mimi's world * HOPE and DESIRE

_______ BE-lie-VE * be-LIE ve * believe...the SHAMs for heart healing * mimi's world-7 _______

Myth. BLUE BELL - Last Act 3.1 - 



チリ チリ チリ・・・


・・・シャラ シャラ・・・





Myth.BLUE BELL  - Last Act. ∽ -






______ この森は、とても広い


    たくさんの花が咲き、大きく伸びる樹に時間を感じ季節を愛でる

    風が揺らし、造る木漏れ日に

    青い空が見えると・・・       

                      ・・・幸せ________ 

    
    空の色と同じ花の広がる絨毯の様に、この森の中でただ一箇所

    蒼いりんどうだけが咲き、広がる場所が・・・

                      ・・・好き_________

     
    幸せだと思うその場所が・・・

    
    好きな程想うその場所が・・・


    
    この場所に ____________






 チリン・・・


   ・・・シャラ 


2つの鈴の音が耳に届く






十月十日


月食の夜


瘧の世界に


あい・・・


藍霞の味と


唇に付いた紅


こううん・・


紅雲の霞の中


空が白み始め


雲に紅かかる






十月十日 の朝・・・

子が生まれる時を、命の始まりとして・・・

一日始まりの太陽が昇る、朝だと







ちょう の字に・・・




心の中に霞広がる



朝靄の晴れる時




そうか . . .


Myth. BLUE BELL - Act 8 - by mimi ™ From far away beyond Bedautiful Sea.


. . . 蒼花              . 








キャッ きゃ・・・

・・・きゃっ キャ


うふふ・・・         ・・・くすっ











_____ お嬢さま・・・



メイドがどんどん運んでくる、花器の数々。


_____ まだ、まだ、足りのう、ございますねぇ・・・・


「 そうみたいね・・・

  りょうお兄様 がたくさん、持って来てくれたから 」



りんどうの花を生けていた時 ________ . . .




mimi's image music* Homeward Bound by William Joseph




. . . _______ コン コン     






「 すごいわね。 真っ蒼 」


「 どなた? 」


ノックの音に気付かずに、両腕いっぱいに抱えるほど持ってきてくれた、花を生けていた。

小さな花、それも蒼いりんどうばかりを・・・

私の大好きなこの色を、選んで探し摘んでくれたお兄様のお心遣いに、嬉しくて




「 あっ、沙夜。 」


_________ パチッ・・・


ごめん、気付かなかった。 と言いながら、花を生けている花器を見ていた。

ここに来る途中に咲いていたからと・・・
おっしゃる様な量の花の数ではないほど、こんなにもたくさん蒼いりんどうばかりを摘んできてくれた。

この森はとても広く、何処に咲いているか分からない。

屋敷の近くの、蒼く群生して咲く、あの場所は・・・

私のお気に入りの場所だから、そこから摘む事は・・・

私の気持ちを知っているお兄さまだったら、一歩たりとも足を入れる事すらしないだろう。



この広い森・・・


ゆくゆくは・・・


りょう お兄様の物 ________ . . .




「 ・・・うふふっ 」


顔を見合わせ、微笑み合う私達・・・

メイドが次々運んでくる花器の数々は、見た事の無い物もたくさんあった。
へぇ~、こんなのあったのね。と言いながら、バケツに張った水の中で水切りをしていた。


_____ 鈴音、お嬢さま方
    お茶の準備をいたしましょうね。


「 あぁ、私・・ お茶は・・・」


_____ どうされました? 沙夜さま?


もちろんご遠慮なく と乳母は言っているけれど、沙夜は うふふと微笑むと俯いて両手をお腹に当てた。


「 どうした? お腹でも痛いの? 」


うんん・・ そう、首を横に振った沙夜を、私の白い振袖の袂がバケツに入ってしまわない様に、乳母が私の後ろに回ってきた時だった。


_____ 沙夜さま。それでは・・・
    お白湯が、麦湯になさいますか?


「 あぁ、はい。その方が・・・」


沙夜はそう言うけれど・・・


「 お抹茶は、点てないわよ。
  今は、お花を生けたいから。 」


私は乳母が、抹茶の前の白湯にするかと、聞いていると思っていた。


_____ 違いますよ、鈴音さま。


袂を持ち上げてくれている乳母が、そっと耳打ちしてくれたのは
沙夜に赤ちゃんが出来たのではないか?という事だった。


「 えっ! じゃぁ、沙夜? 
  ・・・どうするの?  」


りょうお兄さまと関係があるのは、もちろん私も乳母も、この屋敷の誰もが知っている事だった。


_____ お1人でお育てになる・・・
    
   ・・・そう、決められたのですか?


沙夜が結婚できない事は、誰もが知っている事だった。
乳母が沙夜に優しく言葉をかけて、同じ様に続けたのは・・・


_____ ・・・お母様と同じ、お道を?



沙夜は・・・・・


乳母の言葉に何も言わず、私の顔を見て・・・ 微笑んでいた ________





沙夜の母親は、私のお母様ではなくとも・・・



「 ちょっと・・・
  聞いていいかしら? 」


疑問があったから、振り返って乳母に聞いた。


_____ はい、何でございましょう?
    ・・・鈴音さま?


「 私は・・・
  ・・叔母には・・・?」


ん? と少し考えた乳母だけど・・・


_____ そうですね・・・
    どうお考えかを、お尋ねせねば・・・


乳母の言葉に、ん~・・そうか・・と考えていた。



沙夜の母親は、結婚していなかった。



“ りょうお兄さま ”

“ りょう お兄ちゃん ”



私達が呼ぶお兄様は、双方の私達にとって 双方お兄様でも・・・


沙夜 と 鈴音


・・・ 私達は、血の繋がった姉妹ではない ___________




Myth. BLUE BELL - Last Act 1.1







__________ 次の日の朝・・・

朝靄の霞の中の幻を見たと・・・

・・・そう、思っていた ________




________ コツ・・ コツ・・ コツン




「 同じ鐸杜家の者でも、オレとお前との繋がりは、何も無い。 」


________ ブルン ブ・・ブ・・



バイクに跨りエンジンをかけた鐸杜がそう言ったのを、離れた場所から見ていた朝靄の中

冷たい海風が揺らす樹々の下で、ざわめく音の中に聞こえてきた、言葉・・・



_____ まぁ、そうだな。沙夜は血の繋がった娘でも・・・

お前は、私の息子じゃないしな・・・ __________





それは・・・



________ バォン ・ バ・バ―――・・・・



鐸杜のバイクのエンジン音が、小さくなり行くその反対側に、並んで背を向けた2人。


怜の秘書・・・ “ 沙夜 ” と・・・

怜の父親・・・ “ 鳴海代議士 ” 


小さく成っていく、その2人が並んだ後姿に・・・・・





mimi's image music * Enigma Variation Clubbed to Death by Gabriel Crowe


「 おい、剣・・・・ 」


後ろから掛けられた、その声・・・ 

朝靄の中の幻になりそうな、後姿の2人共と関係のある ・・・親友


「 お前・・ 何、見た? 」


夢を見ているままじゃないかって、振り返った自分。

どんな顔をしているのだろう・・・

何を言えばいいのか、分からない心の中が渦巻いているのに、何も考えられない。


「 ・・・怜 」


隠し事が多くて、でも・・・

夕べ・・・

テレビの中で演説をしていた、この親友の父 鳴海代議士。
そのテレビを見ながら、この親友と義兄弟になろうと、心が向いた。

時間を掛けて、探していこうと・・・

自分の心の中に決めかねている、1つの事。


どうしても・・・・

必要だから・・・・


自分の人生の為に、この親友と血縁を結ぶわけではなく

親友達の人生の為に、血縁を結びたいと思ったわけでなく

仲間に入りたいが為に、繋がりを求めたわけではなく



この心が・・・



素直に綺麗なまま、求め出したと気付いて _______ . . .



「 怜・・・ 今の・・・

   ・・・なに? 

  一体、どう云う事?・・・」
  



潮風が晴らす靄の向こうに、小さくなりつつある後姿の2人に、目は遠くの水平線を見詰めていた。

銀杏の大樹の下に、タバコの香りが届き・・・
その風が、梢からキラキラ朝日に輝いた露を、自分と この親友に降らせていた。


「 そうだな。いい事・・・ 教えてやる。 
  
  まず・・・ そうだな・・・

  鳴良コーポレーション第一社長。鳴良剣 殿。 」


アイツ・・・



怜が指した先には、霞が風に流され晴れて、岬の縁を歩く2人の姿があった。



「 この岬、公家の・・・ 

  鐸杜家の土地だ。 」







灯台に 近寄るなって、 言ったよな __________


・・・怜の声が、頭の中で蘇る







代議士は・・・


そう考えていた自分に・・・



「 鐸杜 領 」


怜は、もう姿の見えなくなったバイクの音の方に、顔を向けた。


「 アイツ・・・

  この土地の第二継承者。 」



________ チリ チリ チリ チリ・・・・・


鈴の音が、朝の岬に響き渡っていた。



「 じゃぁ・・って事で、買収頼むよ。 

  どうぞ、よろしく。 
           ・・・鳴良社長。 」



________ シャラ―――・・ン・・・


怜が俺に微笑見かけた、違う鈴の音が聞こえた時・・・



「 今のは、鳴海財閥社長として。
  ・・・リクエストって、ところ? 」


怜は、俺の肩をポンと軽く叩き、その手を差し出した。



「 握手は? 鳴良社長。
  何? 合意できませんか? 社長?
  
  ・・・そうだな、土地所有者としても? 」



俺に手を差し出したままの怜だったけれど、俺は無言で・・・

怜の方に顔を向けていても、どこか遠くを見ていた。




朝靄の 霞が見せた 幻 だと


自分に言い聞かせたくて・・・・


光の中に、自分を幻として浮かばせる神業を鍛錬した人物が

鈴鳴り岬の音の根源を創ったと


 ・・・チリ チリ チリ・・・ _______



祝いには 沈黙の祝杯を

災いには 呼び鈴を鳴す様に・・・




様々な事が脳裏に、走馬灯の影画の様にくるくる回り
色々な彩の翳画が、また新しく映し出されている様で・・・



“ あなたさまのここが、お知りになられていますよ ”



この心には・・・



目を瞑り怜から視線を外し見た、親友の差し出した手。

その手が引っ込んで・・・

ポケットから、携帯電話を取り出していた。




_________ ・・・・ チリ チリ




森の樹々の上に顔を出した朝日は、白い朝靄のかかる森の空気を白金に輝かせて
真っ白い光の中にまたその姿を浮かばせたまま、風に乗せたタバコの香りを残し

幻ではないと・・・

もう一瞬で、翳んで消えたタバコの香りに
東京に現れ、我が社員の脳裏に印象付けていった言葉の数々が思い浮かぶ。





蒼い光だけで、自分の名を空気の中に浮かばせた


  鐸杜 領 


幻の様な存在として、本名も顔も明かさない存在でありつつ
世界で功績を認められ続けるその才能に・・・

脳裏の中に浮かぶイメージを、見える物に変えられる 人・・・

森の樹々の上に顔を出した朝日の眩しい光の中に吸い込まれる様に



令 のついた領は・・・



 『 コレだけは無くせないんだよ・・・ 』


__________ チリ・・・ チリ・・・ チリ・・・



無くせないその鈴の音を、俺の頭の中に響かせたまま、白く霞む林道に消えた。 





怜の手の中の携帯電話。

電話の呼び鈴が消えた着信者表示は、代議士で・・・ 



でも、それには

 “ 自宅から掛かってきた電話は、登録家主の名前 ”

そう思うけれど、昨日も今日も屋敷に誰も、家族はいないと・・・


岬の向こうに目をもう一度向け、今朝 来たのかと思っていた。



でも、小さくなったその代議士の後姿は・・・

遠目でも分かる 

 “ 長い釣竿 と、蒼いバケツ ”

両手の塞がった代議士の手には携帯電話を持っていない様に見えていた。



「 次・・・
  ・・・親友の剣へ・・・」


電話を手の中に握ったまま怜が話し出して、俺は怜の方に顔を向けた。

病院の1階で怜と表と裏に別れた時、頭に置かれた怜の手の中で震えていた携帯を避ける様に頭を下げた。

その時の怜の表情は見ていなかったけれど・・・

なぜか、今のこの真面目に自分を見詰める顔だと思った。



「 剣。俺には、秘書の他に愛人がいる。 」



怜は、あの時俺がした様に、頭を下げてどんな表情か残す事無く、直ぐに背を向け電話に視線を向けながら、森の方に歩いていった。


その反対の腕の中には・・・

世界中の 蒼い花 ばかりを集めた、大きな花束を持っていた。



  『 月に一度は、鈴音の所に行くよ 』


そう言っていた怜の言葉を思い返し・・・・

怜が消えた、朝日に白く霞む森に目を向けた。



鈴音の所に行くのだろうか・・・



そう考える事がやっとで、怜の腕の中の、蒼く大きな花束が・・・

朝日に煌く大樹と大樹の間に、鬱蒼と茂った森の影に溶け込んで もう見えなくなっていた。




________ シャラ・・・


小さく、鈴の音が風に混じって聞こえたような気がした ________ . . .









この森はとても広い

たくさんの花が咲き

大きく伸びゆく樹々の梢に鳴く鳥

波の音に耳を澄ませば

鈴の音が騒めいて聞こえてくる



季節の花の香華を

季節毎の樹々の葉を

風が運ぶ


風が揺らし 造る木漏れ日に

蒼い空が見えると

幸せだと感じる日


空の色と同じ花の絨毯からの芳しい香華を

風が届けてくれると

好きだと感じる日



幸運の 日で


幸せだと想うこの森が

好きなほど想うこの森が



時には情熱的な Crimson深紅に


時には冴え渡る Indigo Blue 澄蒼に


くるくると季節の時の中に彩を様々に変えて


大好きな森の中に幾千代の時を感じる


この森は・・・・


海の方は 領お兄さまのもの


山の方は 怜お兄さまのもの


りょう お兄さま・・・


2人の りょう お兄さま


両方が それぞれの両お兄さまの森




朝・・・・


「 どちらのご気分でしょう・・・ 」




私は、蒼花かしら?

紅雲にしません事?




では・・・

・・・では



藍霞に・・・・




うふふふ

くすくす






_____ おはようございます 


まぁ、こんなにたくさんの・・・




目覚めの為の一服のお茶を楽しんでから、朝食の準備が出来たと呼びに来たメイドと共にダイニングに向かっていると、廊下の向こうに乳母の声が響いていた。


「 そちらに・・・ 」


メイドに方向転換を促し、玄関の方に向かうとそこに・・・

心を開ける人が訪ねて来ていた。



「 鈴音 」


向こうの方から気付いてくれる。


「 りょう お兄さま 」




________ パタ パタ・・・

   ・・・ パタ パタ ________



両腕の中に抱えている蒼い花束・・・




もう1人、蒼い花束の向こうに現れた


「 あれ? なんだよ・・・お前。 」
「 ・・ん だよ、お前もか・・・ 」


後ろから聞こえた声に、振り返った りょうお兄さま。

その後ろには・・・



「 りょう お兄さま・・・ 」



________ にゃおん・・・

         ・・・・ チリ チリ チリ

________ ぅにゃにゃっ・・・

         
         ・・・・ シャラ シャラ 
      

私は、それぞれ蒼い花束を持っているそのそれぞれの胸の中に、駆け寄る白猫と一緒に飛び込んで行った。




そして・・・ _________








________ シャラ・・・ 


蒼い花と共に森の中に怜が消えていく、朝靄の中・・・

鈴の音が小さく聞こえたと思った。



胸のポケットに入れていた、携帯電話を取り出すと、怜からメールが来ていた。

俺が送ったメールに、そのまま返信しされたそのメール・・・






議員秘書 官房長官候補 未来の国会議員 
それと・・・未来の首相候補者として

高納税者の鳴良剣殿 

国民の要望を願い受け入れ様と努力したいと思います

鳴海事務所第一秘書 鳴海怜 Sent from. . .

















白紙の画面が長く続き・・・



スクロールしていた。















 



株仲間の剣へ


現国会議員 鳴海 (旧姓:鐸杜)

鳴海に婿にきた、次男坊の冷や飯喰い
鐸杜の長男は・・・

















鳴海の双子の兄  








  ― りょう Sent from my iPhone











Myth. BLUE BELL


― 鈴鳴り岬の向こう ―




Last Act


『 ∽ 』

双児 










________ そして・・・


お兄さま達は、2人一緒に成ってしまった事に、なのか・・・

直ぐにそれぞれ花を渡しただけで、帰ってしまわれたけれど、その後、沙夜が現れた。




お兄さま方からの花を胸に抱き


幸せな香りに包まれて・・・




_____ 鈴音、お嬢さま・・・

    本日は、お兄さま方からのお花で

    お外に出られなくても

    ようございますね    



  

    しばし、この中で





そうか・・・

_____ かごのなかの とぉりは・・・




いつ

いつ・・・


でやる ___________ . . .




夜明けの晩に








心の中の感情が、愛なのかが分からないから

あいがひつようなのかすら・・・

・・・・ 分からなくて ______________




  ________ にゃぁ・・・・
                  ・・・・にゃぉん

             チリ チリン・・
シャラ・・ チリ 
・・シャラン・・ シャラ・・


                      チリ・・・


私の周りをくるくる回る

白猫の泣き声に、鈴の音が混じって・・・




・・・  「 うふふっ 」 .
          わはは・・・ 
 チリ      チリ   チリン                   チリ 
ここから

                       シャラ・・・     クスッ ・・・ 
   きゃははっ・・・                                 にゃおん・・・
      くすくす
シャラン・・     シャラ・・・

わたしを
・・・くすくすっ .
                  ふふふっ・・・              ・・・キャッ、きゃはは・・・
シャラ・・ シャラ・・              シャラ ・・・・
                          にゃぁ・・・
だして
チリ・・チリ・・・ .

                             ________ シャラ・・・


鳴良さま・・・





この森は・・・
   
    たくさんの花が咲き、大きく伸びる樹に時間を感じ季節を愛でる

    風が揺らし、造る木漏れ日に

    青い空が見えると・・・       

                      「・・・幸せで 」

    
    空の色と同じ花の広がる絨毯の様に、この森の中でただ一箇所

    蒼いりんどうだけが咲き、広がる場所が・・・


                      「 ・・・大好き 」

     
    幸せだと思うこの森は・・・

    
    好きな程想うこの森は・・・




りょう お兄さまの森。




森の中に流れるような、たくさんの風鈴の音に・・・

森の中を走り抜ける、澄んだ風に木漏れ日が映す景色・・・



_____ お嬢さま・・・

   なりよしさまを思い出しておられるのですか?



「 私何か、呟いていましたか? 」


メイドの言葉に、両腕に抱えた蒼い花の香りを胸いっぱいに吸った。






そうか・・・


口の付いた、ものを言う 鳥 ________ . . .







                    うふふ・・・・・       
      くすっ・・・・・




心の中の感情が、愛なのかが分からないから

あいがひつようなのかすら・・・

・・・・ 分からなくて ______________







「 そうか・・・ 」 
 「 なりよしさま ・・・ 」




Myth. BLUE BELL - Last Act 3.2 -






        ________ その夜・・・・




昨夜俺達は、入院している山延から、向かい側の死にそうだったオヤジが生き延びたという連絡を受けたのと同時に、山延も退院の見通しが立ったと聞いていた。


山延の退院は俺達にとってとても嬉しい事だけれど、その前に・・・

向かい側が、どうにか成っちゃったりしたらいいのに。なんて、不謹慎な酔っ払いと化していた。







数日前、同じ様にたくさん飲んだ、あの夜・・・

怜と見た月は殆んど丸く

蒼い影に隠される事なく、輝き続けていた 事


でも・・・

 ・・・違う

繰り返し・・・・



そして、今夜も、同じ様に、輝き続ける

少し反対側に欠け始めた月が・・・

鈴鳴り岬を照らしていた







みつ月の夜咲さく 夜の起こり ________



2人の母親がひとりの父親の子を その夜同時に 満月(みつげつ)出産を迎えた。


十の新月を数え

十の満月を数え

十月十日の日を数え

今か今かと待ちわびる 母親が鈴鳴り岬に2人いた。






昨夜・・・

怜と遅くまで、じゃれ合う二匹の猫を交えて、何かを心に決めていた


・・・はずだった ________ . . .






この日の夜も、料亭に怜に誘われていったものの、確かめたかった人は居なかった。

病院の前にある喫茶店に居た、女性・・・

怜の秘書だと云う事は、直ぐに分かった事だった。

喫茶店の外を歩き、ビル風に長い髪を片肩に纏めた横顔に・・・



着物を着て、長い髪を結い上げ、紅玉のかんざしを挿していた女性

袂で隠した横顔と、髪を纏めて押さえる横顔

・・・その横顔が、とても似ていると思っていた。



若女将の顔を確かめたかったけれど、彼女は座敷に今日は出ていないと・・・

怜が料亭に着く前に車の中で言っていた。


それに・・・

どうして知っているのかと思っていたけれど

怜はその時、無言で窓の外を眺めていた。



屋敷に代議士の姿は無くても、怜が送ってくれたメールの通り・・・

代議士は双子で、鐸杜家をそのままついでいる兄は、今朝岬で釣りをしていた。


料亭から返ってきても、怜とたった2人の屋敷の中。

この前と同じ部屋に泊まっていて、開けた窓から燃える匂いが入ってきて窓を閉めた。




________ にゃぉ・・・


カリカリ・・・

・・・カリカリ・・・



ドアを開けると、紅色のリボンを着けたスズが居た。

廊下には同じドアが並んでいて、全部のドアが閉まっている。



その中のたった一つのドアの前に、レイが居た。




二匹がいるドアの隙間からは、光が漏れて


ドアの隙間から漏れる光が揺れ


ドアの正面の壁に映っていた ________________










 
To ....
Last Act  ∽ 3.2













☆ こちらの作品は、2015/04/08 にUPしましたが、作品を一箇所に纏める為に日付をずらしました ☆



CM: --
TB: --
mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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