2014 02
23
Sun.
the HEART * expectation of love...start then continued
.
BY mimi's world - 1 * DEEP SEA
BY the DOOR * mimi's SALOON from far away beyond beautiful sea
.
「 お疲れさま。 」
スタジオを後にして外に出ると・・・
・・・冷たい風が吹いた。この季節の冷たい空気は とても澄んでいて、上を見上げると降って来そうなほどの、たくさんの瞬く星が綺麗だといつも思う。
______ ピッ
車のドアを開けて、エンジンを掛け少し経ったらヒーターをつけようと思っていた。
両手をこすり合わせて、両手を口元に・・・
・・・はーぁ、っと、両手に息を吹きかけて、目を瞑ると思い出す。
目を開けて窓の外を見上げると、新月に近い今日の夜空に浮ぶ・・・たくさんの星の煌めき。
星の光に棘を思わせる・・・
・・・自分の心に存在していた、いろいろな想いが蘇る。
今日は・・・
特別なのかもしれない。
エンジンの温度が上がったのを確認すると、ヒーターをつけた。シートウォーマーのスイッチに手を伸ばし・・・ 思わず微笑んでしまう。
(ふふ。・・・助手席側も、つけとこう。)
右手を伸ばし、シートが温かく成ってゆくのを感じて、その手を握り締めた。
自分の夢の中に感じた・・・バラの棘
自分の右手に浮ぶ血は、苦しくなるほど切なかった心の中に負った傷の現われだったとは、自分でも思う。
白いバラは、何色にも変えられるけれど・・・
・・・色づいたバラは・・・
元に戻せない。 __________________
スタジオのある建物のドアから、光が漏れて・・・
その光の中から出てきた人を・・・今日は・・・待っていた。
少し離れたここから遠目で見ても、はぁーっと両手に息を吹きかけたのが見える。
寒く冷え込んだ空気の中に見えた・・・
・・・白い・・・君の吐息。
両手を胸の前で握り合わせて、きょろきょろ探していたけれど、直ぐに気付いて駆け寄ってきた。
ドアを開けて外に出て、手を振りながら近づいて・・・
その右手を伸ばせば、左手を自然に差し出してぎゅっと握ってくれる。
右手を温めていたのは、君の為に。冷たい君の手を包み込んで、握り返したら感じる。
お互いが感じた傷を負った手。だから・・・
・・・お互いの心の中まで癒し合える様な、この瞬間を待っていた。
自然に自分の両手に吹きかけた、白い息。
白い何色にも変わるバラの・・・恋の吐息は、“ 私は貴方に相応しい” と、・・・“ 約束を守る。”
二人の間の約束は・・・
君に触れる事が許される、その瞬間に・・・ドロドロとした汚い感情でいたくない
_____ 何より、自分のそんなエゴイズムで君を混乱させるのは、あまりに可哀そうで・・・
あの日・・・
君がカフェテリアから持ってきた・・・ワインゼリーと同じ色のスプーン。
その色は・・・
・ ・ ・ロゼカラー
スプーンを上に向けて、その左手で測ってたのは・・・なぜ・・・?
あの時は全く知る由も無かった謎の行動に、自分が選んでしまったバラの色。
きっと、君の頭の中で想像した事は、楽屋で貰ったワインゼリーのバラの花が二つと・・・
・・・その蕾をイメージしてくれていたんだよね。
“ 二つの咲いたバラの花、一つの蕾。”
この花言葉の意味に、当分秘密にしたかったのは・・・
・・・君からの・・・
君の人生の中で拒み続けてきた事へ、心を開いてくれたと思った・・・
・・・君からの・・・
赤いバラの、心からの真実の愛は、当分秘密にしたいと云う事だった・・・?
それに・・・
気付かないフリをして、赤で埋まったグラスから・・・
・・・一口 . . . _____________
「 美味しいね・・・どんどんいける・・・コレ。 」
君からの気持ちとして受け取って、“ ツルンで安直 ”に、受け取ってもいいのかなと思い始めたあの時・・・
・・・自分の心も開かされていたと、思った。
人を愛してはいけないと、心に決めて生きてきたはずだったから、自分の心に戒める様に言い聞かせて働かせた、学習能力。
でも・・・
_______ 私が美味しいと思うものは、・・・子供味だと思って・・・
その言葉に・・・
はっとした。
君が秘密にしたいと思っているならば、その気持ちも受け入れてあげたいと云う思いに、赤いバラの意味を綺麗に受け入れてあげたいと思い始めた事も・・・
赤いバラには・・・
咲いた花の・・・どうか、私を射止めて・・・
と・・・
君が加えたスプーンの蕾の・・・ 貴方に尽くします・・・
・・・その意味がある事を知っているよ。
だからね、赤いバラと白いバラが半分ずつなった様に見えた時に思った。
赤と白の二つのバラが合わさると、“ 温かい心で、和合します ”の意味に・・・
“ 希望ありだよ、貴方の幸運を祈ります ”のバラの葉にもある意味に・・・
______. . . ここで . . . もしかしたら、俺は、“ 特別 ”待遇なのかもしれない・・・
なんて、思うのは. . ._________
自分に揺るがない自信が欲しかったから、そう思ったからこそ・・・その言葉が頭をよぎった。
だから・・・君の気持ちが嬉しくて、君の気持ちを全部受け入れた時に残った・・・
透明になったクリスタルのバラ・・・
ガラスのバラなのに、何故・・・クリスタルと言ったのかに、気が付かなかったの・・・?
その意味に、たくさん込めた自分の気持ちだったんだけどな。
君が当分、秘密にしたいと思っている、想いだろうと・・・
白いバラの・・・
“ 約束を守る ” と・・・
“ 自分は、貴方に相応しい” に・・・
ガラスのように壊れやすく、簡単に割れてしまう様な気持ちでは無い事を、伝えたくて・・・
・・・透明になったクリスタルのバラには、クリスタルの・・・浄化・・・
自分の閉じた心を、開かされた瞬間だった。
だから、本当は・・・
口の中に残ったこの味を、一緒に味わって欲しかったんだけどな. . . ______
唇を重ねるのを躊躇ったのは、自分が言ってしまった事だから、どうしても出来なかった。
一瞬湧いた自分の欲・・・でもね、君がとても純粋なままの・・・
・・・子供の時の変わらない笑顔を俺に向けたから
ドロドロとした感情のままの俺を、君の中で、ただ一度の間違いにして欲しくなかった。
それほど、君に恋をしていたと・・・気が付かされた時だった。
_______ だって、だって、この器のこの状態っ・・・
BY mimi's world - 1 * DEEP SEA
BY the DOOR * mimi's SALOON from far away beyond beautiful sea
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「 お疲れさま。 」
スタジオを後にして外に出ると・・・
・・・冷たい風が吹いた。この季節の冷たい空気は とても澄んでいて、上を見上げると降って来そうなほどの、たくさんの瞬く星が綺麗だといつも思う。
______ ピッ
車のドアを開けて、エンジンを掛け少し経ったらヒーターをつけようと思っていた。
両手をこすり合わせて、両手を口元に・・・
・・・はーぁ、っと、両手に息を吹きかけて、目を瞑ると思い出す。
目を開けて窓の外を見上げると、新月に近い今日の夜空に浮ぶ・・・たくさんの星の煌めき。
星の光に棘を思わせる・・・
・・・自分の心に存在していた、いろいろな想いが蘇る。
今日は・・・
特別なのかもしれない。
エンジンの温度が上がったのを確認すると、ヒーターをつけた。シートウォーマーのスイッチに手を伸ばし・・・ 思わず微笑んでしまう。
(ふふ。・・・助手席側も、つけとこう。)
右手を伸ばし、シートが温かく成ってゆくのを感じて、その手を握り締めた。
自分の夢の中に感じた・・・バラの棘
自分の右手に浮ぶ血は、苦しくなるほど切なかった心の中に負った傷の現われだったとは、自分でも思う。
白いバラは、何色にも変えられるけれど・・・
・・・色づいたバラは・・・
元に戻せない。 __________________
スタジオのある建物のドアから、光が漏れて・・・
その光の中から出てきた人を・・・今日は・・・待っていた。
少し離れたここから遠目で見ても、はぁーっと両手に息を吹きかけたのが見える。
寒く冷え込んだ空気の中に見えた・・・
・・・白い・・・君の吐息。
両手を胸の前で握り合わせて、きょろきょろ探していたけれど、直ぐに気付いて駆け寄ってきた。
ドアを開けて外に出て、手を振りながら近づいて・・・
その右手を伸ばせば、左手を自然に差し出してぎゅっと握ってくれる。
右手を温めていたのは、君の為に。冷たい君の手を包み込んで、握り返したら感じる。
お互いが感じた傷を負った手。だから・・・
・・・お互いの心の中まで癒し合える様な、この瞬間を待っていた。
自然に自分の両手に吹きかけた、白い息。
白い何色にも変わるバラの・・・恋の吐息は、“ 私は貴方に相応しい” と、・・・“ 約束を守る。”
二人の間の約束は・・・
君に触れる事が許される、その瞬間に・・・ドロドロとした汚い感情でいたくない
_____ 何より、自分のそんなエゴイズムで君を混乱させるのは、あまりに可哀そうで・・・
あの日・・・
君がカフェテリアから持ってきた・・・ワインゼリーと同じ色のスプーン。
その色は・・・
・ ・ ・ロゼカラー
スプーンを上に向けて、その左手で測ってたのは・・・なぜ・・・?
あの時は全く知る由も無かった謎の行動に、自分が選んでしまったバラの色。
きっと、君の頭の中で想像した事は、楽屋で貰ったワインゼリーのバラの花が二つと・・・
・・・その蕾をイメージしてくれていたんだよね。
“ 二つの咲いたバラの花、一つの蕾。”
この花言葉の意味に、当分秘密にしたかったのは・・・
・・・君からの・・・
君の人生の中で拒み続けてきた事へ、心を開いてくれたと思った・・・
・・・君からの・・・
赤いバラの、心からの真実の愛は、当分秘密にしたいと云う事だった・・・?
それに・・・
気付かないフリをして、赤で埋まったグラスから・・・
・・・一口 . . . _____________
「 美味しいね・・・どんどんいける・・・コレ。 」
君からの気持ちとして受け取って、“ ツルンで安直 ”に、受け取ってもいいのかなと思い始めたあの時・・・
・・・自分の心も開かされていたと、思った。
人を愛してはいけないと、心に決めて生きてきたはずだったから、自分の心に戒める様に言い聞かせて働かせた、学習能力。
でも・・・
_______ 私が美味しいと思うものは、・・・子供味だと思って・・・
その言葉に・・・
はっとした。
君が秘密にしたいと思っているならば、その気持ちも受け入れてあげたいと云う思いに、赤いバラの意味を綺麗に受け入れてあげたいと思い始めた事も・・・
赤いバラには・・・
咲いた花の・・・どうか、私を射止めて・・・
と・・・
君が加えたスプーンの蕾の・・・ 貴方に尽くします・・・
・・・その意味がある事を知っているよ。
だからね、赤いバラと白いバラが半分ずつなった様に見えた時に思った。
赤と白の二つのバラが合わさると、“ 温かい心で、和合します ”の意味に・・・
“ 希望ありだよ、貴方の幸運を祈ります ”のバラの葉にもある意味に・・・
______. . . ここで . . . もしかしたら、俺は、“ 特別 ”待遇なのかもしれない・・・
なんて、思うのは. . ._________
自分に揺るがない自信が欲しかったから、そう思ったからこそ・・・その言葉が頭をよぎった。
だから・・・君の気持ちが嬉しくて、君の気持ちを全部受け入れた時に残った・・・
透明になったクリスタルのバラ・・・
ガラスのバラなのに、何故・・・クリスタルと言ったのかに、気が付かなかったの・・・?
その意味に、たくさん込めた自分の気持ちだったんだけどな。
君が当分、秘密にしたいと思っている、想いだろうと・・・
白いバラの・・・
“ 約束を守る ” と・・・
“ 自分は、貴方に相応しい” に・・・
ガラスのように壊れやすく、簡単に割れてしまう様な気持ちでは無い事を、伝えたくて・・・
・・・透明になったクリスタルのバラには、クリスタルの・・・浄化・・・
自分の閉じた心を、開かされた瞬間だった。
だから、本当は・・・
口の中に残ったこの味を、一緒に味わって欲しかったんだけどな. . . ______
唇を重ねるのを躊躇ったのは、自分が言ってしまった事だから、どうしても出来なかった。
一瞬湧いた自分の欲・・・でもね、君がとても純粋なままの・・・
・・・子供の時の変わらない笑顔を俺に向けたから
ドロドロとした感情のままの俺を、君の中で、ただ一度の間違いにして欲しくなかった。
それほど、君に恋をしていたと・・・気が付かされた時だった。
_______ だって、だって、この器のこの状態っ・・・
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