mimi's world * HOPE and DESIRE

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A New Day - TWENTY * 舞泳会で 

From far away beyond beautiful sea. . .



舞泳会の会場となる その場所に出向いて・・・



________ そこは、初めて行った場所・・・


波の影響も、海流の影響も無く

浅くも無く、深くも無く・・・

光が届くかと言ったら、届かない

真っ暗かと言ったら、暗くない・・・

プランクトンや星の砂が降っているかといったら、何も降っていない

珊瑚礁に海草や藻が揺れているかといったら、何も無い・・・



無色透明の透き通った・・・

何も無い海の世界



ただ、一つ・・・

己たちの国の海と違うのは



人魚以外が入る事を許されない・・・と、いう事


他の魚や貝たちたくさんの種の生命が、それぞれの国民がいる己の国と違い

人魚しか生存できない、その海の場所は・・・


舞泳会と云う催しが行われている唯その時 意外は・・・

人魚であっても、その場所を見つけることは出来ない場所



招待を受けた人魚だけが、その場所を見つける事ができる ・・・と云う ________




「 さぁ・・・お手をどうぞ、姫君 」


左手を差し出すと、カナエが、右手を差し出すと、キョーコが・・・

それぞれが、自分の手に手を乗せて楚々とその場所へ行った


自分は、真っ直ぐ前を見ていた


カナエもキョーコも、その・・・
離宮から程近い所処にあったその場所を、今まで見つける事も無く

今日の今にだけ、そっと自分達の目の前に現れた空間に・・・

それぞれが、自分の目を疑っていた


誰も、何も言葉を発する事も無く・・・

ただその ぽっかりと浮いている様に現れた城に驚いていた


自分の国のはず・・・

その程近い場所

きっと、ここに集まる人魚達は、皆そう思うのだろう



その場所に近づきながら・・・

ふっと、他の国の王子や姫が突然目の前に現れて

そちらも自分たちが突然 目の前に現れたかの様に驚いている


でも、声を掛け合うでも無い

それぞれの人魚達は皆・・・

その場所に吸い込まれる様に、真っ直ぐにその場所だけを見詰めていた



_____ それでは・・・



突然、声が響く様に聞こえてきた

それぞれ、真っ直ぐ前を見ていたその光景

立ち止まると、また声が響いてきた



_____ この先、お付の者は此処へ・・・



キョーコの手の指が ぴくっと動いた時、また響いてきた声



_____ この場所が見える者だけ・・・



キョーコの左手をぎゅっと握り締めて

キョーコの右手が自分の手をぎゅっと握り返してきて


カナエと共に、3人で一緒に一振り・・・

前にすっとそれぞれ、自然と体が動いていた


振り返ると・・・

靄の中に、キョーコとカナエの乳母たちに社が、霞んでいた

彼らにはもしかして
この・・・目の前に広がる無色透明の海に浮かぶ城が見えていないのか・・・

余計な事を吹き込まない様に・・・
それぞれの家臣達は その靄の中に取り残されて、先には誰一人として進んで来なかった

それぞれの国の王子と姫だけが、その場所に真っ直ぐ向かう光景

一人ひとり、きっと・・・

この無色透明な何も無い此処と同じ様に、自分の心を透き通らせて感じたままに

対になる伴侶には、その心が透明に透き通って見え

そうでない者には、霞が掛かった様に その心が見えないと・・・


それは・・・

誰から教えられるでもなく、何処からか聞こえた訳でもなく、ただその様に

・・・自分の頭に勝手に浮かんだ



_____ よろしい・・・ では、その様に・・・

        さぁ・・・

          ・・・まばたきを・・・・ 





その声が聞こえると目の前に一瞬の靄、霞んだ自分の視界

自分の目を瞑った、ほんの一瞬の瞬きに・・・目の前に広がった違う光景

それは、突然の様に・・・

目に鮮やかに、色とりどりに溢れた華やかな世界が広がっていた


・・・耳に届く、軽やかな音色が何処からか流れている


言葉も無いまま、でも立ち止まるでもなく、自分たちはその中に泳ぎを進めていた

カナエはふっと一方向を見て、その音色に誘われ視線の先に惹きつけられる様に、すっと・・・ただ乗せていただけの手を離し、泳ぎを止める事無く離れていった


「 モー子さん・・・何処にいくの? 」

キョーコが追いかけ様とそちらに向いたけれど、繋いでいた手を離さなかった

二人の腕が伸びただけのこの距離に・・・

彼女の姿が全て見えていた



「 こんにちは・・・王子さま・・・」

「 こんにちは・・・お姫さま・・・」


そんな声が聞こえてきて二人で振り返ると、そこには、他の国の王子と姫が居る

けれど・・・


もう一度、自分の目をぱちくりと瞬きをしていた
何度・・・瞬きを繰り返しても、自分には全く同じ その光景だった


「 姫・・・・」

キョーコの前に現われた二人の王子・・・

その二人は、目を瞑り片手を胸に当てて、彼女に頭を下げている
自分が地上に行った時を思い返される

それは、足と云う二本のものを使って歩くという進み方
地上に広がる、空気と云う世界の中に息をして、重力と云う世界に足を付けて
浮かぶ事無い、流れる事無い・・・

ただ、自分の意志を持って・・・歩くと云う行為をしなければ成らない世界


その、世界の中に視察に訪れる自分


一歩、一歩・・・歩を進める

膝を曲げて足を前に出して、それでも立ち止まると膝を曲げて、下に座ったりもできる
ゆっくりと自分の周りを見ながら、歩を進める事もできる
急いで前だけを見詰めて、障害物に気をとられながら、走り出す事もできる

その時、自分の心の場所は・・・

ドキドキと早鐘を鳴らす様に、大きな波のうねりが全身に行き渡るかの様に
自分の命と成るその血を全身に廻らせて

そして、また・・・心の場所に帰ってくると感じた




その時の様に




彼女の目の前に・・・

膝を折って、跪いている様な高さの二人の王子


「 お手をどうぞ・・・」

目を開けて彼女を見詰める二人の王子は、手を差し伸べて
彼女が手を伸ばしてくれるのを待っている


でも自分にはその光景が・・・

どう云う事なのか分からずに、もう一度 瞬きをしたら
目を瞑った瞬間に、彼女の手が・・・すっと抜け、二人の王子にそれぞれの手を乗せて
彼女達は、自分の傍から離れて行った


「 蓮王子さま・・・どうか・・・」

自分の周りにいつの間にか、たくさんの・・・その女の人・・魚・・・・

・・・なのか分からない、光景に・・・

ずっと自分の見えているものに理解できないでいた



たくさんの手が腕が、自分の周りを囲むように差し伸べられて

自分の手から離れて行った、キョーコの手の温もりを残したまま、自分の手を握りしめた



彼女が二人の王子と、自分の元を離れた姿を・・・

見詰めていた、その三人の人・・魚・・・・



・・・人魚?・・なのか・・・・・



自分の目に写ったこの光景は、下半分が靄の中に隠れていて
自分には見える此処にいる全ての人・・魚・・・が、地上に訪れる時の姿の様に
その靄の中に消えた魚の部分

上半身だけがそのままの、下半分が靄の中に消えている それは・・・

足を使って歩を進めている様に想像させられる・・・人の姿


キョーコの手を取っている、二人の王子

星の国の、秀人王子
光の国の、尚王子

彼らは、靄の中にその姿を隠して、人の様に進んでいる

でも・・・

自分には・・・



その間に挟まれて佇むキョーコだけ・・・




朝見たままの、耀きをそのままに・・・

全ての姿が見える、人魚のままだった. . .___________





自分の周りの姫たちも

・・・靄の中に浮かぶ. . . ・・・様に・・・・



TWENTY-ONE
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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