mimi's world * HOPE and DESIRE

_______ BE-lie-VE * be-LIE ve * believe...the SHAMs for heart healing * mimi's world-7 _______

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Myth. BLUE BELL * Back Stage
* AN-OTHER MORN *


Case  TWENTY-ONE and TEN 










彼女がくれた枕で、眠った夜に・・・


何度も君の夢を見た。




その朝、目が覚めた瞬間に、今日はどこかで会えるのだろうかと、自分のスケジュールを考えながら、窓のブラインドを開ける。

同じドラマ撮影でも、東京での現場に彼女は必要なかった。

貴島君や琴南さんに、エキストラの俳優さん達とは会っていても、ロケに行くまで最上さんとの撮影は無かった。
スケジュールはドラマ後半部分 Act 10以降のストーリーにあたる、東京での撮影の方が先だった。


この撮影・・・

以外に難しかった。


自分の本音は・・・

“ 最上さん演じる 鈴音 を想う役。 ” 

これに、鈴音との撮影が一度たりとも入らないままの撮影は、本気での想いが込められなくて、単なる役作りに徹しようと、寝る前にドラマ前半部分Act 1~9の脚本を読みながら、最上さんに電話を掛けて、彼女に貰った枕で寝る。

バラエティの仕事も入っている、俳優オンリーの仕事ではない “ タレントの京子 ” だったから、夜の生放送とかが彼女に入っていると、マンションに来て欲しい。なんて言えなかった。

かと言って、彼女をテレビ局までわざわざ迎えに行ったりしたら・・・


( バラエティ現場で、えっ! なんで、敦賀蓮!? とテレビ局で驚かれるだろ~な。)

ドラマとバラエティの撮影スタジオは、どこの局も別々。
絶対、怪しまれる事、間違いなし。

付き合っているの?

なんて、間違えて欲しいけれど、用も無くデカイ俺がウロウロして、変な噂になってもお互い困るだけ。


・・・なので、わがままを言うわけにもいかず、電話でガマンしていた。



たった一目だけでも逢いたい


って ・・・


思う事が、朝の日課の様だった。

彼女の夢を見ても、夢の中で彼女の姿は、必死に役作りに悩む姿ばかりで、それに対して何もアドバイスできない自分が夢の中に居た。


きっと、自分が役作りに困っていたから、見る夢なんだろうと・・・

毎朝、彼女に偶然でも会いたくなって目が覚めていた。



今朝は・・・


手を繋いだまま、自分の横で寝ている彼女を、目を開けた瞬間に見た。

“ 逢いたい ” って、思っていたまま、撮影したドラマ後半Act

寝る前に二人でAct 10~14の飛び飛びシーンを見ていたのは、この後半部分の自分の演技が、最上さんとの撮影に入った後とで、きちんと役作り出来ていたかどうかを自分で確認していた。

最上さんに見て欲しかったのも、東京での撮影現場に彼女がいなかったから・・・


どう? 俺の演技?

きちんと・・・ 鈴音を想っている様に見えますか?



・・・と、聞くよりも



 どう? 俺の気持ち?
 
 きちんと・・・  
        君の事が、好きって感情を伝えられてますか?・・・
 


そう、聞きたくて・・・


ベッドの中で2人で自分のシーンを見ていた後、琴南さんと貴島君のシーンを見ている内に、気付いたら・・・

ヘッドボードに寄りかかっていた君が、タブレット画面の角度が悪かったのか、傍にぴったり寄って来ていて、肩に腕を回したらそのまま胸に頭を寄せて、黙ったまま二人で見ていた。


東京での剣のシーンと、怜のシーンの間に挟まれる、これから撮影に入る鈴音のシーンを考えているのだろうか・・・


剣が東京に帰ってきても、鈴音の事が心から離れないという、一日。

鈴音のシーンは剣の回想の中。
でも、茶会の後に何があったかという事が重要で、幻想の様な現実を演じるという事が、今までの現実味を帯びた鈴音の撮影と違うと、彼女も考えていたらしい。


でも、現実味のある・・・


貴島くんと、琴南さんの、男女の関係の怪しい・・・

それはそれは、琴南さんだから出来るのだろうか? 


( いやいや、彼女もラブミー部。 )

演技に入ったら大人っぽい彼女が演じる、現実味の帯びた・・・ナニガシカ・・・リアル貴島君のイメージ強しな演技に合っていて、言葉無く最上さんはガン見していた。


“ 俺の君を想うシーン、どう? ”


なんて、口に出そうとしてみるも、それより貴島くんのシーン・・・

ええっ? ナニソレ・・・??? ってな、ナゾが・・・

きっと経験の無い、最上さんの頭の中でグルグルして、いや・・・くるくる回っていただろう。

ソレに対しての、自分の台詞が入ったシーンも、Act 14の中に含まれていた。
大人にしか分からないお芝居 って感じの、東京での撮影だった。


見ている間ずっと、言葉無いまま・・・

シャワーの香り漂わせ、男のベッドの中で、寄り添って、腕を回されて、髪までそっと撫でられて
自分から男のTシャツに手をかけていた・・・ 無防備さ・・・


別にダイレクトなラブシーンではなく、貴島君演じる鳴海怜の想像を掻き立てるシーンは、それはそれは見事な出来。さすがプレイボーイ貴島でもあり、先輩俳優の躊躇い無い演技がソレしかないと思わせるシーンを見ていて・・・

いつの間にか寝ちゃっていた、最上さん。


その前、布団の中で、キスしていい?って聞かれていた男のベッドの中だぞ! 

・・・と、物申したい。


自分の演技ウンヌンよりも、君の無防備さに、ナゾだった。



まぁね・・・

( 疲れているのかな?・・・)

そう思うのは、鈴音の撮影がこちらの現場のみの、彼女に取ったら立て込んでいる、テンテコマイ撮影スケジュール。
毎日、着物を何度も着替えて、飛び飛びにシーンを撮影して・・・
もう既にその様に前から撮影に入って役作りが出来ている、貴島君や村雨に琴南さんに俺、演技が主の“ 俳優 ”陣についていかなきゃならないし・・・

朝から夜中まで・・・
大御所様方も含む先輩俳優たちに囲まれて、気を使っているだろうと思いながら、自分もウトウトしていた。


彼女の心のどこかで、きっと・・・ 

それは、たぶん・・・



誰かにすがりたいと云う想いが、俺の胸の中と手の温もりなのかな。 と・・・



そう思えるのは、自分がカインヒールとして24時間役を憑けていた時。

自分の中のアイツ、クオンと戦っていて、温められた手の感触から始まった、あの瞬間。

膝枕をしてくれてウトウトした、胸のモヤモヤが薄れて行った、あの瞬間も


君からの温もりは、溶け始めた何か・・・

心が解けていく感覚に、安心を生み出していたけれど

この心の変化にも対応も順応もするのが、怖かった。


心を閉ざして日本に来た自分には、今までに無いこの感覚に心が怯え・・・

溶けて行く感覚に、誰かが居ると思えるだけで安心できて

解けた後の開放の様な、明るい場所の先に、君に居て欲しいと願っていた自分。



一人で居る事がとても怖くて

独りじゃないと、心が安心を求めていて

安心という静寂の心で、一緒に居られる事に喜びを感じ

それが・・・

“ 幸せ ”で・・・


幸せの意味を感じられた自分が、幸せをあげたいと思うこと


それが・・・ きっと・・・

“ 愛 ” ・・・   
    なのかな・・・ って


気が付き始めた自分。




目が覚めたら、君が傍に居て・・・


撮影していた時に、逢いたい って、ずっと思っていた自分は、人を好きに成り始める 恋 の始まりを、本当に心に感じたいと思っていたから。

抱きしめて、唇を重ね、身体を重ねたとしても、それは異性としての欲求だけで

本当は・・・ お互いに・・・

誰かにすがりたいと思った時、傍に居てくれる安心感だけでいいのだろう ________ ・・・




・・・って、思って散歩していた、朝靄の中。



森の中、この坂を登りきった所に、鳴海家としてのロケ現場である お屋敷がある。

その途中・・・・



「 転ばないでね。 」


なんでですか? と返す、手を繋いだ君は覚えていないのか?


「 骨折して、ここで行き倒れていたよね。 」


「 ・・・。 

  ・・・ですね。 」


もう少し先に行くと、木陰のできる涼しげに見えた林道。


林道は・・・


りんどう の森。


RINDOHの竜胆の花に、RINDOUの林道

鈴の音に竜胆の釣鐘型の花を重ねて、林道を抜ける物語。

樹々が創る涼しげな木陰、その林道の向こう側に、見えない世界がある。

鬱蒼と生い茂り深くなる森、樹々の影の重なりは闇を作っている。

見えない世界。 その向こうに足を踏み入れる事を躊躇う、主人公の社会的立場。

見えない世界があると言いたいのは、現在社会に置いて隠された腹黒い部分もあって、
その中に動いている 黒い金、黒い勢力、黒い企み

私腹を肥やす為に・・・

お腹が一杯なのに食べ続ける、“ 食欲・満腹中枢が麻痺した人 ”

富に贅に酔い続ける・・・

泥酔しているのに飲み続ける、“ 泥酔・陶酔に溺愛した人 ”


・・・はい、この2つ。



監督曰く・・・・・



『 食欲中枢の麻痺した人ってと・・・ 蓮だろ。
  んで、おまけに自愛泥酔ってと、秀人だよな。 』


だはははっ~~


・・・こんな感じのキャスティング。

でも監督は、主演・敦賀蓮 と自作品には決めてくれているので、俺のイメージで創られるストーリーと言っても過言じゃないかも。


まだ若い大人の俺達には、だいぶ大人のオジサマ方を含め

影の世界にすでに居る、鳴海の父親に鳴良の父親、その後を継がされる・・・

いわゆる、一本道が出来ている人生。


敷かれたレールの上に置かれた、可哀そうな人生を・・


はみ出たら前に進めなくなる、立派なレールの上

その2人に起こる、人生の中の一瞬の時。

鳴海怜は・・・ 
開拓され開かれた土地にさらにレールを敷かれてという、人の痕跡という歴史ある重い人生を

鳴良剣は・・・
開拓された土地だけ、敷かれたレールはまだそこに無く、開かれてもいない

・・・林道

りんどうの道を自分で、はみ出てその先を開拓する事も、可能な人生。



2人ともが与えられた生れながら置かれた立場、可哀そうな人生を・・・

道に例えて・・・


りんどう に咲く、りんどう の花に、りんどう の音が、

てっぺん から、ていへん からの風、世間の波風に揺れる。


林道に咲く、竜胆の花。

旅の胃腸薬として古来から伝わる薬草で、旅の途中、病に倒れると用いると言う草花。

林道となった人生の道に咲く、竜胆に、疲れの癒しを求めて摘み・・・

鈴〃 または、鈴々 リンリン と鳴る鈴の音は、(鈴)りん(〃々)どう と読む。


天辺の山の風が、社会的立場の高い身分からの風

海抜からの底辺の海風が、1から始まる風。

そのどちらの風も共に、冷やされて冷たい風で・・・

風の中に聞こえる鈴の音は、自分の中に聞こえる予感の音、鼓動なのかもしれない。

胸のドキドキ胸騒ぎが治まらないほど、何かの予感がする、または予知している。


受け継ぐと言う意味に、長い歴史を

でも、それを背負った人生の中の、歴史の中のたった一瞬の時だと。



食欲中枢の麻痺した人ってだけのキャスティング理由にしちゃ・・・

自分の役作りは、大変ですよ、監督。 と、もの申したい自分の役柄。




役作りだけの為 とは言え、以外に自分の嘘が吐けない・・・

この、本当の気持ちは、彼女に向けてもいいのだろうか ____________



ただの理由として こじつけてもいいか・・

とも、思ったけれど



彼女にずっと 逢いたい って思っていたことが、役作りの為じゃなく

自分の本当の素直な、恋心なんだろうと・・・

一緒のベッドの中で起きた時に、感じていた。




( まぁ・・・ 役です。と彼女に言って、夕べ迫ったのは、どうだろ・・・。)

大人として、どうだろう。

小学生じゃないんだから・・・とは、思うけど・・・・



男ってさ・・・



「 ふふっ・・・」


「 も~。敦賀さん!
  行き倒れていたの、思い出しているんですか? 」


「 いや、そうじゃないよ・・・ 」
  


________ サ ――― ・・・・


散歩に出かけ、林道までもう少しの手前のところで、風が林道を駆け抜ける様に吹いてきた。


「 目にも、何か入らない様に気をつけてね。 」


霧状の朝靄が薄い雲の様に、こちら側に抜けてくる。
この靄が、坂を下りたホテルに、続く様に伸びていた。

きっと、自分たち二人の姿を、誰かが窓から見たとしても、この霞の中に隠されて見えないだろう。



天の空高く・・・

風に動く白い雲よりも、もっと、もっと、遥かに遠い

それでも宇宙には届かない空の上に、風に流されない薄い雲の中を、通り抜けている様だった。



「 やっぱり、風が吹いていると寒いね。 」


「 敦賀さん、ありがとうございます。 」


「 いいえ。どういたしまして・・・」


手先まである袖に、お尻まですっぽり包む、大きい俺の服。
君を温もりで包んであげられるなら、それだけで俺も幸せだと思っていた。

転ばないように差し出した手に、腕まくりをして重ねた君の手。
歩いている内に袖が落ちて、繋いでいる2人の手は、袖の中に隠されて

指を絡めた二人の手は・・・


「 袖があるから・・・ 」


「 うふっ。 そうですね。 」


夕方の散歩で、外側の小指が寒いと言った君の小指も、俺の親指も、2人ともが温かかった。
手袋をしていない二人の手が、ぴったりくっついていて、それでも強く2人が握り合っていた。

夕日の中で、目に入った何かに、瞑った瞼の裏に写った俺との思い出。

君の中で一番に思い出してくれていた事が、淋しい君には悪いけれど、自分は・・・

すごく、嬉しかったよ ・・・・・


君の目の中に何か入っても、メイクをしていない朝。だから・・・

自分で、目を擦ってしまうだろうと思うけれど、唇がお互いに触れてしまった、さっき




それに・・・・・




「 ふ ――― ・・・・」


ん?どうして、ダメ息ですか?と怯える君が傍に居るけれど、

アクシデントで触れたモノは、キスではないと言い聞かせ・・・



「 ねぇ、どうする? 
  台本・・・ 読んだよね? 」


ビクッっっ! とする君が可愛いけれど、自分も迷っていることがある。

それは・・・


「 もしかして、今日の撮影・・・」


「 うん、そうだよ。
  Act 10 と Act 11 の 」


ですよね・・・。と、どんどん小さくなる声と共に、だんだん俯き加減になって、


(・・・あぁ、固まった。 )


やっぱりな。


“ 芝居の中なので、何度でも ”

でもキスではない、そのAct のシチュエーション。

今までに俺との共演者で、キスシーンもラブシーンも嫌がる女優さんに出会った事は、自慢じゃないけど、全く無い。
共演者の雰囲気に合わせて出来る事も、そうなった自分が共演者を惹きつけて自分の雰囲気に呑み込む事も出来るけど・・・


・・・なんでかな~~~


ど~も、最上さん、いや・・・ 女優の京子 さんにだけは、自分が出来そうに無い。


林道の中に入った自分たちの周りには、朝靄と高い木立の葉に溜まった水滴が、朝日に浴びて輝いてキラキラと輝きが降り注ぎ、靄を明るくしていた。


Actを思い出して固まった 最上・・ いや、女優の京子さん に合わせて立ち止まり、口元に手を当てて顔を見た。


「 あっ。冷たい・・・」


________ ポタッ 


風が吹きぬけて、木立の上から大きな粒に寄り集まって、ぽたぽたと落ちてきていた。


頬に当たった水滴に、上を向いた君が

自分と目が合って・・・

瞬きをする事無く、見詰め合っていて



瞼を急に閉じた君に



気が付いたら・・・



頬から涙を伝わらせながら








・・・腕をとっさに、捲くっていた。


( なんで?・・・ )

自分の手の甲で水滴を拭いていたのは・・・


「 敦賀さんの服は、袖が長いから・・・」


「 目に入ったの? 」


うん。と頷きながら手の甲で目を擦っている君を見ていて・・・

だよな・・・と、ドラマの様に現実は成りませんと、役者をやっていて思うことがしばしば。

目をシバシバ瞬かせている君に、水滴でも涙でも なんでも袖で拭いても構わないよ。と言いたくても
・・・そんな事はハッキリ言って、どうでもいい。


________ ポタッ ポタッ・・・

自分の上にも、彼女の反対の頬にも、たくさんの水滴が降り注いでいて、袖じゃなくても落ちている。


「 ねぇ・・・ 」


自分の口元を隠していた手で、彼女の顎を持ち上げ、繋いでいた手でパーカーのフードをそっと被せた。


「 やっぱり、大きいね。・・・」


目のところまで被ったフードの縁をそっと上げて、顔を見ると

フードの中の君が、自分を見詰めていた。



君の頬を伝う朝露に、指を伸ばしかけたけれど

フードの中でその頬に、顔を寄せた。



________ ふ―・・・


頬を伝う朝露に、唇を寄せて吐息を吹きかけたら、ビクッとしたから・・・

そのまま、君の頬を伝う朝露に唇を、そっと付けた。



顎を持ち上げた指で、君の唇をなぞりながら・・・


「 ねぇ・・・
  村雨が、こうして、君に話しかけて
  優しく・・ 笑いかけていたよね。 」


唇を頬に寄せたまま、フードの中で囁いて、君の頭を抱き寄せた。

頬からゆっくりと唇の方に、顔を寄せたまま囁きながら、指で唇をゆっくりと伝い・・・


「 村雨がした、これよりも・・・
  ・・・もっとだよ? できる? 」


唇と唇が触れるところで、唇をなぞっていた指の動きを止め・・・

君と俺の唇の間で、君の唇をその手で塞いだ。


「 ねぇ・・・
  俺の目を見て・・・」


手で唇を塞いだまま、瞳と瞳を見詰め合っても、近すぎて見えないほどで・・・

ゆっくりと瞬きをしながら

唇を塞いでいた自分の指に、ちゅっと音を残して、瞼を開けた。




スッ・・・・



君の唇を塞いでいた手をすっと下に抜いて、両手を君の頭の後ろで組んだ。


「 ・・・ どぉ?

 俺と、できそう?・・・」



君の唇に、吐息交じりでそっと静かに囁きかけて・・・



「 何度も・・・ 俺の唇に・・・

  君の、ルージュを残して・・・ 」



瞬きをしたら、君の睫毛に俺の睫毛が触れて

もう一度その瞳を見詰めると、今度は君の瞬きが睫毛にふわっと触れて・・・

頭の後ろで組んでいた両手を離し、両手で耳から頬を包んだ。



君には長いパーカーの袖が、自然に君の手先まで落ちていて、

君が俺の首をその両手で包んだら・・・

袖先から出ていた指がゆっくりと、右手も左手も同じ様に首下をなぞっていたから・・・
AN-OTHER MORN' 2

唇が触れる時に・・・


________ スゥ・・・―――


間近で見詰めたまま、息を吸い込むと顔を離して、君の頭を包んでいた両手でそのまま、見えない様に目元までフードを被せた。

両手で肩から腕を伝い・・・

両手を握り締めて、身体を離し普通に言った。




「 さっ。 じゃぁ・・・
 
 最上さんが、俺にやってみて?

 本番は、鈴音の方から、だよ・・・ 」




ん~~~・・・・



「 な、なにかな? それ? 」


( 一体、何で唸っているんだ?・・・)

何かを考えているらしい、眉間に皺を寄せているのか・・・。
パーカーが被さっていて見えないけれど、腕を組みたいのか、握っていた両手の中で動いていた。


「 あぁ、問題あり? 」


・・・だよね。って、自分で思っちゃったから、一応付け足しておいてあげようと思いながら


「 背が届かないと思ったら、今、俺がしたみたいに・・・  

  頭の後ろから手で、ぐいっと俺を抱き寄せても構わないよ。 」



どう?なんか、イメージできている?と、ニッコリ微笑んで、握っていた両手を離し、


「 どうぞ、よろしくね。 」


両手を、俯いた顔に見える様に、差し出して・・・ 


「 練習してみたかったら、何度でも・・・ 」




  その代わり・・・

 
  ・・・最上さん。




俺と、付き合って ____________ ・・・・・





Myth. BLUE BELL Act10



そう、微笑んだ俺は・・・ 

夕日の中のコーンと同じ笑顔だと

自分で分かる

だから・・・ 君に見えないまま








「 その・・・・ 」



フードの中でブツブツ言う君は、両手も自由に成っているのに、目元まで被さったフードを上げようとは、しないから・・・

見せたくないって思っているその顔が、俺には見えないと確実に言える様

自分の胸の中に両腕で頭を包んで、抱き寄せていた。


胸の中で、モゴモゴ言っているままだけど・・・



「 いいよ、そのまま俺に、答えを教えて。 」


抱き寄せたこのまま、俺の質問に・・・


この胸の中に残る様に、答えを・・・ 


どうか、返して下さい ____________










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Myth.BLUE BELL - Act 10 From © mimi's world ™From far away beyond beautiful sea.



Myht.BLUE BELL - Act 10 -



Back Stage for Act 10 * AN-OTHER MORN' 2 + IN THE PRACTICE for Act.10-13*

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CM: --
TB: --
mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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