっちのチーズも好きだけど・・・と答えると、じゃぁ適当に。と返ってきた。
見ていると、京子ちゃんも何をしたいのか分かっているのだろうと思えていた。

フォークで穴を数個開けて、キョーコ、ワインはマスカット系? リースリングが合うかと思うけど。と新しくワインを開けているそのワインオープナーも、被せて片手でスポッと抜ける日本で見た事のない形のもの。


_____ んじゃ、モグ・・数滴垂らして・・・ごっくん
   ・・・レンジに入れて40秒ね・・・


京子ちゃんもモグモグしながら、レクチャーしている。

その間に敦賀君が入れてくれるラムベースのフレッシュミントMojito

ミントオイルのアロマだったおつまみに、合ってるな~・・・と思っていたら、こないだのトルティーヤ、余ったのオーブンベイクしたよ。ほら・・・とチップスにしたのと、カニータスはね、ハッシュブラウンと一緒に・・・と、アレンジされた物を出していた。 

レンジが成ると、グリュイエールチーズだよね。と言いつつ、使い方は、まず先の平らな部分でチーズに線を入れてからスライスすると、どんな大きさでも好きな大きさにできるからね。と京子ちゃんに使い方のレクチャーをしつつそれに落として、トースターにポイッと入れた。

で、今度は・・とガーリックピーラーの使い方を伝授しつつ、トマトとたまねぎとシラントローに、今カクテルに使ったミントも一緒にチョップして、カクテルに使った残りのライムを見た事無いこのレモン搾りで絞ってて、トマトサルサまでトースターが鳴るまでに作っていた。


カマンベール丸ごとチーズフォンデュと一緒に出された、メキシカンなものに、野菜ディップ。


「 敦賀君? 」


「 ん? 何? 」


疑問があったのは、にんじんとセロリはいいけど、生のマッシュルームとブロッコリーに、ゴジラな形のなんですか?というもの。

コレ、何?と指をさしつつの疑問は、別に料理を知らない男のした事ではなかった。


「 あぁ、アメリカだとね。マッシュルームもブロッコリーも生で食べるのが普通。
  で、こっち・・・あぁ、これは・・・俺もあまり見ないカリフラワーで・・・
  ロマネスコって黄緑色のとんがった カリフラワーだよ。 これも生で・・・」


でも、そのカマンベールまるごとチーズフォンデュ。 
添えられたアンチョビとオリーブと、チーズが生ブロッコリーにめちゃめちゃ合っていた。


「 あぁ~・・・あれみたい。なんだっけ・・・ 」


「 ん? バーニャカウダ?
 そう、そのイメージだけど・・・
 オイルまみれよりこちらの方が好きかな? 」


そんな敦賀君のイメージ通り、バーニャカウダっぽくも、フォンデュの様にも、どちらとも味変できて・・・
アイスがクラッシュされたMojitoとともに、メキシカンなおつまみも、モリモリ進んでいた俺だった。


「 そうだ、お気に入りのカフェでさ・・・」


キャビネットから敦賀君が取ったのは、カラフルなテラコッタの花の形のカップ&ソーサー。
いかにも、京子ちゃん好みのカップだな、と思っていると、その横にはBodumのステンレスとガラスのエスプレッソカップ。こちらは敦賀君の好みだな~と思いながら、おつまみも夕食もさらに、モリモリもりもりパクパクぱくぱく進んでいた俺だった。


「 それらと一緒にさ・・・Williams Sonomaでも、
 これどう?と思って買っちゃったんだけど・・・」


敦賀君が取り出した、シンプルな盛り皿は、一人分だと大きくないか?と思っていた。
ら・・・


_____ わぁ~、綺麗な盛り皿。
   うん。家族が増えたらちょうどいいよね。Good job 久遠。


「 でしょ? で・・・こっちは・・・」


2人の会話が結婚したらの未来想像で、さらっとお互い流している。未来なんて忘れていた目の前だけの俺。


「 それとね、Tiffanyで・・・
 シルバーのガラガラ。これ、可愛くない? 」

それで、こっちはクリスタルのジュエリーボックス。これは、キョーコのとbabyので・・・
あぁあとさ・・・こっちは、Classicのパフューム。香水の中ではこれが一番好きだけど、こっちのクリスタルの小瓶に移し変えたほうが色が変わらないかなと思って・・・ついでに入れてもらってね。だからキョーコが来た時、着けてみて・・・で・・・これはね・・・赤ちゃん用のトワレと、ファーストピアス。


・・・・あれ?


この2人のさら~・・・っと流している“ 家族 ”の会話が気に成っていた。


「 えっ。京子ちゃん妊娠してるの? 」


思わず聞いてしまった、いままで共演していて気付かなかったと思った俺だった。


「 ん?まだしてないよ。だってずっと会ってないし。
 まだ先の話。それに、キョーコのウェディング物は準備してないし・・・
 まぁ、早く一緒に住めるようになりたいなとは、言ってるけどね。 」


この男の金銭感覚。ったら、いかに・・・


妻一人を何不自由なく養えるようにって、どれだけ必要だと思っているのか・・・。今ですら十分以上ですと、妻をどれだけ自由にさせる気なのか・・・

そのクリスタルのジュエリーボックス一杯に宝石が入ったら、一体いくらに成るんだ?

ウェディングの物は一緒に買い物ではなく、全部オーダーメイドだと?

ここはStudio Parksが全部近いから、仕事用のCondoだけで、契約の無い時期に住む自宅は、違う州でもいい。とも言い、ゲストルームに専用のランドリーまで付いていたリネンクローゼットの下側といい、京子ちゃん専用のバニティルームに衣裳部屋は、敦賀君専用とは別々で、余った部屋は子供部屋と・・・

ここだけで十分なのに、仕事用だけの為に買ったという・・・

・・・金銭感覚が、ズッレズレの敦賀君に驚いていた。



「 そうそう、キョーコ。
  どうもありがとう。 」


敦賀君が、キョーコちゃんから俺が預かってきた小箱を取り出し、バリッと遠慮なく破いて開けた。


( ぎゃっ! )

その破きに驚いていたけれど、キョーコちゃんは平然としている。


「 どうした?貴島くん?あぁ、これ・・・・
 貰った人の前では、破いて開けるのが礼儀だよ、ここでは。 」

_____ あれ?知らなかったんですか?


キョーコちゃんまで平然と言う。
キョーコちゃんもいつの間にか、敦賀君にたくさん色んな事を・・・

アメリカで生活する為に学んでいのか・・・

そう思うと、早く一緒に成って、早く一緒に生活して欲しいと応援したくなっていた。


( 大丈夫。全部、俺が持って行ってやるから、もっと買いなさい。 )

今は2つずつの物が、将来は1つで済むようなるんだと、同じ物が2つずつある事に切なくなっていた。


胸がきゅ~~ん、と唸っていた・・・




・・・なんだけど





「 どうする?もっと数、要る? 」


その敦賀君の言葉に、なんで?との疑問に、そんな事言わずに早く結婚せい!とのエールと、恋愛大使がんばります!と、気合を入れて思っていても・・・


「 あぁ、だって自宅とここのCondoと、
 それに家が増える度にその数分、必要だからね。 」




・・・・この男の金銭感覚は、未来想像が超越しすぎてて、もう理解不能だった。



_____ そうね~・・・・


京子ちゃんの慣れにも、いつからヒズリ家を理解できる様にまで成ったのか・・・
俺にも友達として、それに慣れる時がやってきてしまうものなのかは、今はまだ理解不能の自分には、かなりの疑問だった。






From mimi's world






「 そうそう、キョーコ。どうもありがとう。 」


バリッと開いて開けたのは、やっぱり思った通りの物だった。



100均の・・・

“ おにぎりの型 ”


彼女が握るのは、関西人。

俵のお握りに味付け海苔だけれど、俺的には東京でよくお世話になった、コンビニの鮭とツナマヨのおにぎりが食べたかった。

こちらのコンビニにおにぎりなんて売っているわけはもちろん、ナシ!

そんな事より、Convenience  コンビニエンス・便利 なんて名前だけの、ぜんぜんコンビニエンスではないコンビニ。ガソリン以外に用は殆んど無いほど、24時間オープンも別に便利でも無き、普通のスーパーも24時間である。


お米も海苔も、味噌、しょう油。チューブわさびや練り辛子、豆腐なんかも普通にどこでも売っている昨今のアメリカ・グロッサリー。

巻き寿司もカリフォルニアロールなど、お米が外側のものなら、ふっつ~に惣菜として、お~いお茶や金のウーロン茶のペットボトルと共に売っている。

なのに・・・

おにぎりだけは、ドウシテ・・・無い。


おにぎり大好き、お手軽大好き、お米Loverとしては、納得いかないオニギリ事情。

自分でキョーコに教えてもらい作ってみても・・・

関西の俵おにぎりが得意の彼女。
そうじゃなくてコンビニの~・・・と訴えて教えてもらった握り術。


だけど、コンビニの三角形は・・・

・・・大きな手の俺。


ものすごくデカイのと・・・


やっぱりアメリカ人って自分で思えるほど、三角形がなぜか出来ない。

なんで、三角に成るのかが・・・不思議なくらい、どうしてもマスターできない難関だった。



「 じゃぁ、さっそく使うね。ありがとう。
  そういえば、これってDishwasher Safe?
  食器洗い機に入れても、大丈夫かなぁ・・・」


日本の物は、表示が無いのと、温度が何度までとしか書いていなくて・・・
こちらの普通である、Dishwasher OKマークは入っていない。
なので、温度だけだと、イマイチ・・・初めて試してみるまでの、びみょ~な不安だった。

いくら100円とはいえ、大事な物である。

溶けたら大変なので、手洗いして大切にします。と微笑んだ。





でもそのおにぎりの型の中に、もう1つ・・・

彼女が綺麗にラッピングしてくれた、もっと小さな箱が入っていた。



( あれ?・・・)


iPadの画面を自分の方だけに向けて、キョーコと2人だけで目を合わせていた。


「 これ・・・」


指差していたら、キョーコが し――・・って、ジェスチャーをしていた。
だから・・・
分かった、後で。と口パクで伝えて、画面にウインクして返した。


「 そうだ、そういえば・・・
 君の幼馴染み、カウントダウンで、初のアメリカだって? 」


知ってた?と不破の事を、キョーコに聞くと、そうみたいね・・・全米デビューを目指しているみたい。と・・・

もしや、キョーコを追ってこちらに来る下準備なのかと、その行動力に・・・
Las Vegasでのカウントダウンライブだと初めて聞いた時、ドキッとしていた俺だった。


( まさか・・・あいつも、今そこのSony Studio Parkに居るって事、無いよな? )

一抹のただ今の不安も過ぎったが、今年のそのLas Vegas 大晦日・・・



「 そうだ。貴島君。
 年明けの後に、スタッフ入りだよね。 」


「 うん、そうだよ。
 年末番組の方が、収録の正月番組より忙しいからね。 」


・・だったな。と日本の年末事情を思い出していた。

じゃぁさ・・・


「 Las Vegas でも行く? 」


セスナで行けばいいし・・・あぁ、俺の運転ね。で、ホテルは、どこでもMarkerがあるから・・・
いつでも部屋をくれるし・・・と言えば、ギャンブルが好きかどうかというより、女の子目当ての貴島が飛びつかない訳は無いと思っていた。
Entertainer の溜まり場であるここは、New Yorkよりも勉強に成る事がたくさんある為の投資として、カジノへのMarkerというギャンブル口座を各ホテルに持っていた。なので・・・

別に、年末の大混雑も関係なく、いつでも行けるというか、電話をすれば迎えにも来てくれる立場の俺だった。


「 不破も居るみたいだけど・・・」


「 ん?あぁ、Dark Moonの時、噂になってた彼ね。
  知り合い? ・・・ってか、現場にも来てたよな。 」


「 あぁ、キョーコの幼馴染みだよ。 」


「 京子ちゃんって、敦賀君と不破君と幼馴染みなの? 」


「 そうそう、こちらの方が俺より親しい、幼馴染み・・・」

・・・なんて話し出そうもんなら、イライラしてきてしまった自分だった。




・・・でもさ・・・


その全米デビューなるかどうか・・・・


初めてのアメリカは・・・


不破にとって・・・



・・・・微笑むのか、どうか?




「 フッ・・・ 」



今年のLas Vegas大晦日。 

天気予報は、 稀に見る何十年かに1回の “ 雪 ”

カウントダウンのそれぞれのホテルがする盛大な花火も、ストリップ歩行者天国のアメリカンアイドル&スターのライブだらけの路上も・・・・


・・・どうなるんだろう? 



不破の顔を見てみたい。と思っていた俺だった。




_____ そうね、アイツに会ったら、宜しく言っといて。


「 ふふっ。いいよ。もちろん。 」



じゃぁ、また・・・寝る前に電話する。と言いながらiPadとおにぎりの型を持って、キッチンアイランドの向こう側に行った。





I love you . . .


_______ My Sweet Angel



   早く、君と一緒に成りたい・・・





・・・小声で君にだけ、そう言いながら _____________










My wish is just one thing

自分の願いはただ1つだけ


I wish I could be with you always from now and then

今もこれからもいつも傍に居れたらいいと


Even we've got married

結婚してもその気持ちは変わらないと・・・


Because my heartfelt of love is sure to feel forever. . .

心の中の愛は永遠のものだと、この心に確信があるから・・・



久遠

© mimi's worlds ™ From far away beyond beautiful sea.












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Story By 美しい海の彼・方より mimi © mimi's world ™ From far away beyond beautiful sea.
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今年の西海岸は、雨や寒い場所では雪です☆

(ただ今、どじゃ~~っと昨日から・・)


皆様、どうぞよいお年をお迎えください 

From mimi

Warmly wishings with light and magic troughout the new year

光と魔法を、来年も心に温かく・・・


美海*mimi
(^-^)



ちなみに・・・





「 キョーコ、この欲しかった物さ、明日あさってがいい? 」

_____ あ~、そうしてくれると大助かり

「 ね。料理教室の時に便利かな?って思ったから 」



貴島君が日本に帰国する時だと、2週間掛かるから・・・

今はLAからTokyoなら、朝のPost Officeで運良くその日午後の国際便に乗せられる事も有り

24時間で届く場合も有り。

平日ならば遅くとも、60時間で届くから・・・・






 










この作品は2014/12/31にUPしましたが、一年記念にまとめる為日付移動しています ☆
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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