mimi's world * HOPE and DESIRE

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A New Day - EIGHTEEN * 舞泳会へ 

From far away beyond beautiful sea



_____ どうか、蓮・・・


そう思っていた
自分の気持ちを隠す為に、必死になってそう思うことにしていた


今朝の蓮には、いつもよりももっと・・・

この国を担う王子様と云う雰囲気を出している事に、彼が今日 后に成る人を決める為に出向くのだと感じてしまったら

胸の中に何かがモヤモヤとしていて・・・

そんな気持ちを隠さなければと、必死になっていたらいつもの様に笑顔なんて出来なかった

でもそれには、遠い記憶が自分の中で一瞬呼び覚まされた

_____ 蓮、王様と呼びなさい・・・

そう言っていた国王の声
その腕の中は国王だった・・・あの時・・・

蓮が今度は、幼い子を抱いて自分の子に、王様と呼ばせる日が近づいているのだと


_____ どうか、蓮・・・お幸せに、お成りになって・・・


ただ、自分はその蓮の姿を見る事は、辛いと思っていた
蓮がお后様を離宮にお呼びに成る前に、自分も嫁いで出て行けたらいいと思うけれど

今日は、蓮のお付として出るのか・・・

自分の嫁ぎ先を見つけてもいいのか・・・どうかも分からない


自分が晴れて、門から外の海に出て行ける事は、とても嬉しいのだけれど・・・
蓮が、お后様を決めるお付として外に出るのかと思う事は、寂しい事だった


それに・・・




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_____ どうか、蓮・・・


その言葉には、どんな意味があるのだろう・・・

自分をどうか見て欲しいと、その真剣な眼差しが言ってくれているのか

自分の妻に、いつかと思い過ごしてきたのは、一目出逢ったあの時から
すでに始まってしまった君への恋心

恋を隠してこの何年も、君とは従兄弟として同じ離宮に過ごしてきた

今日・・・ 后を決めなければ成らないのであるならば、皆の前で・・・

君を后にしたいと宣言しようと思うけれど、今の君が心に思ったその言葉は

自分に自信を与えてはくれなかった



君を、自分の妻に、そしてこの国の王女として新しく迎えたいと願い出る事は
君にとっての幸せなのだろうかと・・・

そう思う自信の無さが、心の中で燻っている


君を これからも幸せにしたいと自分が思うのならば、彼女が思うままに受け入れてあげる事が彼女の幸せだとも思っていた

舞泳会には、たくさんの王子が来る

その中の誰かが彼女に手を差し伸べて、彼女が受け入れたのであれば・・・

自分は打ち明ける事無く、そっと身を引くことが彼女の幸せなのだろうとも思っていた

胸に抱き寄せたままだった手に、唇を付けてそのまま目を見詰め続けていた



「 キョーコ~、おはよ。 」

お付を連れてひょっこり顔を出したカナエの声に、一同揃って振り向いていた





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「 あぁ、それでは皆様おそろいに成ったところで、参りましょうか・・・ 」


キョーコの乳母がそう促すのと、カナエが部屋に顔を覗かせた事とで、
彼女はうふふと微笑んで、自分の目を見詰めたまま、はい。と返事をした

前を自分が、その後ろにキョーコとカナエと並んで、楽しそうな会話に耳を澄ませていた


「 キョーコ、見違えたわね。 まぁ、あんたは、何かしらいつもよく変るけど・・・」

「 うんん。モー子さんは、いつも綺麗よ~ 」


それでぇ~、姿絵でぇ~、一応、チェックしてたのがぁ~、・・・王子とぉ~・・・

なんて会話を始めたカナエに・・・
彼女の部屋で見た、開いたまま伏せてあったページを思い出していた

彼女は、誰か・・・

彼女の心の中に引っ掛かった人が出来たのだろうかと、思っていたらいつの間にか
ふぅ~っと大きな溜息が漏れていた


ブクブクと、泡になってのぼったその溜息に、カナエとキョーコが気が付いたらしい

急に二人は黙って、楚々と自分の後ろをついてくる気配に変っていた


回廊にいた使いの者たちは皆、跪いて頭を下げて見守る自分達の群れ
キョーコとカナエのお供として、彼女達の乳母がその後ろに仕えている

すっとキョーコの乳母が寄って来て、自分の元教育係であった乳母は・・・
自分の耳元で、そっと伝えてきた事

その後に・・・

少しだけ後ろのキョーコとカナエにも聞こえる様に

「 蓮さま、お国の代表のお姿を・・・見せてあげてくださいまし・・・」


自分が子供の頃、この乳母に仕えても貰いたくさんの知識を優しく教えてくれた時を思い出す
この乳母に、キョーコが育てられて・・・

それに・・・

子供の頃から自分の気持ちを読み取ってくれていた、この乳母には感謝して

ふっと顔から力が抜けて、離宮の中の者たちにいつものように自然と笑みが向けられるようになり、行ってきますと声を掛けながら、社の待つ門に近づいて行った



NINETEEN
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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