mimi's world * HOPE and DESIRE

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A New Day - TWENTY ONE * 舞泳会で 

From far away beyond beautiful sea. . .


差し伸べられた二つの手に・・・

私の前に跪く様に腰を屈めた、二人の王子



私は・・・


   これから・・・




 ・・・さよならをする為に. . . _________





強く握られた大きな手


毎朝、私の髪を撫でて、自分の唇にそっと当てて

私の唇に優しく口付けを授けてくれて・・・

一日の幸せを必ず祈り、目を瞑る

祈ると必ず・・・優しい眼差しの微笑みを向け続けてくれていた . . . この・・・

大きな幸福に包み込んでくれる様な、その大きく包み込んでくれる手



私は・・・


目の前に跪いてくれている王子様方と・・・

この手を離して、行かなければならないのか

と・・・


・・・心の中で・・・ひっそり涙を流していた


自分を見つめてくれる二人の王子様は、とてもお優しく・・・

私が乗せた手を、そっと下から握ってくれている



自分から離した大きな手の温もりが残ったまま、両手に添えられた二つの手

この二人の王子様とは、これから・・・

私を望んでくれるので在らば、どちらかに嫁いで行き
今までの様に、大きな幸せに包み込込んでくれる方を選びたいと思う . . .



さようなら・・・


   大好きな、蓮



目を瞑って二つの手に引かれるまま、歩を進め

軽やかに流れる音楽の中に、早く・・・溶け込んで・・・

自分の心を、早く・・・隠したいと思っていた



「 キョーコ姫・・・ですね?・・・」


二人の王子が揃ってお声を掛けてくれるその自分の名前に、ただ頷いて
顔を上げると同時に、精一杯の微笑みの中に目を開けた


二人ともが私に向けてくれる眼差しは、お優しくて・・・微笑みなさる その瞳の奥に
見える・・・

二つの国の光景


黒い漆黒の艶の中に、小さな瞬きがたくさん輝く・・・

秀人王子の瞳

明るく輝き続け、ふわっと柔らかな雰囲気に包まれた・・・

尚王子の瞳


この二人の瞳で、彼らの統治する国の全貌が映し出されている様に見えた


自分を求める、王子様

自分を必要としてくれている国が或るので在らば、私は・・・

精一杯の微笑みを、どちらかの国民に向けて仕えますと、思っていた



「 どうか・・・」

その言葉と共に二人は手を離し、もう一度私の前に跪いて両手を胸に当てている

両手ごと差し伸べられた二人の手に戸惑って、自分の両手を握っていた



「 直ぐに、選ばなければ成りませぬか・・・まずは・・・」

私達人魚、魚達は・・・求婚の為に踊り、気に入った踊りの相手を対に選ぶのだと
そのダンスをして頂けてから、選ぶのだと思っている

「 違いますか・・・王子様 」



「 左様でございます、姫君・・・」


その言葉に安心して、胸の前に握り締めていた自分の両手を緩めて口元に当てた


その時自分の視線の先に写る・・・

たくさんの姫君に囲まれた蓮の姿を見ていた


蓮は・・・

たくさんの姫君の中にその姿を隠されていて、背の高い彼の肩から上しか見えなかった


でも、何か・・・・・


一度瞬きをして、蓮を見た


霞の靄の中に包まれて消えそうな、蓮の姿

それは、もしかしたら・・・自分の涙の溜まった目のせいなのかもしれないと思う

そして、蓮はお優しい微笑みを姫君達に向けて、自分の視線とは合わないでいた



______  蓮、さようなら ・・・


彼の微笑みは、彼が国民に与える笑顔を思い出させ

その微笑を、これからも・・・

国民の為に与え続けなければならない義務を背負っている王子

彼が一国を担う立場であると思えて、そのお国を背負う心も私は子供の頃から知っている

彼の心の拠り所となる お后様をお傍に、これから・・・

彼は今 此処に、姫君達に向けている微笑みを、国民達に向け続けてその生涯を過ごすのだと

だからその彼の姿を見たこの今・・・

私は、この二人の王子様が同じ立場の者であると同時に思えて

私を必要としてくれているので在らば、私は王子様の為に微笑みを、その心に溶け込ませて上げられる方と・・・

・・・そう思えていた



______ 蓮、ありがとう・・ございました・・・・



口元に重ね合わせていた両手の中にキスを隠して・・・


大きく息を吸い込み・・・


両手を差し出して・・・




お二人のお顔を、そのお国の見える瞳を交互にゆっくりと見詰めた




回りではもう、踊られている方々もいる

一人の王子に手を取られたままに、そのダンスの輪の中に入って行った

並んだ様に踊り、もう一人の王子とも手を出されれば交代し、また変り・・・

気が付くと二人の王子の他にも、自分の手を取る王子様がいた

その様方達の、お顔を見るのは・・・

手を差し伸べられて乗せ、私の手を握られたお方だけだった



それぞれの王子様方

それぞれのお国を、その瞳に映されていると私は心より感じて・・・

微笑みながら見詰める瞳に写る自分が、その国に合うのかどうかと不安になって

自分の笑みが消えても、それでも・・・

手を握ってくれたお方の下(もと)に仕えたいと思っていた



そして・・・


俯いたまま、次に差し伸べられた手に手を乗せて・・・

強くぎゅっと握られたから、顔を向けた






「 蓮・・・」




瞬きをしていたら、腰に腕を回されて・・・


「 さぁ、いい・・・? 」

その言葉と共に、自分に向けてくれた大きな優しい微笑み

その微笑みは、先ほど姫君達に向けていた・・・国民に与える眼差しではないと

自分にだけいつも向けてくれる優しい微笑みで

それに・・・

蓮の瞳の中に写る自分が、自分が今まで住んだ離宮の海を思い返して

彼の瞳に映る自分は・・・それでも、不安げで・・・


「 どうして・・・ダンスは、求婚の為では・・・」

蓮に促されるまま踊り、彼が何を考えているか分からなかったけれど・・・

自分の心が素直に、嬉しい・・・と、・・言っている


「 うん、そうだね・・・

   ・・・求婚・・

      ・・・かな?・・・」


そう言って握られままの手を蓮は自分の胸に引き寄せて、私の腰に回していた腕が
背中をそっと登ってきて、彼の胸の中に抱き寄せられた

私は蓮の肩に置いていた手を彼の背中から腰に下げて、自分の身を彼の腕の中に委ねていた


「 ねぇ、キョーコ・・・あのね・・・」

何かを言い出そうとする蓮の言葉は、耳に入っているのに何も考えていなかった

ただ、目を見詰めていたら・・・

その蓮の瞳の中の自分が、霞んで見えなくなりそうで・・・

涙が溢れてしまって見えないのだと、瞬きをしたら・・・

胸に頭を抱き寄せられて、蓮の胸の中で涙を落とした


「 どうか、何もおっしゃらないで・・・」

ふっと、小さく笑う蓮の声に・・・うん、じゃぁ後で・・・と耳元で小さな声が聞こえて


「 はい・・・」

とだけ、彼の胸の中で言葉を返した. . .


蓮の胸の中に握られたままの二人の手が目の前にあって、自分の手を動かして涙を拭こうとしたら・・・

蓮の手が私の手を握ったまま、頬を撫でて涙を拭ってくれた


TWENTY-TWO
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mimi's world from Ren Tsuruga and Chuehonn Hizuri
Love Letter from RT and CH

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