mimi's world * HOPE and DESIRE

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A New Day - NINETEEN * 舞泳会へ 

from far away beyond beautiful sea...



_______ それに・・・


それに・・・と思っていた

それに、自分の行く先を見つけても、離宮を離れなければ成らない日が来る事


蓮の傍から、離れる日が来ると云う事が・・・


寂しかった


蓮の後ろに下がり、カナエの傍で話を聞いてはいたけれど、右から左で何を聞いても頭に入ってこなかった

その時 蓮の付いた溜息を、逃しはしなかった

それは、この国の王子であり次期国王にお成りになられる方を、常に見続けお気に留めておかなければ成らないと云う事は、乳母から教えられていた・・・今と成っては、一種の自分の癖に成っていた


乳母は私とカナエに注意するではなく、蓮の傍に寄って行った事に何かの違和感を覚えたけれど、蓮はいつものように微笑んでいる

騒がしくてスミマセンでした・・・と、心で思いながら俯いて、そのまま後を付いて行った




門に来ると、蓮のいつものお付の社さんが待っていた


( ん?あれ? 私がお付じゃ・・・? )

そうも思えど、社さんがいつも蓮の傍に居る事は当たり前の・・・その光景に、皆何も疑問に思っていないその様子を見ながら、目の前・・・


開かれた門の向こう側に、広がる景色

蒼い魚や、クラゲたち・・・

揺れる海草に、舞い落ちるプランクトン・・・

何処までも珊瑚礁の広がる・・・

透き通ったその光景を、まっすぐ見詰めていた


蓮や国王がお出ましになる時に開かれたその門から、自分も景色の中に溶け込んでいく事に、胸が・・・

ズキンと一度痛んだ



何故だろうとは・・・




手をそっと差し伸べてくれた蓮の手に、そっと手を乗せて

その顔を見詰めたら、毎朝の優しい微笑みが向けられていた


乗せたその手を握り締められて

蓮は、私の手を握ったまま、自分の手に唇をつけて

私の唇にそっと、手からの口付けをしてくれる


毎朝と同じ様に、目を瞑り・・・



今日一日、どうか・・・
幸せに包まれます様に


目を瞑ったまま、今までした事がなかった・・・

唇に付けられた蓮の手の甲に

誰にも解からない様に、ちゅっとキスを返して目を開けた



彼が見詰めてくれる瞳の中に、自分が写っていて

そのキラキラ耀く自分の姿と、門の外の海の光景が重なっていて

自分の外での世界が幸せなものに成ると・・・

蓮が見詰めてくれるその瞳に、言われていると・・・感じて、微笑み返した



このキスが最後になるかもしれないと、思っていた

蓮が踊泳会でお后様を決めて戻られたら・・・

わたしに向けてくれるこの微笑みはもう、自分のものでは無いと・・・

心の中で・・・



そう思ったから、初めて蓮の手にキスを返していた



今まで、ありがとう・・・

そして、きっと・・・さようなら・・・


・・・なのだろう


・ ・ ・ 蓮 __________






。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。





手の甲の、彼女の唇の感触と・・・

その後向けられた、柔らかな微笑みの自分の目を見詰めてくれる瞳に、自分が映っていて

自分の姿の後ろに・・・



・・・離宮が写っていた


この離宮に帰ってくる時は・・・

彼女を自分の横に連れ、王族として正式に迎え入れたいと思っている



・・・自分の妻として


この国の次期王妃として、自分の元に嫁いで欲しいと、皆の前で・・・



自分が見た、真剣な眼差しで自分を部屋に迎え入れてくれたさっきを、思い出す

あれから自分では頭の中の言葉が伝わらないほど、ドキドキしていて
そのドキドキを隠そうと、自分から思考が伝わらない様に閉ざしていた

なのに、今のキスが堪らなく嬉しくて、何を考えていたのかが気に成ってしまった

そう・・・

さっき、乳母が自分に耳打ちした事も、自分で・・・


________ それに・・・


それに・・・と、思っていた

自分の乳母は、自分の理解者であったと、心から本当に感謝していた. . . . .




・・・ 「  蓮さま、キョーコ様は本日・・・・・


とても、心がお忙しく動かれていましたよ

溜息を付かれたりで、お疲れですかとメイドが聞くと、いいえ・・・とだけ淋しそうでおありに成られたかと思いますと・・・

ご自分の姿を姿見で見られては、くるっと回って確かめられて微笑まれて・・・

じーっと止まって、ホタテ貝のコンパクトを覗かれては、無言で在られて・・・


その様子をわたくしと共に見ていたベッドメイクしていた他のメイドと・・・お綺麗に在られますと、揃って お声を掛けようと思い立ち、メイドたちの傍に行きますと、キョーコ様がお開きに成っておられました御本がですね、そこにございまして・・・

見ては成りませぬと、メイドに声を掛けて わたくしが取り上げました

でもですね・・・

閉じてベッドサイドに置いたのに・・・

キョーコ様が、ずっとお開きに成られたままだったのかどうかは、わたくしは存じません 
ですが・・・
ふわっと浮き上がって・・・勝手に、開かれたページが・・・


・・・それを見たのは・・・わたくしだけでございます


蓮さま・・・

キョーコ様の、国王がお隠しなってこられた秘密の出生を知るのは、今はもう・・・

わたくしと、国王様と、皇后姫と・・・

皇太子の貴方様のこの4人だけでございます


わたくしは、このお国の繁栄をいつも思って、携わって参りました

それに、貴方様の乳母としても、貴方様をずっと見て参りました


どうぞ・・・
わたくしのお気持ちを、お読みに成られて下さいまし・・・


わたくしは、貴方様の為に・・・

キョーコ様にお教えして来た事は、全て・・・

・・・蓮さま

貴方様がお次になられる、この国の繁栄のためですよ



乳母は、それに関しまして自信を持っている事をお伝え申し上げます

ですから・・・本日は・・・

「 蓮さま、お国の代表のお姿を・・・見せてあげてくださいまし・・・」




乳母は、自分の乳母だったからこそ、自分の気持ちは もうずっと前から気付いていたと

それに対して・・・

自分の為に、キョーコがいつか自分の妻と成ってこの王室に正式に入る時の為に

もう、子供の頃から彼女には この国の王女としての躾を、たっぷり時間を掛けて学ばせてきたと・・・


後は、彼女から本当の気持ちを知りたいだけ・・・

乳母が教えてくれた彼女の気持ちは、いつの頃からか自分に向けられていたのだと
自分が彼女に恋をしていた事にも理解とそして、自分の将来の為に

すでに

二人の気持ちを知っていた乳母・・・



でも、キョーコは自分とは従兄弟同士と思っている、その事を伝えるのにはどうしたらよいのか

国王も自分も隠し続けてきたこの事は、嘘を付き続けてきたと思われたくは無かった

彼女がそれで傷ついて、この幸せが壊れてしまなければいいと、心から祈って・・・


見詰められて手の甲にされたキスに、自分が映る瞳をずっと見詰めたまま

もう一度・・・


彼女の手を握ったまま、自分の手を・・・引き寄せて・・・

彼女がキスをしてくれた、同じ場所に・・・

・・・キスをして・・・


唇をつけたまま目を瞑った



どうか、今日という日が

これからの・・・永遠の新しい日に、なる様に・・・



・・・と、願いを・・・


・・・・込めて. . . ________________






TWENTY
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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