2014 02
14
Fri.
HAPPY PRESENTs * 6 ( DREAM - 8:40pm )
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BY mimi's world -2 * WHITE NIGHT
.
* act 150 淡い傷跡より *
_______ 8:40pm
「 そう、忘れられない あげた物がありまして、それは・・・まぁ、いわゆる・・・
お礼、ですね。 ・・・
・・・仕事仲間への。・・・ですよ。 」
ちらっと最上さんの方を見ると、肩をすくめて、うふふっ。と微笑んでいた。
「 あの時、お礼として渡したプレゼントですけど・・・ バラの花です。
オレンジのバラと、オニソガラムと云う白い花のアレンジメントです。 」
________ あの花束に込めた意味は・・・たくさんあった。
その前の会話の中に、意味を含めていたその事。
・・・ハグして、頬キス。その事に関しての、弁解と、実は本心。でも・・・先輩として、
後輩を見ていたいと云う意味も含めた事だった。
「 そうですね、サプライズで、あげました。
ふふっ、撮影現場のセットの中に、置いておきました。 」
________ 不破に負けない・・・
花束を贈ろうと思い立ったのは、最上さんがお箸を落として取替えに席を立った時。
その後にくれた・・・ワインゼリーの、お返し。と称して、最上さんが楽屋を出た後に注文した物。
「 オレンジのバラは、信頼。と云う花言葉です。これからも、どうぞ宜しく。との意味であげました。 ・・・そう・・・ 」
口元に手を当てて振り返り、もう一度 最上さんを見て、いい?と、隠した口元で口パクで伝えた。
うふふっ。と微笑んだからには、いいのだろう・・・。
口元に置いた手を最上さんに向けて、彼女を指した。
「 ・・・そこにいる・・・女優の京子さんにです。
でも、深い意味はありません。同じ仕事仲間として、撮影時に渡したものですから。 」
________ あの時、はっきり彼女には言った事。
なぜなら、その前に彼女に言われた事が引っかかっていたから・・・
あの時最上さんは・・・
日本人は往々にして、そういう感情表現には慣れていない。人を見てリアクションして欲しいと・・・
だから、日本人相手なら、誰にだってする訳じゃない。って事。
・・・仕事仲間だけだって、言ったんだけど・・・
でもね・・・最上さん
その前の君が言った言葉には、嘘は付いていなかったよ。___________
“ 外国人相手なら・・・“
この君が言った言葉には、俺にとって深い意味があった。
君は、俺にとって・・・ 外国人の日本人なんだよね・・・
でも誰にでもする訳じゃない。に、仕事仲間だけ。と付け加えておいた、そう仕事仲間。
よき先輩として、これからも君に・・・
オレンジのバラ・・・ 信頼を持って欲しい事。
白いオニソガラム・・・ 潔白、その花言葉のままの、意味の無いキスだと言うこと。_____
「 共演してましたからね、あの時は。 」
「 やっぱ、花っていいものなのかなぁ・・・女性には 」
司会の石橋さんたちが促すので、花言葉を含めて贈られたらどうですか?とアドバイスをした。
それに・・・香りをプレゼントすると思えばいいんですよ。と、付け足す。
________ 花が生けてある部屋に仕事の後に帰った時・・・
甘いバラの香りで包んであげて、自分の事を思い出して、また・・・
電話してくれる事が、自分への何よりのプレゼントだから。
「 それでは、お時間がきたようです。敦賀さんありがとうございました~。」
「さようなら~~~」
カメラに向かって手を振りながら、ハイ、カット。の声を待っていた。
カットがかかって直ぐにマイクを外して、スタジオを出た。最上さんが、お疲れ様でした。と声をかける為にわざわざ走って追いかけて来てくれたけど、今は先輩としての愛情を・・・
彼女のこれからの未来の夢に・・・ Good Luck
俺に向けてくれる、信頼が今は一番、大事だよね。_________
でも、君がわかってくれた一つの事・・・
「 あの・・・バラに蕾の意味も、分かってますよ。 」
二つのバラの花に対して、一つの蕾の割合で生けてもらったアレンジメントの意味は・・・
“ 当分、秘密にしておこうね。”
あのキスは、当分、二人の秘密。
でも・・・ その当分。
その当分って・・・ 意外にすぐ、二人の秘密にしなくてもいいような関係になれたらいいとの意味も含めて、もう一つ入っていた花の意味を・・・
心にほんの少し残ればいいのにと、心の隅で願った俺は、やっぱり・・・
悪い男なのかな ___________ . . .
もう一つの花、ブッドレア・・・ “ 恋の予感 ”
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BY mimi's world -2 * WHITE NIGHT
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* act 150 淡い傷跡より *
_______ 8:40pm
「 そう、忘れられない あげた物がありまして、それは・・・まぁ、いわゆる・・・
お礼、ですね。 ・・・
・・・仕事仲間への。・・・ですよ。 」
ちらっと最上さんの方を見ると、肩をすくめて、うふふっ。と微笑んでいた。
「 あの時、お礼として渡したプレゼントですけど・・・ バラの花です。
オレンジのバラと、オニソガラムと云う白い花のアレンジメントです。 」
________ あの花束に込めた意味は・・・たくさんあった。
その前の会話の中に、意味を含めていたその事。
・・・ハグして、頬キス。その事に関しての、弁解と、実は本心。でも・・・先輩として、
後輩を見ていたいと云う意味も含めた事だった。
「 そうですね、サプライズで、あげました。
ふふっ、撮影現場のセットの中に、置いておきました。 」
________ 不破に負けない・・・
花束を贈ろうと思い立ったのは、最上さんがお箸を落として取替えに席を立った時。
その後にくれた・・・ワインゼリーの、お返し。と称して、最上さんが楽屋を出た後に注文した物。
「 オレンジのバラは、信頼。と云う花言葉です。これからも、どうぞ宜しく。との意味であげました。 ・・・そう・・・ 」
口元に手を当てて振り返り、もう一度 最上さんを見て、いい?と、隠した口元で口パクで伝えた。
うふふっ。と微笑んだからには、いいのだろう・・・。
口元に置いた手を最上さんに向けて、彼女を指した。
「 ・・・そこにいる・・・女優の京子さんにです。
でも、深い意味はありません。同じ仕事仲間として、撮影時に渡したものですから。 」
________ あの時、はっきり彼女には言った事。
なぜなら、その前に彼女に言われた事が引っかかっていたから・・・
あの時最上さんは・・・
日本人は往々にして、そういう感情表現には慣れていない。人を見てリアクションして欲しいと・・・
だから、日本人相手なら、誰にだってする訳じゃない。って事。
・・・仕事仲間だけだって、言ったんだけど・・・
でもね・・・最上さん
その前の君が言った言葉には、嘘は付いていなかったよ。___________
“ 外国人相手なら・・・“
この君が言った言葉には、俺にとって深い意味があった。
君は、俺にとって・・・ 外国人の日本人なんだよね・・・
でも誰にでもする訳じゃない。に、仕事仲間だけ。と付け加えておいた、そう仕事仲間。
よき先輩として、これからも君に・・・
オレンジのバラ・・・ 信頼を持って欲しい事。
白いオニソガラム・・・ 潔白、その花言葉のままの、意味の無いキスだと言うこと。_____
「 共演してましたからね、あの時は。 」
「 やっぱ、花っていいものなのかなぁ・・・女性には 」
司会の石橋さんたちが促すので、花言葉を含めて贈られたらどうですか?とアドバイスをした。
それに・・・香りをプレゼントすると思えばいいんですよ。と、付け足す。
________ 花が生けてある部屋に仕事の後に帰った時・・・
甘いバラの香りで包んであげて、自分の事を思い出して、また・・・
電話してくれる事が、自分への何よりのプレゼントだから。
「 それでは、お時間がきたようです。敦賀さんありがとうございました~。」
「さようなら~~~」
カメラに向かって手を振りながら、ハイ、カット。の声を待っていた。
カットがかかって直ぐにマイクを外して、スタジオを出た。最上さんが、お疲れ様でした。と声をかける為にわざわざ走って追いかけて来てくれたけど、今は先輩としての愛情を・・・
彼女のこれからの未来の夢に・・・ Good Luck
俺に向けてくれる、信頼が今は一番、大事だよね。_________
でも、君がわかってくれた一つの事・・・
「 あの・・・バラに蕾の意味も、分かってますよ。 」
二つのバラの花に対して、一つの蕾の割合で生けてもらったアレンジメントの意味は・・・
“ 当分、秘密にしておこうね。”
あのキスは、当分、二人の秘密。
でも・・・ その当分。
その当分って・・・ 意外にすぐ、二人の秘密にしなくてもいいような関係になれたらいいとの意味も含めて、もう一つ入っていた花の意味を・・・
心にほんの少し残ればいいのにと、心の隅で願った俺は、やっぱり・・・
悪い男なのかな ___________ . . .
もう一つの花、ブッドレア・・・ “ 恋の予感 ”
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