mimi's world * HOPE and DESIRE

_______ BE-lie-VE * be-LIE ve * believe...the SHAMs for heart healing * mimi's world-7 _______

Myth. BLUE BELL - Act.11 - Second 

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Myth. BLUE BELL - Act 11 - First half



Myth. BLUE BELL - Act.11 - Second





Back to Office * Myth.BLUE BELL - Act.10



mimi's Image musc * Walk / Two trees / Underwood
歩 / 双樹 / 森原‐もりのもと








   東京に着いて直ぐの事・・・ _____________   



山延の代理人との約束の時間より前に・・・           

・・・受け取った物があった。                 







______ 社長宛に届いていますが・・・



差出人の記名されていないバイク便の包みに、秘書は不審に思っていた、

取り扱い注意の札が貼られているためか、危険物ではないか?と思われたに違いないだろう。
受け取った時、自分も開けるのを躊躇うほど・・・


・・・でも、表書きの “ 鳴良剣 様 ”


書の先生かと思うほどの達筆で・・・



危険物を送り寄こすテロリストみたいなものであったら、コピーやタイプ打ちだろうと考えた。

会社下の方でも、その達筆な文字ゆえに・・・

社長が会社経由で住所を知られない為にか、取引のあるお歳を召した会長様が何か会社経由に送って寄こしたのであったら、さっさと届けないと時間が経ってお礼などのミスが社長にあっては大変だろうと考えたらしい。

茶色の包みを開けると、中に透明のエアパッキンに包まれた、白い箱が入っていた。

真っ白い平たい箱は、チョコレートが入っていそうな高級菓子店の物の様に見えた。けれど・・・・


「 あぁ・・・」


エアパッキンに包まれた、その上から見ても分かる・・・

空気の入った粒々が箱に印刷されている文字を、エアパッキンの表面には、モザイクを掛けてその名を繊細に、粒の中の空気一つ一つに文字を鮮明に浮かばせていた。



“ 鈴鐸 RINDOH ”



小さく控えめな白銀の文字は、森の中で見た工房に掲げた、モダンな錫で出来た看板と同じ。


真っ白い箱に浮かばせる白銀の文字が、思い出させた・・・


木漏れ日が当たり、細かく滑らかなザラザラの錫の質感に、柔らかな輝きをダイヤモンドのカットの様にキラキラと細かく輝かせて・・・・

金属特有のツルツルした表面とは違っていた。


光をそのまま反射させて、眩しくて人の目を閉じさせる。 そんな他金属と・・・ 

錫が光を抱く様に柔らかく、日光を細かく乱反射させて、宝石の様に煌きを輝かせて、人の目を釘付けにした。 あの・・・


森の中で・・・


RINDOHの白銀の看板は、豊かな森の色彩を柔らかく、そのまま自然の色を豊かに様々な色に輝かせて

風が揺らす木漏れ日も、太陽が刻々と動き続ける時の流れも、ずっと日の当たる限り・・・

煌き輝かせているだろうと・・・

人の目を奪って止まない煌きに、ずっとずっと光の変わるその輝きを見ていたいと思っていた。



箱の上下を返す事無く梱包された そのエアパッキンを開けたら・・・

りんどうの香りを芳わせた様な気がして、あれっと瞬きをし、真っ白い箱を見詰めた。


鐸杜の社長室・・・

・・・彼のギャラリー


白銀の輝きを光の靄に天井に向かうほど白く明るく濃く浮かばせて・・・

建物の中の天井が在るのだろうかと思わせるぐらい、空の彼方に続いているかの様に

天井に霞を光で造り、輝明豊かな空間

りんどうの花の色を、透き通る霞の中に蒼く濃い影として・・・

森の中に足を踏み入れるのを躊躇った自分が、その場所に立っていると想わされたほど。

真っ白い革の椅子に座って・・・

白銀の輝きに囲まれて・・・

天井近くの高い窓から、森の色が見えて・・・



舞い落ちる黄葉も紅葉も・・・

風に揺られた、まだ残る緑の梢も・・・


風が窓から見えても、白い輝きの霞が、外の世界を幻想の様に魅せていて・・・




________ スッ


箱の蓋を開けると、真っ先に目に飛び込んで来た物が

脳裏に様々な森での情景を思い返されていた自分に・・・



・・・ひゅっと ___________



もう一度 森の中へ・・・

今度は自分の意識を連れて行った。



息をすることを忘れるぐらい・・・

見詰めたまま、目が離せなくなっていた。


瞬きを忘れるぐらい・・・

目の前が真っ白になって、蒼い部屋の中で色を失った自分の視界。


今、同じ様に・・・

視界の中の、全てのものが真っ白に変えられていても

箱の一番上に乗せられていた・・・

深い蓋をゆっくりと持ち上げた時に、ふっと一緒になって浮き上がり、蓋の裏からまた落ちた・・・


ひらひら と・・・・・

白い箱の中で、舞い上がり
箱の中にゆっくりと、舞い落ちた・・・


一枚の、あの森の葉。

その葉だけが色を鮮やかに自分の目に飛び込ませていた。


その一枚の葉の下に見えるのは、木の箱で・・・

茶道具が収められている様な木の箱で、きちんと組み紐が茶碗の箱と同じ様に十字に掛けられていた。
墨字で作者の名が記載されている書き方の、茶道具と同じ様な書式だと思った。

とても達筆なその文字は・・・

見た事がある癖の様だとも思う・・・

その木箱の上に乗せられた、たった一枚の木の葉が、作者の名を隠す様に乗せられていた。


茶色の表包みに書かれた達筆な、自分への宛名。

堂々とした筆遣いに、真っ直ぐな心と自信がその・・・自分の名に、込められて在るようで・・・

蓋と共に浮き上がった葉の下に見える、作者の名には、控えめでも・・・

掃いや跳ねに、一度筆を置く間が在る墨の色に、ゆっくりと丁寧に消え行く筆先に、筆毛の一本が離れる最後の瞬間まで・・・・

書く。 

・・・という表現・・・ よりも・・・

心を込める。

その表現が正しいと思わされる。
筆を置いた瞬間から抜くまで、全てに自信を携えて在るように見えた。


作者であるアイツ、鐸杜が感じた自分の雰囲気なのだろう・・・

自分への宛名である、自分の名が書かれている包みにもう一度目を移した。

容よく纏まった自分の名に・・・

力強く繊細な自分の名に、微笑んでいた。



作者の名を隠す、木箱の上に乗せられた一枚の葉を、そっと取り上げた・・・

箱の上に乗せられた木の葉は、いちょうの黄葉。


ガゼボの中で、シャラシャラと音が聞こえていた、風の無い風鈴の音。

その音に自分は・・・風を確かめる様に、周りに降り落ちる黄葉の流れ行く先を確かめていた。

真下にひらひらと舞い落ちる木の葉。


鐸杜の工房の周りで風無き空間に はらはらと・・・
それでも葉の方から自分の時期の終わりに幹から離れて、地上に向いて落ちてきていた。

鈴鳴り岬に吹く海からの潮風が、幹から離れ難い紅葉に力を貸す様に吹き、舞い散らせた紅葉に一瞬で赤い世界に変えられた、太陽が傾きかけた夕暮れの時だった・・・・


紅色の唇が微かに動く

その言葉を聞いていた


赤い世界に連れて行かれて・・・・

今までの蒼い世界にくすぶる、消えそうな慕情の青い心が

一瞬で淦く熱い火を点けられた様に、赤い世界に心を変えられて

心の中に落ち着きを取り戻したいと咄嗟に頭で考えた時には、胸ポケットの中に入れた蒼いりんどうの花を、無意識に手で押さえていたのに気が付いた。


そのりんどうは此処にある。


コートラックに掛ける事なく、アタッシュケースと共にソファに掛けていた、自分のジャケットの内ポケットからシルバーの名刺入れを取り出した。

いつも胸ポケットに入れる名刺入れに この花を入れたのは、ただ大きさに都合が好いだけではなかったのだろう。
自分の意志が無意識に そうさせていたかの様だと俯いて静かに深呼吸をした。


ジャケットから名刺入れを取り出して、その上に銀杏の葉を乗せ換えた。
それに・・・

鈴音の屋敷で、満月を背にした彼女の足元に落ちていた光景を思い出していた。


黄葉のいちょうの葉も、紅葉のもみじの葉も、朱葉の柊の葉も、白猫を膝に乗せた鈴音。

蒼白く輝いた満月の明かりが、窓の無い壁際と・・・ 部屋正面に飾った、りんどうと銀食器のアレンジメントを、共鳴させる様に輝かせて・・・

座った椅子の足元に、数枚の森の秋の葉を散らばらせていた。


退かした葉から現れた木箱の文字。

名題が付けられていて作者の名を、墨字の筆文字で書かれていると思っていた。

でも墨の色が見た事の無い黒で、それで書かれた言葉と共に、蓋の紐を解く事無くいつの間にか考えさせられていた。

茶道を嗜む者にとっては、書道も華道も知識と経験が必須で、草書の軸も読まねば成らないし、もてなす側に立った時、茶花としての花器の階級に生け方にも、茶懐石に茶室の庭園の造りにも全ての工程に四季としきたりと取り決めを覚えなくてはならなくて、茶会の会期を墨で巻物の様に長く書き綴ったりもする。

墨の色には和紙に書を認ためる黒も、茶道具の入っている木箱の墨の色にも、人のそれぞれの擦り方での濃淡の違いがあっても、黒がこの色に見える事は今まで一度も無かった。


十字に掛けられた組み紐を解き、箱の上の字を指でそっと撫でた。
撫でた指を擦り合わせて、その香を嗅ぐと・・・

それは、いつも書を書く時の墨の香りと違っていた。



少し焦げた香ばしい香りに、もう一度・・・

森の中に意識を持っていかれて



             ________ ちりーん・・・ちりーん・・ちりー・・・
  
    ________ ガチャガチャ・ガチャガチャ・・ガチャ・・ガチャ・・・
                     ________ りーんりーんりーん・りーん・・
  
  ________ こーん・・・こーん・・こー・・・
  
             ________ ジャラー・・・・ン・・・ジャラー・・ー
         _______ カラ・カラ・カラ・・・
  
    _______ カン・カン・・・カン・カン・・カン・カン・・カ・・
  

             ________ しゃらーん・・シャラ・・・




工房の壁いっぱいに並んだ、白銀の鈴が頭の中で鳴り出した。


森の中の風の音となり・・・

鈴鳴り岬の音となり・・・



目隠しをされて、手を引かれて行った森の道・・・・

群生するりんどうの香りに包まれて、進んだ一歩一歩・・・

砂利の足元が危うい道沿いに、在ったのだろう・・・


世界に名を賞賛された “ RINDOH ” を創った森の人

その生き方は自分に素直に、夢を追いかけて、それを心の中に誇りとして、自信を持っていた。



自分の指に付いた、墨の香りは・・・

・・・炭の香り



工房の中で燃える炭の香りを嗅いだままの香りに

  火と 

  木と 

  空気に

赤々と燃えているだろう

  熱く溶かされた白銀と

自然からの全てのものと向き合って、人の心を揺さぶり その人の人生の中の一時の中に、欠かせないものとして傍に置かれる物を創り上げる工程の姿が、開いたままの眼の中に浮かんでしまった。


「 これを創った時に、燃やしていた窯の炭なのか・・・? 」


工房の中の香りを知る物でなければ、作品とも言えるこの世界でただ1つの物に、命を吹き込むと云う表現がぴたりと当て嵌まる創作作業を思い浮かべる事はないかもしれない。

錫に加える熱は、手渡されるただ1つの物を造る為に、最後の最後までその命の重みを尊重されているかの様に感じて・・・


  “ 森にポイ捨て、すんなよ・・・”


タバコの火を森に捨てて失いたくない気持ち。
何千何百年の時を掛けて自然が創り上げた光景を、たった一人の時代の瞬間に現れた人間が壊すなんて、生きている価値が無いと彼が常に心に持っている感情だろう。

自然が育んできた幾千の時を、その命の最後の最後まで尊重して・・・

命、終わる瞬間に、新しく命を吹き込む。


彼が創る物への拘りは、木も水も鈴鳴り岬の自然の全て。
自然の最後の最後には、人の心に残る物としてその形を変え、新しい命をまた与え・・・

その生まれ変わった新しい命に、自分で名前を付けるのだと感じた。


森の木も水も乾かす風さえも、創り上げる工程に必要な全ての自然

錫を溶かす為の窯の中に燃える焚き木。命を与えたその墨に・・・
錫を冷やす為の澄んだ水。命を形作ったその水に・・・

きっとそれらを練り上げて創られる墨字で、新しい命に生まれ変わった物の名を残すのだろう。

名と共にきちんと納めるこの木箱の木も、あの森の物なのだろう。

りんどうの濃く蒼い、紫と濃紺の混じった・・・
暗くなく鮮やかな組み紐の色に、鈴音の着ていた着物を思い返されていた。



  『 ねぇ、君って、鈴音の彼氏? 』


  “ あぁぁ~ ・・・そう思う?
     まぁ、鈴音とは・・・昔から・・・はっ! ・・・お前・・・”


彼の言葉は、自分が確かめたかった事だろう。

彼女の彼氏だと思っていた自分に、お前もオレの彼女のことが好きなのか?と思われていた様な返答に、何も答えられずに鳴り出した、あの・・・


  __________ シャラ・・シャラ・・・


電話の音______ . . .


りんどうの蒼い世界の向こうに現れた天女の様な、鈴音。
白猫のつけていた鈴の音ではないあの音に、また現れた同じ音が鳴り響いて・・・・


はらはらと舞い落ちる黄葉の銀杏の葉に、風の無いのを確かめる様に見ていた一瞬の光景。
風の無い森の中に、1つだけの風鈴が鳴り響いた様に感じて

木漏れ日の中、黄金の様に輝きながら舞い落ちていた・・・

その銀杏の黄葉が、この箱の中に入っていた。



鐸杜に聞かれた言葉の中に、気付いていた自分の心の中の事。

自分の心に彼女がいるのは、間違いないと言える、けれど・・



好きかどうかは・・・・



「 あっ・・・ 」


急に怜に何かを聞かれた車の中を思い出した。
確か、料亭の帰りに・・・・

たぶん、怜は自分の心を確かめる様に、聞いていただろう。


山延の話を少し話した料亭で、幻の銘酒“ 鈴道 ”を水の様に飲まされて、立ったら酔いが急に回りそうだった その帰り・・・

怜が席を先に立った時に、白銀の錫で出来た杯の刻印を確かめた。


“ 鈴鐸 RINDOH ” 


控えめの小さな刻印に、酔いで回りそうな目を瞬かせながら確かめて、その燻し銀の様な輝きを目に焼き付けておいた。

鐸杜が造った物かどうかは分からないけれど、確かめた後 急いで怜を追う様に立ち上がって、ぐるんと回るほど自分が飲んでいた事に気付いてからは、車に乗った後をあまり覚えていなかった。

でも、一度急に何か酔いが醒めて・・・


ハイボールのグラスを頬に当てた時の冷たさと、急に好きな子がいるかと聞かれて、ふっと一瞬だけ我に返り止まった自分。
怜の妹ではあっても、隠された存在の妹の話をするわけにいかなくて・・・
もし話したら蝶子に連れて行かれた事を、怜は兄として蝶子を咎めるだろう。

灯台の周りにたむろう鈴鐸の皆にも、鐸杜にも会った事も、もちろん・・・


    _____ 悪いヤツラがうろついているからな・・・


そう俺に教えた怜の言いつけを守れなかった、仕事のパートナーとしての信用を失う。
急にそれだけは、素に返り考えられた事だった。


でも一応、親友として素直に・・・

いや仕事のパートナーだからか・・・

気に成るだけで、好意を持っているかどうかは自分でも分からないと伝えていた、その事。



墨字の香りに思い出す・・・


自分の心がどんなものなのか、分からなくて・・・
ただ、あの鈴鳴り岬に居た時、どうしてもなにか懐かしい想いが込み上げていた感情と関係あるのか、確かめたくて・・・

分からないけれど、何か・・・

あの場所に呼ばれた様に感じていた事。


鬱蒼と生い茂りその姿を、霞に隠す様に佇んだ洋館の・・・ 

・・・鳴海家のお嬢様が住んでいる屋敷。


行った先の茶室の炉にかけられた炭の香りに、火にくべられた練香の香り。

床の間に飾られていた香合に・・・
炭点前は無いと判断しただけで、それに茶花が無かった事に濃茶と思うだけだった。
それよりも花器が無かった事と、軸の文字にだけ目が行っていた。

あの時、香合をよく拝見しておけば良かったのかもしれない。

鳴海家の家紋が入っていた香合に、蝶子の使っていた棗を思い返しただけで、錫で出来た物だけを茶室の中に探していた自分だった。


床に掛けられていた軸の 和敬静寂 の文字は、満月の灯りが突き上げ窓から差し込んでいただけの、とても暗い明るさに書を綴った墨の色は見えなくて・・・

裏千家お決まりの言葉に、何も感じていなかった。

静寂の時を和み敬う という言葉が、森の中に居る人たちに当て嵌まっていた。
由緒ある家の掛け軸は歴代物であろうと思っていたけれど、そうではなかったのかどうかも・・・
書作が誰だったかの漢字を気にすることは無かったし・・・

なにせ、書かれていた漢字に、ただ・・・

  そうなんだ・・・

・・・そう思っていただけだった。 




今手にしている木箱の文字・・・・


“ 一期一会 ”


裏千家の心とも言える題目。

“ 一つの出会いは、一時期(ひととき)だけの ”

同じ人に出会っても、全く同じ時はやっては来ないから、全ての一時を重んじ楽しみなさい。

全ての刻々と流れ往く一秒一秒の時間。
生きる時間の中で全ての時を大切にという、この言葉の通り・・・


木箱の蓋は、するっと音無く滑らかに、外れた。

中を見て・・・



「 なんだろう?・・・

  一期一会の出遭いに・・・ って事か?・・・」



入っていたのは、錫を丹念に伸ばし白銀に光った、いちょうの葉。

木箱の上に乗せられてた森の銀杏の黄葉と、同じ大きさで葉脈まで精巧に再現されている。



森の中ガゼボの中から見ていた、はらはらと風の無い中に舞い落ちていた銀杏の黄葉。
鐸杜が走り出してから、夕暮れの時の移り変わりと共に紅葉が潮風に舞い赤い世界に一瞬でなって・・・

紅色の唇からの言葉に、頭の中を奪い尽くされた。
その・・・

鈴音の屋敷で、満月を背にした鈴音の足元に落ちていた光景を思い出して、それと・・・
裏千家のマークである銀杏の葉と同じ様で、茶会を思い出さずにもいられなくなっていた。


細妙に作られた銀杏の葉脈の、おうとつの中に蒼い光の粒が並んでいる・・と・・・
じっと見ていると白い光の輝きの中に、煌く細かい蒼微光が分かる。


鳴海埠頭の見える窓際は、薄い雲に隠れた太陽が直接的ではない、柔らかい明かりで自分のデスクの周りを包んでいた。

白毛氈の引かれた箱の中は、白猫の様に自然の中の真っ白で・・・

絵の具やCGが作る様な、人工的な真っ白ではない。

柔らかい日の光が森の中に居る様で、軟らかい白毛氈のしなやかさを、白銀の輝く艶の皺が見せていた。

その中にぴったりと収められている白銀の銀杏の葉を見て・・・

一体何の為の物だろうと考えた。


箱の中から錫のいちょうを取り出そうと、手を動かした時・・・

ふわっと一瞬だけ、蒼い光が線となって光を銀杏の葉の上に浮かばせた。


箱を両手で下から支え平にしてみると、ぼわっと一定の角度に当たる光が作る瞬間がある事を見て取れた。


蒼い光が創る線と・・・

白銀の光が創る線と・・・

真っ白の靄の様な輝きが創る形・・・


見た感じは、ただの銀杏の葉の形だけだけど、光に当てた時にだけ浮かんで見える。

平における窓辺の桟に箱を置き、真上から覗いて見た。


蒼い光の粒が織り成した線は・・ 文字・・・・



鐸杜 領

Takuto, Ryo




領という漢字に、掛け軸を書いたのは、鐸杜だったと気付いた。

名前だけ・・・


蒼く輝いて浮かんだのは、名前だけ・・・


それだけかと確かめ様と、その錫の銀杏の葉を箱から取り出そうとした。

でも、とても薄いもので・・・

木箱の上に乗せられていた、銀杏の葉と・・・ ほぼ同じ薄さ・・・

白毛氈を持ち上げて、その銀杏の葉を、そっと手に取った。



  “ あぁ、オレの名刺。 錫で出来ているからな。
    足で踏んだり、尻に敷いたら、オレの名前は・・・”



・・・潰れて消える


そうだった・・・


  “ いいか、鳴良。 大事に扱えよ。分かったな。 ”



「 ・・・そうだな。 
 その通り・・・ 」


そっと、これ以上ないほど丁重に手の平の上に乗せ、指で掴んだりしない様にも、手を広げ
落としたりもしない様に、両手で軽い名刺を支えた。

銀杏の葉の形に・・・

それに

りんどうの色に輝く、鐸杜の名を見て・・・


「 ふふっ・・ 」


名刺の題目にとても似合っていると微笑んだ。


今浮かんで見えたのは、蒼い光だけで出来た名前。

白銀と白い光の創る線が気になって、手の平で少しずつ角度を変えて確かめると、
蒼い光は粒だけで、鐸杜の名を浮かばせる事なく、宝石の様に煌くだけのRINDOHの看板の様。

白銀の銀杏の葉を、蒼と白の微光の粒で煌かせてはいた。

徐々に水平から自分の方に傾けて行くと、名前は出ずに蒼い光の粒は白銀の光に色が変わった。

ホームページのウェブサイトアドレスが細かい白銀の光にふわっと浮いて、消えて・・・

少し角度をずらすと、白い靄の輝く光に携帯の電話番号が一瞬だけ見えた様で、全ての電話番号を見る事はできなかった。

何度も角度を光の中で変えてみると、ウェブサイトは正確に浮かび上がるけれど、電話番号だけはとても繊細な、とある角度しか浮かばない事が解かる様になった。


錫の銀杏の少し上、空気の中に白銀の光が靄の様に浮かび上がる中に

彼の電話番号は空中に浮ぶ・・・

蒼い光の粒が、その下で 鐸杜領 とその名を錫の銀杏に彩濃く記していた。



銀杏の葉の裏には、杯と同じ様に小さく 鈴鐸 RINDOHと刻印がされていた。

これは・・・・

本当に・・・

曲げてしまったり、落としてしまったら、二度と電話番号も名前も浮いてこないのだろうと思い、入っていた白毛氈で丁寧に包み、木箱にそっと収めた。


  “ 一期一会 ”


そう書かれた名刺を入れた木箱。

自分の名刺に名をつけた、彼の創作生命の想いの丈が込められていると感じ・・・
自分の人生にとって、そして、鐸杜の創作生命にとっての一期一会で、
彼の心が、一期一会の出遭いだと瞬時に思えた者だけに、渡される名刺なんだと思えていた。

きっとどんなに金を払っても、どんなに偉い奴が金を積み頭を下げても・・・

彼にとって必要だと思われなければ、彼が創らない名刺なのだろう。



自分が携わる仕事で・・・ だけではなく・・・

生涯を通してこの付き合いを大切にしたいと思っていた。



箱を開けた時に香った香りは、鐸杜のギャラリーと同じ森の香り。

思い出さずにはいられなくなった光景を胸にして・・・・・


木箱が納められた白い箱を包んでいたエアパッキンを、木の箱に被せて窓から見える埠頭を見た。

雲の分け目から太陽が差し込んだ時、眩しさに手を翳すと、自分の手を動かした瞬間・・・
仄かに香った花の香り


ふふっ・・・

りんどうの香り・・・


優しい気持ちにされて、窓の外を見ていた。

けれど・・・

その香りに、はっと気付いて両手を合わせ、手の香りに息を吸い込んだ。



 スゥ ――・・・ 


目を瞑ると思い出すのは、天女に出会った森の中の蒼い世界。


「 あぁ・・・どこから、この香りが?・・・」


自分の名刺入れに入れて持ち帰った、りんどうの花はもう既に、香りを失った後・・・

迎えの車の中で見ていた時も、香りはする事無く色だけだった。


_________ パチッ


自分の名刺入れを開けても、香りはやっぱり漂う事は無くて・・・

蒼い色を残したままの りんどうの花を取り出した。


鼻の前に花をもって来ても、花自体に香りがする事は、鼻に付ける位でも微々たる芳香で
どちらかと言うと、自分の手に香りが漂っていると思える。


手・・・?

・・・どうして?・・・


白い箱から木箱から・・・
鈴鐸RINDOH と白銀の文字が入った蓋を開けた時には・・・

白い箱の中に森が存在する様に、樹々の香りしかしなかった。


白い箱を嗅いでみても、外側は何も香りはせず、内側は木箱の樹の香り・・・

木箱の香りを確かめようと上に乗せたエアパッキンを除け、木箱を鼻の前で嗅いでみても
森の香りが濃く芳って・・・

木箱に掛けられた組み紐、りんどうの濃い蒼色を携えた紐だけでは顔料の香りがする。

白い箱と木箱の間に収まっていた銀杏の葉は、葉の香りがするだけだった。



花の香りが漂うぐらいの物が、この中には・・・


包み全体を考えて、ふっと思い出す。



自分への宛名・・・ 

    ・・・贈ったのは、全ての物だろう。



茶色の包みを開け、モザイクが掛けられた文字を解いた時、仄かに香った気がした花の香り。

鈴鐸 RINDOH を、霞に隠すモザイクも、靄に浮かぶ銀の名前も
霧を晴らす様に自分の手で開けた時・・・

森が自分に入ってきた。その・・・



________ パチッ


エアパッキンの角の一粒を鼻の前で潰してみると、中からりんどうの香りが漂った。




「 そうか、手に付いたんだ・・・」


自分が胸のポケットに入れていた、一輪のりんどうの花。


  “ そうだな。お前が隠しているものと同じ名ってとこか ”


自分が “ 鈴鐸 ”この当て字の読み方を聞いた時、そう・・・“ りんどう ” だった。

自分が隠しているのは、りんどうの花と気付いていたのも、ガンを目の前に飛ばしてきたアイツなら、胸のポケットから漂う香りに気が付かないわけが無い。
実際離れてしゃべっていた、怜が花の香りに気が付いたぐらいだと。


手を動かして、名刺を確認する時・・・

りんどう の香りを仄かに振りまく様に、空気を贈って・・・・・


何も持っていない自分の両手を見詰め、もう一度両手を合わせて顔の前に持っていった。



________ スゥ・・・


両手の中に香る りんどうの香りに目を瞑ると、瞼に映る・・・

・・・蒼い光景



鐸杜の工房に連れて行かれた時には、自分が胸のポケットに入れていたりんどうの花。

今は・・・まだその色を鮮やかに失う事無く、自分の名刺と共に持ってきた。




「 ・・・鐸杜。 お前
    ・・・すごいな。 」


彼の名刺の入った木箱に、声を掛けていた。

自分が今まで出会い、名刺交換をした社長の中で・・・
どんなに でかいコーポレーション企業の会長だろうが、やり手の敏腕社長だと言われている財界切っての人の名刺よりも、こんなにも・・・


“  一期一会 ・・・・ ”


一期一会の、人生で大切な出遭いだと思った事はなかった。

ここまで心の中を見透かされた事は、今までにただの一回もなく・・・
その心を理解して、癒す様に、優しく、柔らかく、そして・・・

真っ白で・・・ 純粋に・・・

輝かせて・・・・・



手の中にりんどうの香りを残したまま、もう一度箱を開いて、光の中にすかして見た。


・・・ん? あれ?


キラキラと煌いているものの・・・宝石の様に輝く白銀の銀杏の葉。
裏を返すと、鈴鐸 RINDOHの刻印だけは、目に見える。


よく思い出すと、さっき・・・

雲が遮った淡い光の中に浮かんだ名前も電話番号・・


雲の切れ目から太陽が覗き、少しずつ晴れ行く空の眩しい直接の太陽には・・・

・・・何も浮いてこなかった。



そうか・・・
淡い光にだけ・・・


鬱蒼と茂った森の中。それと明るい木漏れ日の森・・・
ほんのり明るいりんどうの群生して咲いた蒼い世界に、工房の在るその場所も


目隠しされて蝶子に連れて行かれた時・・・

ざわめく風鈴の音に、りんどうの花の香り


鐸杜の工房と、蒼い世界はとても近いと、今なら思う。

あの明るい森の木漏れ日と、全く同じ様な明るさの中で無いと浮かばないのだと、気付いた。


自分の周りに漂っていたりんどうの花の香りが、自分の部屋の空気に混じってゆっくりと消えゆく中に

木箱の中に納めた 煌く白銀の銀杏の葉の上に、同封されていた いちょうの葉と、いちりんおりんどうの鼻を置いて、窓の桟に手を掛けた。



黄葉のいちょうの葉の色も、空に浮かぶ月食を遂げた満月の光の色を思わせて

一刻の中に 一月(ひとつき)の時間の流れを終わらせて・・・


・・・光を失った満月の表面が見えた・・・


宙に浮かぶ珠の様に、光を浴びた見えない裏側を輝かせていると・・・

蒼い地球の影を写す月。

人が目に見える表面よりも、その裏側を輝かせていた夕べの出来事。


鬱蒼と生い茂った森の中で、樹が遮って見えないはずの満月を背に・・・

その月の色 _________. . .



この鐸杜の名刺を包む、白毛氈と同じ・・・

白猫・・・ 鈴を膝に抱いた彼女の足元に散らばっていた葉・・・・・


宛名を記した達筆も、燃えた炭の色が茶色の包みを焦がしている様で・・・

胸の内、心の中を、りんどうを入れてきた場所を、想いに焦がされていた。




「 アイツ・・・」


全てを見ながら、思い出していた。



  “ なに? あぁ、オレの名刺が欲しいって事?

        ・・・・んじゃ、1000円。 ”



そう言って手を出した彼を、思い出していた。




「 おい・・  1000円でいいのか?
  これは・・・それ以上だろう・・・」



いや、そんな目に見える金額ではなく、見えない額を長年に渡り贈り続けられる様に・・・


世界的に讃えられた功名の人の、名刺

“ 一期一会 ” の出遭いを、感じられた人だけに・・・

人の心を感じ取って、その人の為に創るものかもしれない。


自分が数々手に取った名刺の中で、生涯忘れえぬオンリーワン。

彼が世界中で名を馳せた理由は、手に取り間近に見た者には、もう一生忘れえぬオンリーワンに必ずなるとその自信が、彼の創る物の全てに込められているのだろう。

一つ一つ形を変えて、その手の中にすっぽりと納まり、何気なく生活の中に何時の間にか溶け込んで
彼が創り出すシンプルな形から、それぞれ持ち主のライフスタイルに合わせて、思うが侭に錆びる事無く、長く傍に置かれる。

創造が想像を呼ぶ・・・

ただ、その名が刻まれた彼の名刺だけは、鐸杜以外に触ってはいけない物だと。

少しでも曲げてしまった時には、もう2度と・・・その名も連絡先も浮かんでは来なくなる。


今さらながらに、初めてこの部屋に入った時に読んだ、newsweek timeの雑誌を思い出す。
初めて彼の作品に出会った雑誌の写真に、ギャラリーで見せてくれたホームページの写真。


古き自然の終りかけた命に、新しく命を与え・・・

彼の創造が、人の頭の中で想像を呼び・・・

またそこで彼の想いは、手に渡った人の想い出と成るのだろう。



彼が世界で賞を取った瞬間、その時の自分を思い出していた。

父の座っていた椅子に初めて座った時、窓から見た景色は、鳴良コーポレーションのビル軍が見渡せてビルの数を数えた。

会長となった父が、一代で築き上げた大きさに・・・

自分は、ビルの数だけいる他セクションの社長と同じ。
でもこの本社の社長室だけは、父が会長になる最後まで居た部屋。

いつか・・・父の跡を継いで、今は自分と同じ社長たちが自分の部下と成る時を考えた。


このオフィスの本革のソファに、代々と継承された歴史を思った今

彼のギャラリーの、真っ白な新しい革の椅子に一代を感じて・・

蒼と白銀の靄の世界と、森の香りとりんどうの香りを贈ってきたアイツ。


黄葉の舞い落ちる明るい木立の森の中で、紅に赤と・・・橙と黄昏と・・・

淦い光の中、潮風に舞い落ちた紅葉を蹴り上げて去っていった後姿。


そんなアイツを思い出しながら・・・

ソファの方に目を向けてデスクの椅子に座り、想いを馳せながら、箱の中の白銀の銀杏の葉も、その上に乗せた いちょうの黄葉とりんどうの花を見詰めた。



「 ・・・じゃぁ・・・時々・・・」


そこまで鐸杜の名刺に向かって話しかける様に、つぶやいていたけれど・・・・


 
「 シチュエーションに合わせって、ってやつ?  
 大変だな~、コーポレーションの社長ってのも。 」



アイツが俺に言っていた言葉を、思い出して微笑みながら・・・
椅子を窓の方に向け、腕を組んで、鳴良コーポレーションのビル軍の方に向かって、大きな声で言った。


ふふっ・・・・


思わず、笑いが止まらなくなりそうだった。


「 ふっ・・ めんどくせ~~ 」



本当に・・・

・・・そうだな・・・


本当に、面倒くさい。
いちいち本当にシチュエーションに合わせて・・ってヤツ。

アイツの言っている通りだと・・・

一人で鐸杜の名刺に向かって言った、素直な気持ち。
いちょうの黄葉と一輪のりんどうの花を取り上げて、木箱を閉めた。


“ 一期一会 ”  
           ・・・その文字が・・・・


この名刺を作った時の火の色・・・

そんな墨字に手を置いて、目を閉じた。



  “ あぁ、外。 ここは・・・禁煙だからな。”


目を瞑ると情景が思い浮かぶ・・・

アイツが吸っていたタバコでも買いに行こうかと思ったけれど、彼を思い出せば思い出すほど・・・

鐸杜から感じる雰囲気に、ずっとあの岬に居る時から、何か引っ掛かっていた。



窓の外から鳴海建設のクレーンが動くたび、こちらに光を向けていた。
その光に目を逸らし、デスクの下に落ちていた一枚の書類を見つけた。


灯台の鍵を閉めたのも・・・


  『 誰・・・? 』

  “ 鐸杜です ”


鈴音の屋敷に初めて連れられていく前、蝶子との電話中に背後から現れたアイツ。


  “ おっ! 鳴良、来たな。 ”


灯台の灯りを点けたのも・・・




  ________ チリチリチリチリ ・・・・


  “ これな・・オレが初めて作ったもの。 
    だから、なくせないんだよ。この鈴だけは・・・”





・・・あれ・・?・・・・




なんで・・・・・


アイツが管理しているんだ・・・?





タバコと共に思い出した、鈴を付け直した鍵の数々に・・・



    ____ 鳴海の家系は先祖代々皆、“ 令 ”この漢字がどこかについているんだよ。 ”



鳴海の長男である、怜が教えてくれた・・・

鳴海の娘である、鈴音が言った・・・



うしろのしょうめん だぁれ ―――・・・ 


         “ れい・・・ ”  

         “ あたり ”



茶室でも無音の中に突然、鳴った・・・


_________ チリ チリ チリ・・・・

 
         
         “ あぁ、れい だと思います ”

         


令の付いた鐸杜の名は・・・

全員右側に令が付いている鳴海の者達とは、ただの偶然だろうと左側の漢字に考えた。



「 りょう・・・ か・・・」



  鐸杜 領

  Takuto, Ryo


蒼い光が見せた名前・・・

きちんとアルファベットで綴られていた。



あの・・・


森の中で・・・



RINDOHの白銀の看板は、豊かな森の色彩を柔らかく、そのまま自然の色を豊かに様々な色に輝かせて
風が揺らす木漏れ日も、太陽が刻々と動き続ける時の流れも、ずっと日の当たる限り・・・

煌き輝かせているだろうと・・・

人の目を奪って止まない煌きに、ずっとずっと光の変わるその輝きを見ていたいと思った、あの看板。


森の情景に想いを馳せながら書類を拾い上げてみると、今まで見た事のなかったこの違いに・・・



「 何・・? どう云う事? 」


鳴海埠頭の再建にクレーンが動くたび、こちらに眩しい光を反射させている。

背後の窓から、PCの画面に邪魔をする様に反射させるその光に、ブラインドを閉めようか迷いながらも、手にした書面に見入っていた。



ふ ――ぅ・・・


書類を見詰めたまま溜息を付きながら、一瞬だけ目を瞑り立ち上がった。
ポケットから携帯電話を取り出して、もう一度 座りデスクの上に携帯と書類を置いた。

ファイルキャビネットを開けると、怜の会社や山延の会社から受け取っている書類ファイルが並んでいて、そのファイルの上にも、瞼の裏に残した、鳴海建設の光がちらついていた。


自分がこの一枚の書類に感じた違和感が、思い違いでなければ・・・

そう考えて瞼を閉じて考えても、目を瞑ったその中に ちらちら眩しい光が残されていて


鐸杜 領 の様に・・・

煌き輝かせ、人の目を釘付けにするものと


鳴海 怜 の様に・・・

眩いばかりの光で盛大に存在を残すものと





__________  同じ名に・・・・・




「 りょう・・・ 」






             _____ そうね・・・霞掛かる時の間まで・・・

                  ・・・・・・かしら・・・ ____________




  

霞の中に・・・

・・・・ 隠れるものの

           ・・・違いを感じて・・・ _____________









Myth.BLUE BELL - Act. 8 ™ From far away beyond beautiful sea.


mimi's Image Music* The Dark Bank of Clouds / Orbits 
暗雲仝の隠れんぼ / 軌道
Time Lapse




もぉ いいかい ・・・






「 ・・・まぁだ、だよ 」




_______ 何処に連れて、行くのだろう ・・・・・



そうね・・・ 



「 霞掛かる 時の間まで、かしら ―――・・・ 」



その茶言葉に・・・


_____ お嬢様、鳴りの字の方がお困りでおられますよ。



前から乳母の声。


_____ お痛が過ぎます。鳴海のお嬢様として・・・



 
             あぁ、そうですね・・・

             ・・・鳴海のご令嬢、だからですかね・・・




れいじょうの昔か・・・

鈴情 鈴の音が鳴り響く森の先にあった、りんどうの花を摘んだ場所の・・ 先に・・・



茶農園の令嬢は・・・



「 では、月茶箱の花月にしませふこと。 」


             それでは、お道具と・・・

             ・・・何のお抹茶にいたしましょうか・・・・


「 お薄茶でしたら・・・」


             蒼花 そうか・・・

               あおいばな   ・・でも・・・


     ・・・それとも

              紅雲 こううん・・・

               くれないぐも  ・・か・・・  
               


     それとも・・・    

              藍霞 あいがすみ・・・・

                 「 正解 」



      うふふふ・・・・
          
                 ・・・クスクス








________ もぅ、いいかい・・・






ふっと、目隠しを押さえていた手が消えて・・・


「 そうね、お母様は・・・あいがすみ の
 お抹茶のお味が、とてもとてもお好みですのよ。 」


背の高い自分の上から聞こえる声に・・・


「 いかがでございましょう・・・」



________ シュル・・・


肩に着物の袂が触れる布擦れの音・・・


着物の袂で包まれる様に、頭全体を抱きしめられて

頭の上に頬を寄せられて、懐に挟んだ懐紙が頬に触れて


・・・天女の羽衣に包まれている様で


背中を押している冷たい手に・・・

頭を抱いている温かい手に・・・



「 さぁ、どうぞぉ―――・・・ 」




             ________ うふふふ・・・
                ・・・クスクス ________



楽しげな笑い声と・・・ 

冷ややかな笑い声・・・




「 足を前に出すのが、怖いのでしたら
  
  お帰りになられますか・・・ 」



 
               いきは良いよい・・・
       
               ・・・かえりは、怖い・・・


       
「 ご自分のご意志でそうされれば・・・ 」



              うしろの正面 だぁれ・・・



「 こちらの方に・・・・ 」



              ・・・鬼さんこちら・・・




あい が かすんで ・・・ 


「 届きませんでしたもので・・・」



             鬼からの あい ・・・・・



そうか・・・ 

    蒼花 あおいばなに・・・


こううん・・・

    紅雲 くれないぐもが・・・



             ・・・舞い落ちる



蒼い世界に足を踏み入れる事を躊躇った自分が、追い駆けたくても追い翔けられなかった

白い天女が羽衣を翻し、白い霞の靄の中に紛れて見えなくなった・・・

目を瞑っても脳裏に焼きついた朱い紅、冷ややかな微笑みに心が望む・・・



________ シャラ シャラ ・・シャラ・ラ・・・


「 では、お戻りになられますか・・・ 」


背中から聞える声が頬を寄せていて




                ・・・・まぁだ、だよ ________




________ チリチリ チリチリ チリチリ・リ・・・


「 それも・・・よろしい事ですのよ。 」


頭を抱き寄せている声に

    鈴の音が、上の方に遠ざかり行くのが、聞える・・・・




「 そうか、こううん・・・・だったかしら? 」


             あおいばなでよろしくも・・・


心の中に感じていた青く揺れる様に・・・ 風に運ばれる香りを世界に広げる様で・・・



             くれないぐもでよろしくも・・・ 


心の中に感じていた赤く燃える様に・・・ 沈み往く夕日の最後の煌きの様で・・・



この心の中に感じているふたつの感情が・・・

紫色に空が染まらぬうちに 

この森から出なくては・・・
          ・・・ と・・・・



             かすみがかる時の間まで・・・



「 そうね・・・西に月が帰る 時の間まで・・・・・・・・」



その茶言葉ごと・・・


鈴音の手の感覚が離れて、声が上の方に遠ざかりゆき・・・聞こえなくなった。

でも誰かが抱きついたまま、動かないように拘束されているようだった。



________ シャラ シャラ シャラ・・・・


後を追う様な遠ざかる、鈴の音に・・・




                もう・・・いいかい __________




________ チリ チリ チリン・・・・


背後で鳴る、鈴の音に・・・



背から回される手に、両手を繋がれて

耳元に、ふっと息を掛けられて・・・



「 ・・・ナり良 サま 」

             クスクス・・・・

             ・・・・うふふふ・・・・



鈴音の声が抱きついている様だった。




_____ お嬢様、鳴りの字の方がお困りですよ。



後ろから、また同じ乳母の声。


_____ お痛が過ぎます。鳴海のお嬢様として・・・


   あぁ、そうですね・・・
   鳴海の令嬢だからですかね・・・




               おほほ・・・

           ・・・クスクスくすっ
              ウフフフうふっ・・・




デジャヴの様な言葉が同じ声に繰り返されて・・・


くるくる回る走馬灯の様に、もう一度元に戻って行く・・・未来の続き


様々な彩の影が・・・元に戻って・・・・




繰   
り   

え  
し    
繰 り 返 し 
 り   

 え   
し    
  ・
繰 り 返 し・
 り   

 え   
し    
  ・
・   
 繰 り 返 し・ ・ 
り   
 か
え   
 し    

  ・   

 繰 り 返 し・ ・ ・
り   
 か
え   
 し    

 ・   

  ・
  繰 り 返 し・ ・ ・ ・
り   
 か
え   
 し    
・   
  ・

 ・
  ・
   繰 り 返 し・ ・ ・ ・ ・
り   
 か
え   
  し    

  ・   
   ・
    ・
     ・

     繰 ・        ・
  り
・      か   ・
       
  ・ ・     え
       ・
・    ・           ・      
          し 
              ・      ・
               ・
        ・
            ・     ・         ・

                ・ 
                   ・
   
・ ・ ・ ・ ・ 繰り返し . . . . .


  



炎の命が途切れるまで・・・・・


窓の無い壁際にその影を映して


繰り返し同じ時の再来が・・・・



               ・・・ まぁだ、だよ __________



れいじょうの昔に・・・

古の令達が、ななつの月の肖となりそのすがたを像として画にのこす

窓の無い壁際に掛けられていた。



鈴情 鈴の音がなりひびく森の先にあった、りんどうの花を摘んだ場所の先・・・

蒼花も、紅雲も、藍霞も、鈴情の昔も・・・・



             かすみがかるときのままで

             二子につきがかえるときのままで



・・・・・茶言葉でかえす時刻を告げる返事



その茶農園の令嬢は・・・


             



「 いぃぇ・・・

お母様・・・なのかもしれないわねぇ・・・・――――




             きゃはは・・・
                ・・・うふふふっ







面 







           クスクス・・・
               ・・・きゃははっ




「 それとも、お姉さまかしら ―――――・・・・













 










                 フ・・ふふ・・・キャァ・・グワッ、キャァ・・
うふ・ハハ、フ・・くすっ、キャッキャ・・
     フフ・・キャ・ギャハー、うふふ、くすっ・・ガハ・ふ・クスクス・・
・・うふふふ・ふ・・・・キャァ・・グワッ、うふ・ハハ くすっ、キャッキャ・・
          フフ・・キャ・きゃきゃぁ・・うふふ、くすっ・・ガハ・ふ・クスクス・・
    うふ・ハハ、フ・・くすっ、キャッキャ・・
   フフ・・キャ・ギャハー、キャァ・・グワッ、うふ・ハハ、あははは・・・
フ・・くすっ、キャッキャ・・キャ・うふふ、くすっ・・ガハ・ふ・クスクス
                  ・・・うふふふ・ふ・ふふ、くすっ・・ガハ・ふ・クスクス・・





             ・・・もう、いいかい ____________



お2人とも、愛が炭 いいえぇ・・・

       愛霞 いいえぇ・・・

       藍霞のお抹茶のお味を、常飲されるほど、お好みでいらっしゃいましてよ。



オ・ア・ジ・ヲ・お験しに・・・イ…カ…ガ…デ…ス…カ?

             鳴良・・・サ・マ・――――――――・・・




             銀のちゃいれにどくもれど

             ・・・こく錆しかと金にいで



ただ・・・ 人を嫌う銀が付けるのは、その者の指紋を黒錆に浮かばせて

触れてはならない領域に、踏み込んでしまったのかもしれない




自分の周りを、彼女の笑い声が包み込んで・・・



             行きは良いよい、かえりは怖い



見返りは・・・・





「 どうぞ。お気をつけ遊ばせて・・・ 」


左の耳の傍で、同じ声が聞こえる・・・



この子の兄の、男も女もその老若男女、どんな奴でもYESと言わせる交渉力を発揮する時の、あの・・・

冷たい、背筋を凍らせる冷笑が思い浮かぶ。


でも、心地よい冷たさに、肌寒いと感じる様な

誰かに抱きしめて温めて欲しいと、望む・・・

そこに両手を広げて伸ばされたら、飛び込んでいってしまう。術・・・




その兄と同じ・・・・

その血を分けた兄妹。


視界を閉ざされた中に思い浮かぶ、同じ様な・・・

華やかな薔薇の雰囲気にかもし出す、冷めた微笑み・・・




「 きゃははは・・・
    ・・・うふふふ・・・ 」


             それとも、返り 正気に戻ったら・・・・

               ど~なって、居るので しょうね・・・


             ・・・それとも、還りかしら

               ・・・蘇ったらいいんじゃない?


「 きゃははは・・・・
    ・・・クスクス・・・」


             孵り・・・じゃない?



孵化して生まれ変わりなさったら ――――・・・・・




             ________ チリ チリ・・ チリン・・・ 
                 シャラ シャラ・・ シャララ ________




あぁ・・その通り _________ . . .



どうしても、買収企業の成金から、金をむしり取ろうとする輩はこの世の中に大勢居る。
金に心を執着されて、この世に蔓延り、生まれ変わったら豊かで有りたいと、誰もが望む・・・

上を見続けたら・・・ きり無き、世界。

一番上に居ても、見上げる空は・・・ 天空の彼方の様に

風の無い動かない雲が霞み佇む、深く蒼い空より高く・・・

光が届かないほどの天辺は、暗く闇の永遠に広がる先も分からない程、果てしなく広く・・・




そうだ・・・その通り ________ . . .


どうしても、鳴海には・・・

国に収める税金と、その土地買収金と、開発事業の鳴海の担う全ての関連会社に、
息子の治める事業パートナー協力代に、全てが始まってからも税金は惜しみなく・・・

全て鳴海に行き渡る金。


金が生る

そう文字られた 成金 とは・・・

鐘が鳴る


・・・・鈴の音が鳴る


あの、鈴鳴り岬の、岬自体の土地が無ければ・・・




            ごようのないもの・・・
          
               ・・・とぉさせぬ




用の無い者・・・ 通させぬ・・・・



            このこのななつのおいわいに・・・

            ・・・お札を、おさめにまいります



用の無い 鳴海


鳴良の全ては、渡せない・・・・・


子のこの名に、おさつを納めにか・・・



とぉりゃんせ、とぉ・・りゃん・せ―・・・



立ち止まったままの自分に、上から着物の袂がふっと優しく降る様に下りてきて


「 捕まえた。なりよしさま。 」

うふふふ・・・


頭から抱きつかれる感覚に・・・



________ チリ・チリ・チリン・・・



腰に抱きついて両手を握られている感覚に、手の甲に唇が触れた ________ . . .


「 カネがナル 貴方さま・・・」

クスクス・・・・



________ シャラ・シャラ・シャララ・・・




           行きは良いよい

           ・・・かえりは・・・ 怖い  




口の付いたものを言う鳥が、高い空から見ている。




             りょうさま・・・ 

               ・・・お兄さま



________ にゃぉん・・・・


            「 まぁだ、だよ・・・」


白い飼い猫の様に・・・




長い廊下の一筋の光の先に吸い込まれて行く様に

その後を追いかけて付いて行った、自分。


門の外をでて明るい森の中、蒼い世界への道に

その後を追いかけて付いて行った、自分。



もう・・・いいかい・・・______________



________ 霞掛かる 時のままで・・・・・・

     ・・・西に月が帰る 時のままで ________




廻り続く走馬灯の影画の様に、蘇る過去の時が・・・



様々な赤に、紅に、朱に、淦に・・・

様々な青に、蒼に、紺に、藍に・・・



             ・・・時を思い出されて



「 お母様と、お義姉さまのお好みの“ あいがすみ ”を、如何でしょうか? 」




            どうぞ・・・


              
 
_____ その時のままで・・・




            どうぞ・・・




_____ そのときの間まで・・・





            ・・・ごゆっくりと







Cast


貴 敦 京 村  
島 賀 子 雨
秀 蓮    泰
人      来








「 まぁだ、だよ・・・」







Myth.BLUE BELL * CM Ken' heart






緑さんの紹介で出会った山延と蝶子。

彼女の事を大好きな親友の下に、見舞いに行った。




その あい は・・・・




「 じゃぁ、裏側に・・・
ご一緒 ・・・する? 」




愛に飢えて、愛に魅了されて、愛に溢れて、愛に溺れた


りょう・・・


怜との電話の中に聞えた、霞ヶ関の雑踏が消えた時 ____________







Ludovico Enaudi -In a time lapse REMIXES

mimi's image music * In a time lapse
TIME LAPSE by Ludovico Enanudi
Time Lapse Remix by Dot Major
Time lapse Remix by Steven Siegel







もう一度戻ることが出来るんだろうか・・・


昔々の・・・


古が風と共に運ぶ、りんどうの香り・・・


鈴が鳴る その岬の音を


鳴らす・・・ 


・・・りんどうの風


古くから風が吹く度に運び続けた、そこに咲く・・・


昔仝の想いに囚われ、 ・・・ながら


今昔の思いに焦がれ、 ながら・・・




何処から 何処まで 吹き・・・

流れ行く



何処から 何処まで 吹き・・・

鳴らし続ける





RINDOHを創った


鈴の音を響かせた



乾杯には・・・

・・・沈黙を



鎮魂の呼び鈴は・・・

・・・鳴り響かせて










_________  行きは良いよい、かえりは怖い



見返りは・・・・





「 どうぞ。お気をつけ遊ばせて・・・ 」


左の耳の傍で、同じ声が聞こえる・・・



この子の兄の、男も女もその老若男女、どんな奴でもYESと言わせる交渉力を発揮する時の、あの・・・

冷たい、背筋を凍らせる冷笑が思い浮かぶ。


でも、心地よい冷たさに、肌寒いと感じる様な

誰かに抱きしめて温めて欲しいと、望む・・・

そこに両手を広げて伸ばされたら、飛び込んでいってしまう。術・・・




その兄と同じ・・・・

その血を分けた兄妹。


視界を閉ざされた中に思い浮かぶ、同じ様な・・・

華やかな薔薇の雰囲気にかもし出す、冷めた微笑み・・・




「 きゃははは・・・
    ・・・うふふふ・・・ 」


             それとも、返り 正気に戻ったら・・・・

             ど~なって、居るので しょうね・・・


             ・・・それとも、還りかしら

             ・・・蘇ったらいいんじゃない?


「 きゃははは・・・・
    ・・・クスクス・・・」


             孵り・・・じゃない?



孵化して生まれ変わりなさったら ――――・・・・・




             ________ チリ チリ・・ チリン・・・ 
                  シャラ シャラ・・ シャララ ________



あぁ・・その通り _________ . . .



どうしても、買収企業の成金から、金をむしり取ろうとする輩はこの世の中に大勢居る。
金に心を執着されて、この世に蔓延り、生まれ変わったら豊かで有りたいと、誰もが望む・・・

上を見続けたら・・・ きり無き、世界。

一番上に居ても、見上げる空は・・・ 天空の彼方の様に

風の無い動かない雲が霞み佇む、深く蒼い空より高く・・・

光が届かないほどの天辺は、暗く闇の永遠に広がる先も分からない程、果てしなく広く・・・




そうだ・・・


風と共に音を


響かせる




海抜・・・
・・・そこが 底辺 と

人の頭の中にある、0(れい)からの潮風に



標高・・・
・・・そこが 天辺 と

人の頭の中にある、高い場所からの山風に




りょうほう


    底辺も


両方が・・・


    天辺も


そこで息をするのは、苦しくて




りょうほう


    天辺も


両方とも・・・


    底辺も


そこで生きるのは、大変で




りょう 方


両方に・・・


底辺から


天辺から


森の樹々の、梢の間を


すり抜けて・・・


風鈴を鳴らし


鐘を鳴らし


・・・鈴の音が鳴る



その風の様に ________




あの、鈴鳴り岬の、土地全体・・・


古の護り神と “ いわれ ” 


“ いわれ ”の中に人は


心を囚われて・・・・・






・・・ その心が、早鐘となり鳴り響くままに






用の無い者、通させぬ





樹々の間を抜けて揺らす風すらも・・・


・・・きっと __________ . . .





In the Practice for Act 10 & 11



透き通った 




溢れる水の上で

くるくる回る走馬灯の様に・・・



ふりだしに戻る

未来から過去・・・

           
  
   
________ シャラ シャラ ・・シャラ・ラ・・・


「 では、お戻りになられますか・・・ 」


背中から聞える声が頬を寄せていて



________ チリチリ チリチリ チリチリ・リ・・・


「 それも・・・よろしい事ですのよ。 」


頭を抱き寄せている声に

鈴の音が、上の方・・・ 
       かみかたに、遠ざかり行くのが、聞える・・・・





う ま れ か わ っ た ら い い の よ




生まれ変わったら・・・



幸せに成れると繭の中で待ち望む・・・ 蝶々の羽

真っ白な天女の羽衣は、白い靄の中に霞んで見えないだけで・・・





「 そうか、こううん・・・・だったかしら? 」




生まれ変わったら・・・


くるくる回る走馬灯の、彩とりどりの影絵の様に

昔仝の想いに戻り、懐かしさを子供の頃に感じたら

蘇る心の繭を孵化させて、その天空の彼方に飛びだせば




 
         

おも鳥になられたら


・・・それもよろしいこと




デジャヴの様に

一代目から同じ繰り返しを・・・

繰り返し続ける事に成るのなら









________ とぉりゃんせ、とぉ・・りゃん・せ―・・・




「 捕まえた。鳴良さま。 」




戻りたいと、望むだろうか・・・





うふふ・・・・・・・・

・・・クスクス・・・・






________  にゃぉん・・・・・






Myth. BLUE BELL - Back Stage * Act 11





________ かすみ掛かる 時のままで・・・・

・・・にしに月が帰る 時のままで ________




昔仝の想いに囚われ

今昔の思いに焦がれ




どうぞ・・・時を思い出されて・・・



「 鳴海茶農園の “ 藍霞 ”を、如何でしょうか? 」





どうぞ・・・


              
 
_____ その時のままで・・・




どうぞ・・・



_____ そのときの間まで・・・





          ・・・ごゆっくりと


                              ・
                                   ・
 

 ・うふふふ
 
  クスクス ・
          ・
     ・

  ・


Mth. BLUE BELL - Act 12 BY ™ From far away beyond beautiful sea.








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Story by mimi * 美しい海の彼・方より Copyright © mimi’s world All Rights Reserved.
©™ From far away beyond beautiful sea.’Myth.BLUE BELL’ All Rights Reserved.

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TO................Myth. BLUE BELL - Act.12 -






☆ こちらの作品は、2015/02/17 にUPしましたが、作品を一箇所に纏める為に日付をずらしました ☆



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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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